ヤンガードリアス寒冷期の原因は、北米大陸への彗星の衝突により巻き上げられた塵によるもので、その衝突はBC1万500年の出来事 ~アトランティス文明が崩壊し、次の時代へと移行する転換点

竹下雅敏氏からの情報です。
 歴史的な名著『神々の指紋』で高名なグラハム・ハンコック氏が、新著の出版に際し、RTのインタビューに応じたようです。新著は、“この1万3400年前よりもさらに数万年前にアメリカ大陸に高度な人類文明があった”ことを示すものらしい。この高度な文明は、北米大陸に落ちた彗星の衝突によって滅ぼされたと考えている様です。
 実は、この情報は、一連の大洪水伝説の記事を補完する上で、私が探していたものなのです。完璧なタイミングで、ヤンガードリアス寒冷期のことを知ることができました。
 “続きはこちらから”をご覧ください。氷期の終わりと共に氷床が縮小し、“東の五大湖から北大西洋へと流入するセント・ローレンス川に沿った水路”が形成されたために、北大西洋の深層水循環が弱まったことが、寒冷期の原因だという説があるのです。しかし、Wikipediaによると、この説では、“南半球の寒冷化が先に起こった”理由が説明できないということです。
 寒冷期の最も有力な説は、「北米大陸への彗星の衝突により巻き上げられた塵による」ものだということです。彗星の衝突によってできたと考えられる“極小のダイヤモンドが約1万3000年前の地層から発見されている”らしい。
 一連の洪水伝説を調べているうちに、約1万2,000年前に、海面を上昇させる何らかの事件があったのはわかっていましたが、今回の記事で、それが彗星の衝突であることがはっきりとしました。後は日時の問題ですが、これは簡単で、北米大陸への彗星の衝突は、BC1万500年の出来事です。
 この数字は決定的なものです。『創世の守護神』(著者 グラハム・ハンコック、ロバート・ボーヴァル 翔泳社)の中で、“スフィンクスが暗示した紀元前 1 万 500 年頃、春分の日に太陽が昇る瞬間、オリオンベルトの 3 つ星は子午線上で最高点に達する”とし、“つまり、紀元前 1 万 500 年は、「最初の時」に最もふさわしいパターンを示している”とあります。
 BC1万500年は、アトランティス文明が崩壊し、次の時代へと移行する転換点だと見られているのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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Graham Hancock: America Before-Exposing the Cover-Up of Ancient Advanced Civilisations
配信元)
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「数万年前のアメリカ大陸に超高度文明が存在」グラハム・ハンコック完全復活、TVで暴露連発! 真実隠蔽の理由と令和予言も…!
引用元)
 日本では『神々の指紋』(翔泳社、1996年)で知られるイギリス人作家、グラハム・ハンコック氏が(中略)… アメリカ大陸への人類の“進出”は、1万3400年前にアラスカ上陸からはじまったという(中略)… 定説に真っ向から異議を唱える。
「我々は今、この1万3400年前よりもさらに数万年前にアメリカ大陸に高度な人類文明があったことを示す証拠を得ています」(グラハム・ハンコック氏)
(中略)  
“忘れられた歴史”の中にあった文明は、考えられているよりもずっと先進的な文明であったことを指摘している。(中略)… 司会者は「ではなぜ、それらの文明は滅びたのですか? 彗星の衝突ですか?」と口を挟んだ。

「そうです。彗星がこの時代の地球を滅ぼしたというアイディアを考古学者たちが忌み嫌っていることは知っています。しかし現在、最新の地質学でヤンガードリアス(Younger Dryas)と呼ばれる独特な地層が見つかっています」(グラハム・ハンコック氏)
(中略)
この彗星の衝突は今から1万2800年前に起きたというのである。
(以下略)


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ヤンガー・ドリアス寒冷期の原因論:アガシー湖水が北大西洋へ流入した証拠
引用元)
 最終氷期に拡大したローレンタイド氷床は、氷期の終わりとともに縮小へと転じ、氷床の南縁に氷河融水が集まった氷河湖であるアガシー湖が形成された。アガシー湖の水は、ミシシッピー川を南下してメキシコ湾に流れこんでいたが、ローレンタイド氷床のさらなる縮小によって、新たな水路として、東の五大湖から北大西洋へと流入するセント・ローレンス川に沿った水路と、北西に向かって流れるマッケンジー川を通って北極海へと流れ込む流路が形成された。新たな流路の形成にともなって、メキシコ湾へ流れ込む流水量は減少した。アガシー湖の淡水が北大西洋へと流れ込んだことによって、北大西洋の深層水循環が弱まり、その結果として、1 万 2900 年前から 1 万 1700 年前までの時期が寒冷化したという説がある。また、このときの寒の戻りはヤンガー・ドリアス寒冷期と呼ばれている。

図1.ローレンタイド氷床縮小期に形成されたアガシー湖からの3つの流路。[1]

(中略)
[1] Leydet, D. J. et al. (2018) Opening of glacial Lake Agassiz’s eastern outlets by the start of the Younger Dryas cold period. Geology, 46, no.2, 155-158.
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ヤンガードリアス
ヤンガードリアス(Younger Dryas)は、更新世の終わりのヨーロッパの気候区分で、亜氷期の期間である。
(中略)
概要
この時期は最終氷期の終了に伴う温暖期である「ベーリング/アレレード期」と呼ばれる亜間氷期の後に 1300 ± 70 年間続いた気候寒冷期である。ヤンガードライアス期の年代は暦年代で1万2900年前 - 1万1500年前[、放射性炭素年代で1万1000年前 - 1万年前とされている。
(中略)
急激な気候変化
ヤンガードリアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象で、現在から1万2900年前から1万1500年前にかけて北半球の高緯度で起こった(Alley 2000)。この変化は数十年の期間で起きたとされている(Alley et. al. 1993)。(中略)...これほど規模が大きく急激な気候の変化はその後起きていない(Alley 2000)。

規模
ヤンガードリアスはヨーロッパに非常に大きな影響を与えたが、世界各地でも類似の現象が報告されている。
  • スカンジナビアにおける、森林から氷河性のツンドラ(代表的な植生がDryas octopetala)への交代。
  • 世界各地での山岳部、山脈部での氷河作用の進行もしくは降雪量の増加。
  • アジアの砂漠起源の塵の地球大気中への増加。
  • ナトゥーフ文化で農業が始まった原因といわれる、レバント地方の旱魃。
  • 南極の氷床コアで発見された南半球のHuelmo/Mascardi Cold Reversal(寒冷期)。
しかし、南極で見られる寒冷化はヤンガードリアスの少し前に始まってほぼ同時期に終わっており、規模がグリーンランドよりも明らかに小さい。これが世界的な出来事だったとしても、この時期に南半球には氷河の前進の証拠が無いことが問題視されている。 

原因
この原因は、1万2000年前での北大西洋における熱塩循環の弱体化によるものと考えられている。

最終氷期の終了に伴う温暖化によって、それまで北大西洋中緯度までしか北上できなかった暖流のメキシコ湾流が高い緯度まで達するようになり、そこで大気中に熱を放出して沈降する。その放出された熱によりヨーロッパは高緯度まで温暖化が進み、大陸氷床は急速に縮小しつつあった。北アメリカでも氷床は後退しつつあったが、融解した氷床は現在の五大湖よりさらに巨大なアガシー湖を造って、そこからあふれた大量の淡水はミシシッピ川を通ってメキシコ湾に注いでいた。 

しかし、氷床が北に後退すると共にセントローレンス川の流路が氷の下から現われ、アガシー湖の水は今度はセントローレンス川を通って北大西洋に流出するようになった。この膨大な量の淡水は、比重が海水より小さいこともあって北大西洋の表層に広がり、メキシコ湾流の北上と熱の放出を妨げた結果、ヨーロッパは再び寒冷化し、世界的に影響が及んだとされる。

ただし現在のところ、この理論ではなぜ南半球の寒冷化が先に起こったのかが説明できていない。 

もっとも有力な1つの説では、北米大陸への彗星の衝突により巻き上げられた塵による寒冷化があげられ、米国のオクラホマ州、ミシガン州、サウスカロライナ州、カナダ・アルバータ州などで、その証拠となる極小のダイヤモンドが約1万3000年前の地層から発見されている。ほかに隕石の衝突による説もある。

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