様々な慢性的不調に関与する「ガンコな首こり」が起こる理由とその改善方法 ~後頭下筋、眼精疲労、胸鎖乳突筋を一度に緩める方法

竹下雅敏氏からの情報です。
 9月22日の記事で、慢性上咽頭炎の原因が「首こり」であるという説を紹介し、首こりを治せば、様々な慢性的不調を治せる可能性があることを示しました。
 冒頭の動画は、「ガンコな首こり」が起こる理由を説明しています。“デスクワーク、スマホの見過ぎで猫背になり、首の後ろの皮膚と後頭下筋が縮む。眼精疲労で後頭下筋が固まる。ストレスで副交感神経が働きにくくなる”という3つの理由を挙げています。
 次の動画「スマホ首の原因と改善法」の30秒から2分くらいをご覧ください。44秒あたりで、“猫背になり首を前に突き出す姿勢”を取っていますが、この姿勢で「胸鎖乳突筋」が縮んで硬くなるのです。また、見落とされやすいのが「腕こり」です。
 こうした固まった筋肉を緩める必要があるのですが、冒頭の動画の方法は、「腕こり」がある人には難しいように感じます。そこで、後頭下筋、眼精疲労、胸鎖乳突筋を一度に緩める方法を記しておきます。
 1.正座をして、二つ折りにした硬めの座布団を前に置きます。
 2.上半身を前に倒し、眉から上の部分を座布団に乗せます。両方の眉を座布団の端にピッタリと乗せるのがポイントです。肘は頭の両脇にあります。
 3.この状態でお尻を左右に振り、お尻の揺れに合わせて上半身が揺れるようにします。
しばらく、この「お尻ふりふり運動」を続けると、眉のあたりの筋肉のマッサ―ジになっているのが分かるでしょう。目が弛んでくると、首の後ろの後頭下筋も弛んできます。また、胸鎖乳突筋は正経十二経脈の肝経脈に属する筋肉なので、目が弛むと胸鎖乳突筋も弛んできます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【ガンコな首コリ】眼精疲労、ストレス解消、肩こり解消「後頭下筋リリース」【大分市 腰痛治療家 GENRYU ( 安部元隆 )】 Stiff neck. GENRYU's METHOD
配信元)
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【スマホ首】スマホ首の原因と改善法
配信元)
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スマホをよく使う方へ☆胸鎖乳突筋のゆるめかた
(前略)
ノートパソコンの小さい画面やスマホなどを凝視すると顔が自然に下を向き、頭が前に出て首に大きな負担がかかります。そのため、首の前側で頭の重さを支える「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」がちぢんで硬くなりやすいのです。この筋肉はご自身でもほぐしていくことができます!
(中略)
 (1)まずは「胸鎖乳突筋」を見つけましょう。顔を真横に向けたときに、首筋にななめに浮かび上がる筋があると思います。それが「胸鎖乳突筋」です!
浮き出た筋を上から下に「かるく」つまんでマッサージします。
※頸動脈の近くなので優しく触ります。

(2)周りの筋肉もほぐしましょう。顔を右でも左でもいいので真横に向けます。
すると、首のライン、胸鎖乳突筋のライン、鎖骨のラインで三角形ができます。
その三角形の下側、鎖骨の真ん中あたりにゴリゴリしたところが見つかると思います。見つけたら、そこを手の指3本で軽く圧迫して、10秒キープ♪
終わったら、顔を反対に向けて同じく10秒待ちます。
逆側も同じ要領で行います。
(以下略)


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胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋

Wikimedia_Commons[Public Domain]
頸部の筋肉。濃い赤色が胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は頸部にある筋肉の一つ。を曲げ、回転させる働きを持つ。
 
胸鎖乳突筋という名前は、胸骨鎖骨を起始とし、側頭骨乳様突起(及び後頭骨)に停止するところからつけられた。支配する運動神経副神経であり、知覚頚神経叢が司る。血液後頭動脈上甲状腺動脈の枝である胸鎖乳突筋枝から供給される。

この筋が両側性にはたらくときには顎を軽く上方に上げつつ後頭を前方に引く。一側性に働く時には頭を反対側に回し、かつ傾ける。頭を固定している時には、呼気筋として作用する。

Author:David Shankbone[CC BY-SA]
頭部を側方に向けたヒト。胸鎖乳突筋が浮き出ている
 

Author:Jaci Berkopec[CC BY]
頭部を側方に向けたヒト。胸鎖乳突筋が浮き出ている

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