竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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シリアのアサド大統領「トランプ氏は米国史上最高の大統領」
転載元)
Sputnik 19/11/1
シリアのアサド大統領は、地元メディアのインタビューで、トランプ大統領を米国史上最高の大統領だと評した。この理由についてアサド大統領は、トランプ大統領は自身の意向を隠そうとせず、例えばシリア油田の支配権を握りたいという望みや目的を常にオープンに宣言している、と説明した。
アサド大統領は、「トランプ大統領が米国史上最高というのは、彼の政策が優れているからではなく、最も透明な大統領という理由による」と語った。アサド大統領によると、トランプ大統領はダイレクトに「アメリカには石油が必要」「アメリカはこの人物を排除したい」「資金と引き換えにこういうサービスを提供する用意がある」などと口にする。「オープンな敵よりも良いものがあるだろうか」とアサド大統領は言う。
Syrian President Assad said on Thursday that President Trump is the best type of president for a foe due to his open talk of annexing Middle Eastern oil. pic.twitter.com/B9AZdnwoRK
— NBC News (@NBCNews) November 1, 2019
ただ、トランプ大統領は本質的には歴代大統領と違いはないと強調し、「これまで全ての米国大統領は政治的罪を犯したが、自らを人権保護者と名乗り、ノーベル賞を受賞するなどした。実際には犯罪者であり、様々なアメリカのロビーを代弁しているにすぎない」と結んだ。
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シリアの原油で米国は親米部隊を維持=露外相
転載元)
Sputnik 19/11/2
シリアの原油から上がる収益で米国は同国における親米部隊を維持している。ラブロフ外相が「ロシア24」局の番組「国際情勢概観」に出演した中で発言した。
米国防省のマーク・エスパー長官によれば、米国はシリアの油田保護を継続する方針を立てており、油田略奪の動きには武力でもって応じる。米国はシリアの油田地帯にロシア軍、シリア軍ともに侵入を許さないとエスパー長官は発言していた。
こうした発言を受けてラブロフ外相は、「やはり石油なのだ」とコメントした。ラブロフ外相によれば、米軍の目的はテロ組織「ダーイシュ(IS)」の殲滅などではなく、「シリアに奪われないよう、石油を守る」ことが真の目的だとした。米国がシリアの石油をいかに扱っているかに関して、ロシア国防相が詳細に報告している、とした。
ラブロフ外相によれば、シリアの石油は国外へ輸送され、そこから得られた利益で米軍は親米部隊を維持している。
また露国防省のイーゴリ・コナシェンコフ公式報道官によれば、米国はシリアの油田から毎月およそ3000万ドルの収益を上げている。
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中東戦争を想定した投資行動が必要 米軍シリア撤退の意味
引用元)
日刊ゲンダイDIGITAL 19/11/2
(前略)
世界は英国のEU離脱とトランプ米大統領の登場により、行き過ぎたグローバリゼーションの反対の方向に急激に動いています。もともとシリアからの米軍撤退は、トランプ大統領の公約でした。米国は自国のシェールガスが活用できるようになったことから産油国となり、鎖国しても生きていける国になったので、膨大なコストを払って中東を治める必要がなくなってきているのです。
シリアからの米軍撤退は、戦争が遠ざかるのではなく戦争が起きやすくなる方向です。(中略)… 現在、シリアからの米軍撤退により中東はロシアが支配する構造に急激に変化しており、米国を中心とする軍事同盟であるNATO加盟国のトルコも、ロシアから武器を買っていたりロシア寄りです。さらにイスラエルもロシア寄りになってきているので、中東の混乱は加速しています。世界の大きな動きはイスラエルの動向で判断できます。
(中略)
米国はアフガニスタンから撤兵を進めており、韓国からも撤兵しそうですし、それだけではなく日本の沖縄からも撤兵しハワイに移動する可能性も高そうです。となると、中国の動きが気になることになります。
米国の沖縄からの撤兵を想定外としていると、時代に取り残されてしまいます。想定外のことが起きるのは災害だけではないからです。
(以下略)
世界は英国のEU離脱とトランプ米大統領の登場により、行き過ぎたグローバリゼーションの反対の方向に急激に動いています。もともとシリアからの米軍撤退は、トランプ大統領の公約でした。米国は自国のシェールガスが活用できるようになったことから産油国となり、鎖国しても生きていける国になったので、膨大なコストを払って中東を治める必要がなくなってきているのです。
シリアからの米軍撤退は、戦争が遠ざかるのではなく戦争が起きやすくなる方向です。(中略)… 現在、シリアからの米軍撤退により中東はロシアが支配する構造に急激に変化しており、米国を中心とする軍事同盟であるNATO加盟国のトルコも、ロシアから武器を買っていたりロシア寄りです。さらにイスラエルもロシア寄りになってきているので、中東の混乱は加速しています。世界の大きな動きはイスラエルの動向で判断できます。
(中略)
米国はアフガニスタンから撤兵を進めており、韓国からも撤兵しそうですし、それだけではなく日本の沖縄からも撤兵しハワイに移動する可能性も高そうです。となると、中国の動きが気になることになります。
米国の沖縄からの撤兵を想定外としていると、時代に取り残されてしまいます。想定外のことが起きるのは災害だけではないからです。
(以下略)
アサド大統領にすれば、オバマ大統領のような偽善者ではなく、トランプ大統領は“俺は石油泥棒だが何が悪い”と素直に言っているところが評価できるようです。
“続きはこちらから”では、日刊ゲンダイの記事を取り上げました。国内はまずまずですが、海外のものは見るべきものがなかったのに、この記事はまともだったので驚きました。
記事では、“中東はロシアが支配する構造に急激に変化”しており、いずれ米軍は世界各地から撤兵する可能性が高いとしています。私もそう思っています。
トランプ大統領は非常に頭の良い人なので、ずいぶん先を見ています。米軍がシリアに残るのは、シリアの石油が目的ではなくて、イスラエルの解体が目的だと考えています。トランプ政権の外交を仕切っているのはキッシンジャー博士です。キッシンジャー博士は、2022年頃にはイスラエルは消滅しているだろうと表明していました。
イスラエルに住む善良なユダヤ人たちを、旧満州辺りに移す計画があるようです。トランプ大統領やキッシンジャー博士の計画では、イスラエルの消滅に前後して米軍が撤退し、中東はロシアに任せるつもりなのではないかと思っています。