買収容疑の河井裁判で証人尋問が開始、公設第一秘書は「克行氏が最終責任者として票の切り崩しを指示」菅官房長官は熱心に選挙応援

 大規模な買収疑惑で公選法違反に問われている前法相の河井克行被告と案里被告の裁判が行われています。9月1日には証人尋問が始まりました。証人139人の1人目は克行被告の公設第1秘書で、克行被告の活動を身近に知る立場です。河井夫婦は「陣中見舞い」などの目的で現金を渡したと主張し、買収は否定していますが、この秘書・藤田一氏の証言内容がそれを裏付けるものか注目されます。藤田氏によれば案里陣営の最終責任者は克行氏で、選挙運動を具体的に指示し報告を求めていた様子を説明しています。また、自民党広島県連が現職議員を支援し、案里陣営には支援者名簿の提供を拒否した際も、克行被告自らが積極的に党本部に掛け合い名簿を入手するなど権限を持って活動していたことが見受けられます。もっとも、本当の意味で権限を有していたのは誰か?それがこの裁判で明らかになることが一番の眼目です。菅官房長官にとっては見たくないであろう動画がにぎにぎしく拡散されています。こんなに入れ込んで選挙応援をされていたのですか、ほおお。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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「克行氏が最終責任者」 河井夫妻事件第3回公判、公設秘書が出廷し溝手氏票切り崩し証言
引用元)

(前略)
1人目として克行被告の公設第1秘書の藤田一氏が出廷。克行被告について「陣営内のあらゆる活動での最終責任者だった」と証言した

 案里被告の陣営の運営について藤田秘書は「克行被告が各部署の細部にわたって詳細な報告を求め、指示を出していた」と説明。スタッフの雇用や給料も克行被告が決めていたとし「全体を把握し、方向性の提示や具体的な指示を誰よりも行っていた。選挙の責任者であったことは否定できない」と語った。
(中略) 一方、克行被告側は「選挙運動全般を掌握、統括しておらず、総括主宰者には該当しない」と反論している。
(中略)
(中略)両被告は現金提供の事実をおおむね認める一方で、買収の意図を否定し無罪を主張している。

中国新聞社
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「前法相が最終責任者」公設秘書が票取り込みを証言 河井夫妻選挙違反公判
引用元)

(前略)
 秘書は案里議員が参院選への出馬を表明した昨年3月直後から、克行前法相の地元で有権者らに支持を訴える役割を担当(中略)自民党広島県連が現職議員のみを支援していたことから、克行前法相が常々「現職議員の票を取り込むしかない」とハッパを掛けていたとした。

 秘書は県連に対し、自民党を支援する地元企業の名簿の提供を求めたが、断られたという。その際は克行前法相自らが、党本部の山口泰明・党組織運動本部長に掛け合い、名簿を入手したとも説明した。

 秘書によると、陣営スタッフの人員確保は難航し、案里議員が党幹部に直接、人材の派遣を依頼。ハローワークなども活用して集めたスタッフの業務分担や活動内容は「克行前法相が細かく指示し、詳細な報告を求めていた」といい、指示を破れば「強く叱責された」と声を震わせた。
(以下略)

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