メキシコ便り(69):開け!パンドラの箱!

 メキシコのコロナ、落ち着いてきています。3週間ほど減少を保っているようです。ファレスのモール、ジム、学校は未だクローズですが、それ以外のお店、レストランはオープンし、ほぼ普通の生活に戻っています。医療崩壊は全くありませんでした。7月29日現在の全国の普通ベッド占有率47%、人工呼吸器付きのベッド占有率は38%。が、残念なことにあっと言う間に死亡者は44,000人を超えています。
 メキシコのコロナ対策チームリーダー、ロペス・ガテル副厚生大臣は、大統領の太鼓判付きでホントに素晴らしいお方なのですが、WHOにとても忠実で、記者会見でビタミンC療法、ヒドロキシクロロキン、MMSのことを聞かれても十分な調査結果がないという回答。コロナ治療にかなり保守的な姿勢なのがとても残念!ナチョさんの動画(5分37秒あたり)で紹介されていましたが、ロンドン・インペリアル・カレッジの調査によると、マスクの着用率、なんとメキシコ85%で世界2位!1位はフィリピン92%、日本は77%で8位。たしかに意外や意外、ほとんどの人がマスクをしています。またファレスでは、店員さんはもちろんお客もマスクをしていないと中に入れません。でもその効果は?!となると甚だ疑問ですが。。。使い方がゆるい人たちがあちこちいたり。。。確かに医療崩壊なしで感染カーブを緩めるのに成功しましたが、死亡者数は人口100万人に対して比較すると世界で13番目。(7月27日の朝のプレス・コンファレンス動画 6分あたり)
 さてコロナが落ち着いてきたメキシコ、政治面がとても面白い展開になってきました。ヨーロッパに逃亡していた元PEMEX(メキシコ国営石油会社)社長が本国送還されました。2月にスペインで既に逮捕されていましたが、やっとメキシコ政府と保護証人になることに同意し帰ってきました。メキシコ国民は、これでパンドラの箱が開けられ、過去の大物汚職犯罪者が次々と炙り出され罰せられるのを期待しています。が、7月28日の最初の法廷審問が始まるや否や、とんでもないどんでん返しが!一気にメキシコじゅうが重いため息をついたり、一気に喜んでジャンプしたり。。。まるでローラーコースター!
 今回は、元PEMEX社長が関与した汚職内容の一部と法廷審問の初日のハプニングを取り上げてみました。映画「メキシコのパンドラの箱」はじまり、はじまり〜♪
(popoちゃん)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
メキシコ便り(69):開け!パンドラの箱!


スペインに逃亡していた元PEMEX社長、エミリオ・ロソヤが本国送還に同意!


ドイツにスペインにと逃亡し、2月にスペインで逮捕されていた元PEMEX(メキシコ国営石油会社)社長、エミリオ・ロソヤが、7月20日、遂に本国送還に同意❗️

数々の汚職とマネーロンダリング疑惑の元PEMEX社長(2012-2016)
エミリオ・ロソヤ容疑者(写真右)
これはたしかスペインで逮捕された時の写真かな?!
メキシコ到着後、刑務所ではなく体調不慮のため病院へ。
保護証人になることを同意したので、
刑務所ではなく病院で過ごすことが許可された模様。

エミリオ・ロソヤは、本国送還前にメキシコ政府にかなりショッキングな内容を暴露。ラテンアメリカで数々の汚職を行ってきているブラジルのオデブレッチ複合企業は、2012年ペニャ・ニエト元大統領(2012−2018)の選挙キャンペーンに400万ドル(約4億2千万円)を資金提供し、ペニャ・ニエト元大統領の当選後、さらに600万ドル(約6億3千万円)を提供。PRI党ペニャ・ニエト前政権へ、計1000万ドル(約10億5千万円)の資金提供。

ブラジルのオデブレッチ複合企業
上のツイート意訳:オデブレッチの件はカルデロン政権下(2006−2012)から来ている。(ロペス・オブラドール大統領)


オデブレッチからの400万ドル(約4億2千万円)は、ペニャ・ニエト元大統領に選挙アドバイスをした外国のコンサルタントらに支払われた。この外国のコンサルタントらは、ルイス・ヴィデガライによって雇われた。ルイス・ヴィデガライは、ペニャ・ニエト元大統領の選挙キャンペーンリーダー、その後ペニャ・ニエト政権下(2012−2018)で財務大臣、外務大臣を任務。政治の裏事情に詳しいハリフェ氏は、真の権力はペニャ・ニエト大統領ではなくルイス・ヴィデガライ(写真下:左)が握っているといつも言っていました。ルイス・ヴィデガライ要注意❗️彼は今、アメリカのMITで教授をしています。

カラーの人物:左からルイス・ヴィデガライ、ペニャ・ニエト元大統領、エミリオ・ロソヤ

またオブレデッチは、メキシコ・イダルゴ州石油精製所での1億3500万ドル(約142億円)の契約ゲットのために600万ドル(約6億3千万円)を支払った。その一部は「エネルギー改革案」(メキシコの石油を民営化するもの)が国会でスムーズに通るように、反対派、野党議員らにメキシコシティの一等地のタワーマンション購入などを賄賂として使われた。(写真下↓)そして、賄賂を受け取った議員の証拠動画12本を検察側に渡すことにも同意しているらしい。ロソヤによると、この汚職を企てたのはペニャ・ニエト元大統領とルイス・ヴィデガライ。

メキシコシティ一等地のタワーマンション

この賄賂を受け取った議員らの中に、なんと‼️2018年の大統領候補者2名が入っていた!PRI党ホセ・アントニオ・マエデ、PAN党リカルド・アナヤ(写真下↓)。ぎゃぁ〜!!!もし、この二人が大統領になっていたらメキシコは今頃。。。と想像しただけでもゾッとする。。。😱

2018年大統領候補者5名
  左から2番目:ホセ・アントニオ・ミード(PRI党)
  中央    :リカルド・アナヤ(PAN党)
  右から2番目:ロペス・オブラドール大統領(MORENA党)


PEMEX、ボロボロの肥料工場を相場の10倍の価格で購入


また別件で、エミリオ・ロソヤが2015年に300万ドル(約3億2千万円)の賄賂を鉄鋼会社Altos Hornos de Mexicoの社長から受け取り、PEMEXはその会社から14年間放置されたボロボロの肥料工場(ほぼ機能不可能の工場)相場5000万ドル(約53億円)のものを5億ドル(約530億円)に水増しした価格で購入。その後、メキシコシティの高級住宅地にある170万ドル(約1億8千万円)の家を購入をした疑い。(本人は否定)この陰謀計画のブレインは、カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリ元大統領(1988−1994)だったらしい。

カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリ元大統領(1988−1994)
メキシコの多くものを民営化、私有化したネオリベラリズの父


エミリオ・ロソヤの法廷審問始まる!


7月28日(火)病院からオンラインで参加したエミリオ・ロソヤの第一回目の法廷審問(肥料工場の件)。始まるや否や、ロソヤはいきなり無罪を主張‼️そして検察側と戦う意向を示し、冒頭からとんでもどんでん返し。😱検察に話したことは検察側に脅され圧力をかけられたのでそう話したと。。。😱帰国前は、検察側と協力し保護証人になることで本国送還に同意したのに。。。話が急転換❗️

「エミリオ・ロソヤは無罪を主張」とニュースが流れた。

この瞬間、メキシコは大きなため息の中に沈んだ。。。やはりいつものごとく悪者は罪を課されず逃げるのか。。。期待に胸を膨らませた汚職撲滅のメキシコが一瞬で弾けた。。。きっと多くのメキシコ人はそう思ったに違いない。。。と思うや否や。。。またまた話しが急転換!😳

エミリオ・ロソヤの無罪主張の後、検察側が次々とがっしり掴んでいた証拠(何十件のお金の動き、関わった人物名、日時など)を読み上げたのち、エミリオ・ロソヤは「あっ!やっぱり協力します!保護証人になります!私はあくまでも操り人形で無理やりやらされた被害者です。と。。。

大活躍中のアレハンドロ・ヘルツ・マネロ検事総長
ロペス・オブラドール大統領から絶大なる信頼を得ているお方です。
✨渋い✨

こうして無事に国民の期待通り、これからパンドラの箱が開かれるシナリオで第一回目の法廷審問終了。なんだかアップダウンの激しいローラーコースターに乗った気分。エミリオ・ロソヤは一瞬、逃げられると思ったのか、もともと最初からその計画だったのか、どちらにしろ彼のかっこ悪さ(ぶちゃいくさ)はメキシコじゅうで目撃された!

上のツイートの意訳:エミリオ・ロソヤの法廷審問の要約。


カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリ元大統領、メキシコを脱出し、スペインへ逃亡計画中


このエミリオ・ロソヤの第一回法廷審問(肥料工場の件)の前日、はたまたこんなニュースが!ロペス・オブラドール大統領が言うメキシコのネオリベラリズムの父、カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリ元大統領(1988-1994、息子がNIXVMの創始者Keith Raniereと親しく、メキシコで彼のフランチャイズをやっていた。)がメキシコを脱出し、スペインへ逃亡しようとしているらしい。理由は、これからエミリオ・ロソヤの裁判で暴かれる汚職に深く関わっているからだとか。。。

上のツイートの意訳:ロソヤの証言によって、カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリはスペインの市民権を取る準備をするであろうことは予測されていた。

スペインでは、2015年に先祖がスペインから追放されたユダヤ人であると、子孫はスペインの市民権を申請できるという法が可決されたとか。El Chapucero動画のナチョさんいわく、カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリ元大統領はユダヤ人ではないが、スペイン王(汚職王)と友達なので取得の可能性大とか。。。ヨーロッパの法は市民を守るので、スペインの市民権を得たらメキシコに本国送還は不可能になるだろうと。。。

スペインに住んでいたユダヤ人の子孫に
スペインのパスポートを発行しますという内容。

カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリ改心の意志なし!

エミリオ・ロソヤの体調不慮の原因はきっとこれ!







レントゲン写真の人物:左上から時計周りに、
カルロス・サリーナス・デ・ゴルターリ元大統領(1988-1994)
フェリッペ・カルデロン元大統領(2006-2012)
ペニャ・ニエト元大統領(2012-2018)

パンドラの箱(エミリオ・ロソヤのお腹)が開いて
すべての闇に光があたりますように

🙏

¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)


Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


Comments are closed.