邪気を心身から追い出す”鼻の洗浄”〜Bスポット療法を参考にした、液体亜鉛(硫酸亜鉛)を水で薄めての鼻うがい

 シャンティ・フーラでは、邪気を心身から追い出す方法の一つとして、鼻の洗浄を推奨しています。邪気対策の中でも特に重要とされている鼻の洗浄ですが、液体亜鉛を少し混ぜた水を使うと、様々な症状にも奏功するとの情報がありました。
 そもそも喉の奥にある、上咽頭(鼻咽腔)とは、呼吸(鼻呼吸)時に、空気中のホコリやウイルス、細菌の影響を受けやすい場所であるために、炎症を起こしやすく、ここが腫れることで「喉の痛み」を感じるとのことです。新型コロナウイルスのPCR検査にて、綿棒で検体を採取するというあそこです!その上咽頭に塩化亜鉛を塗布するのが、Bスポット療法という治療法です。方法としては、綿棒に塩化亜鉛をつけ、口の中から捲綿子(けんめんし)を使用して上咽頭に塗布するというもので、喉の痛みの症状がスッキリと改善するそうです。また、Bスポットとは人間の免疫機能のポイントでもあり、喉風邪以外の様々な症状、疾患にも改善・効果があるようです。(”続きはこちらから”では、なんと、HPVワクチン後遺症にも効果があることがわかります)
 ただ、最大にして唯一の欠点は”痛いこと!”そこで中村医師が提唱されているのが、液体亜鉛を使った鼻うがいです。入手しずらい塩化亜鉛の代わりに、サプリメントとして流通している液体亜鉛(硫酸亜鉛)を水で薄めて、これで鼻うがいを行うというのです。効果はBスポット療法ほど劇的なものではないが、それほどの痛みはないそうです。
 ということで、気になった私は、早速液体亜鉛を購入して(iHerbにて亜鉛,濃縮液)、鼻を洗浄してみました。たしかに、独特の痛みがあります。鼻の奥が何ともいがらっぽいというか、おもわず渋顔になるというか。しかしそこを我慢して2,3日試してみると、たしかに喉の奥がスッキリした感があります。
 邪気を心身から追い出すための”鼻の洗浄”ですが、上咽頭(鼻咽腔)という免疫に関わる部位を液体亜鉛入りの水で洗浄するというのは、ぜひとも試す価値がありそうです。腸・脳や心臓・腎臓に相関があるように、上咽頭・大脳辺縁系にも相関があるようなのです。山崎医師、堀口医師、堀田医師、そして中村医師へとつながれてきたバトンが、ついにこうして届いたというわけです。(祝!2020こどもの日♪)
 ちなみに、Bスポット療法の「B」とは、Biinku(鼻咽腔)のBとのこと。そうです、日本語なのです。
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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鼻うがい
転載元)
(前略)
堀口伸作博士のBスポット療法(鼻咽腔に塩化亜鉛を塗布することで様々な症状に奏功する)(中略)は非常に強力で、「長年何をやっても治らなかったかったがこの治療法のおかげで改善した」的なエピソードに事欠かないが、唯一にして最大の欠点がある。それは、「痛いこと」である。(中略)

そこで勧めたいのが、液体亜鉛を使った鼻うがいである。本家Bスポット療法では塩化亜鉛を使うが、塩化亜鉛は手に入りにくいので、サプリメントとして流通している液体亜鉛(硫酸亜鉛)を水で薄めて、これで鼻うがいを行う。効果はBスポット療法ほど劇的なものではないが、それほどの痛みはない
ただ、人によってはこの鼻うがいさえ、かなりの苦痛である。しかし一日2,3回、毎日辛抱強く続けていると、効く人には数日のうちに効果が出る。(中略)

Bスポット療法を知って以後、のどの違和感を訴える患者には、ひとまず鼻うがいを勧める。
患者がいう「のど」が、本当に解剖学的な意味での「のど」なのか。鼻咽腔(鼻の奥、のどの上)を表現する言葉がないから、仮に「のど」と言っていることが多いものである。鼻咽腔の炎症が全身の炎症を引き起こし、様々な病気の背景にあることを説明したところ、この患者は鼻うがいに興味を持ったようだ。
(以下略)
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引用元)

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Bスポット療法とは
引用元)
(前略)
Bスポット療法とは、消炎剤である塩化亜鉛と言われる薬剤を鼻の奥にある口蓋垂(通称のどちんこ)の後ろの部分である上咽頭(別名:鼻咽腔)と言われる部位に塗布する治療法のことです。Bスポット療法の「B」は、想像がつくかもしれませんが、Biinku(鼻咽腔)の頭文字をとったものです。(中略)

この上咽頭(鼻咽腔)は、呼吸をする(鼻呼吸)と必ずこの部位を空気が通るので、空気中のホコリやウイルス、細菌の影響を受けやすい場所・ホコリやウイルス、細菌が溜まり場となりやすいため、上咽頭は炎症を起こしやすい部位の一つになります。風邪かもしれないと思われる時の初期症状として、「喉に痛み」を感じる際には上咽頭(鼻咽腔)が腫れているということが多々あります。

Bスポット療法の方法としては、綿棒に塩化亜鉛もしくはルゴール液という薬剤(消炎剤)に染み込ませ、口の中から捲綿子(けんめんし)を使用して上咽頭に十分に塗布します。(中略)

炎症を起こしている部分にお薬を塗っている状態ですので正直に申し上げると「痛み」を感じます。しかし、その痛みこそ炎症を起こしている部位にお薬が塗られているという証拠になります。(中略)

その後は症状がスッキリと改善します。

Bスポットは、人間の免疫機能のポイントであると言われており、Bスポット療法を実施することで、のど風邪以外の様々な症状、疾患の改善・効果があったと報告されています
(以下略)


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慢性上咽頭炎1
(前略)
Bスポットというのは、上記の本(1984年初版)の出版にあたって著者が考えた造語なんだな(鼻咽腔(Biinkuu)のBにちなむ)。だから、一般の医者もこの言葉を知らない。

患者に勧められたことをきっかけにこの本を読み始めたのだけど、衝撃を受けた。
ときどき、こういう名著に出くわす。(中略)

「できるだけ多くの人がこの事実を知るべきだ」という使命感のようなものを感じた。こういう衝動を催させる本は、多くはない。(中略)
「簡単な原理原則で、多くの事象を説明できる」これが、”いい法則”の条件だと思う

そういう意味で上記著書『堀口申作のBスポット療法』はすばらしい法則を提示している。
それは、「一般に治癒困難とされている慢性的不調(頭痛、肩こり、めまい、倦怠感、関節リウマチなど)は、すべてBスポット(鼻腔ないし上咽頭)の炎症に起因しており、ここにBスポット療法(1%塩化亜鉛をしみこませた綿棒を擦り付ける処置)を行うことで治る」というものである。
堀口氏は30年以上にわたる臨床経験のなかで、無数の難治患者をこの治療法により救ってきた。症例数の膨大さが、この治療の有効性を何より雄弁に語っている。

堀口氏はすでに故人(1908~1997)である。
東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の教授時代には、自身の開発したこの治療法を学会などでも積極的に発表したが、保険点数の低く、かつ侵襲的で患者に強い痛みをもたらすこの治療法は、医師からも患者からも評判が悪かった。(中略)
しかし、近年ネットの口コミを中心に、Bスポット療法に興味を持つ人が急激に増えている。(中略)

東洋医学の叡智は、大昔から部分と全身の相関を見抜いていた。
同様に、鼻咽腔は、局所でありながら全身に影響を及ぼす。そもそも解剖学的には、鼻咽腔は、吸い込んだ空気が一番最初に突き当たる”関所”である。
空気には微細なほこりやゴミ、病原菌などのよからぬものも含まれているから、その関所が重要な免疫機能を担っていることは、むしろ当然である(中略)

ひとつの体内にありながら位置的に離れた臓器同士が、それぞれに影響を与え合う現象が知られている。
有名どころでは、「腸脳相関」である。腸と脳が自律神経や液性因子(ホルモンやサイトカイン)を介して密接に関連している。
医者なら「心腎相関」も知っている(国家試験に出るので^^;)。心疾患(特に動脈硬化、心筋梗塞)と腎疾患(特に慢性腎臓病)が互いに影響しながら悪循環に陥るという概念である。
同様に、上咽頭と大脳辺縁系の間に密接な関係があるとする仮説「上咽頭・大脳辺縁系相関(epipharynx-limbic system interaction)」が近年提唱されている。
上咽頭に処置(Bスポット療法)することで、めまい、けいれん、視力障害、睡眠障害など、むしろ大脳辺縁系に起因すると思われる症状が改善する機序が、この仮説によって説明できる

(以下略)
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慢性上咽頭炎2
転載元)
そもそも、慢性上咽頭炎という病名を提唱したのは日本人で、山崎春三(1895~1977)である(中略)
患者が言いそうな「何となく調子悪い」の一通り(中略)山崎氏はこれらの疾患群を、鼻咽腔症候群と名付けた。「慢性上咽頭炎の局所症状」+「自律神経障害」といった感じである。

鼻咽頭症候群は、現代日本に山のようにいる。ただ、医者のほうにその疾患概念がないため、診断されずに見過ごされているだけである。(中略)

堀田氏の提唱するBスポット療法は、塩化亜鉛をしみこませた綿球を細長い鉗子でつまんで鼻の奥にいれ、Bスポットをちょんちょんと擦過する
山崎氏の実験からこの作用機序を推測すれば、塩化亜鉛の成分が血流によって全身に運ばれ各臓器で抗炎症作用を発揮したというよりも、Bスポット擦過による迷走神経刺激か、あるいは擦過による局所瀉血がうっ血改善に寄与した可能性が考えられる

ちょうどHPVワクチンの後遺症による問題がマスコミで取り沙汰されていた頃のことである。(中略)

https://m.youtube.com/watch?v=a3CrbPx2X30

堀田医師は、HPVワクチンによる後遺症に悩む患者の症状(頭痛、めまい、全身倦怠感)が、上記の慢性上咽頭炎、慢性疲労症候群、線維筋痛症と似ていることに気付いた
千人以上のIgA腎症患者にBスポット治療を行い、「頭痛(めまい、疲労感)が治った」という患者の声を無数に聞いていた堀田医師は、HPVワクチン後遺症にもBスポット治療が効くのではないかと直感した(中略)

点滴で血中に直接入れた成分は、すばやく全身をめぐって、上咽頭に分泌される。(中略)
HPVワクチンに含まれるアジュバントが、この上咽頭トラップに引っかかる。その際、一部の人(血中の抗炎症物質の濃度が低いなど)では上咽頭の炎症が大脳辺縁系に波及し、その結果、様々な機能障害や自律神経障害が出現する。
堀田医師のこの仮説を立証するように、多くのHPVワクチン後遺症患者がBスポット治療によって軽快していった

このすごさが分かるだろうか。
HPVワクチン後遺症という、一般の医療では成す術のない症状に対して、独自の仮説で挑み、見事に成果をあげた。すばらしい仕事だと思う

僕は、このBスポット治療を自分のクリニックでも取り入れたいと思った。
何をやってもよくならない、という患者に効く可能性のある治療なら、何だって試してみたい。
ただし、Bスポット治療には唯一、欠点がある。それは「痛い」んだ(中略)
何とか他のやり方がないものだろうか?
要するに、上咽頭に刺激を与えてやればいい。となれば、直接的な擦過でもなくとも、鼻うがいでいいのではないか?
また、塩化亜鉛は本来研究用にのみ使用が認められている試薬で、入手にはサインがいるなど、ちょっと手間がかかる。一般にサプリとして使用されている液体の硫酸亜鉛で代用できないか。
このあたりの疑問を、堀田修医師に直接メールして聞いてみたところ、先生からお返事を頂いた。硫酸亜鉛による鼻うがいでも一定の効果は期待できる、とのことだった。
妙な不調に悩む人は、一度液体亜鉛による鼻うがいを試してみるといいだろう

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