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メキシコ便り（73）：「国民と共にならすべて可能、国民なしでは何もできない！」ロペス・オブラドール大統領

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　９月１６日、メキシコは独立２１０年を迎えました。去年のソカロ大広場でのロペス・オブラドール大統領のVIVAの叫びは、国中が感動し震えました。今年はコロナ禍で国民は集合できず、ソカロ大広場にはライトアップと軍隊だけ。。。大統領は国立宮殿のベランダから、奥様が後ろで見守るなか、精一杯の声を振り絞って２０回のVIVAの叫びをしましたが、去年とは真逆でと〜っても寂しかった。。。去年のあの迫力、パワー、感動は、大統領と大統領を支持する国民の情熱が化学反応を起こしていたんだということが後でよ〜くわかりました。

　ソカロ大広場に集合できなかったメキシコ人、実は裏でしっかり団結し動いていました。今回は「国民団結パワー」「国民が団結すれば何でも可能」とpopoちゃんが感じた出来事、いや、奇跡？！いや神業？！を２つ取り上げてみました。いつも「国民と共にならすべて可能、国民なしでは何もできない！」というロペス・オブラドール大統領の言葉が初めてハートの奥で実感できました♪

　今年の独立記念日は静かでしたが「過去の汚職国家にケジメをつけたい！」「メキシコを良くしたい！」そんなメキシコ人の強い想いに漲った独立記念日でした！
（popoちゃん）
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メキシコ便り（73）：「国民と共にならすべて可能、国民なしでは何もできない！」ロペス・オブラドール大統領

国民投票実施に２００万人の署名が必要！メキシコ人、がんばった！


ネオリベラリズ時代の元大統領らを告訴するかしないかの国民投票を実施するために、まずはその国民投票を希望する２００万人の署名が必要。そして、その国民投票実施希望の署名を集め提出できるのは、年に１回、９月１日〜１５日の間だけ。

ネオリベラリズム時代の元大統領ら（売国奴）
左〜右へ: １９８８　→　２０１８年（各任期６年）

元大統領ら告訴の国民投票実施希望者の署名を集めている風景


ロペス・オブラドール大統領は、朝の大統領プレス・コンファレンスで何度も「私は元大統領を告訴することに反対です。」と言ってきました。理由は、「復讐は自分が得意とするものではない」そして「過去の問題に時間・エネルギーを割くより、未来を改善するためにエネルギーを注ぎたい。」ちなみにロペス・オブラドール大統領は、過去に大統領選２回ライバルの不正で落選しています。

元大統領ら告訴の国民投票を実施するためには３つの方法があるらしい。

１）国民が２００万人以上の署名を集める。
２）国会で国民投票をするかどうか決める。
３）大統領が大統領命令に署名。

大統領が即、３）を実行してくれたら楽なのですが。。。大統領はそうしません。
が、１）２）がダメなときは、３）を実行すると言っていました。復讐のためではなく、国民のためにと。。。

こんな短時間で、そんなに沢山の署名が集まるのかと少々懐疑的なpopoちゃんでしたが、メキシコ人の団結力、パワー、明るい未来への硬い意思のようなものを見せつけられました。９月１４日〜１５日は徹夜で多くのボランティアの方々が署名集め整理をしていたようです。最終的に２８０万人以上の署名が集まり国会に提出！👏👏👏　（ちなみにメキシコの人口は日本とほぼ同じです。）まさに民主主義、国民が国（メキシコ）を動かした瞬間を目撃した気分♪


上のツイートに１５日で２７０万人の署名を集めたと書いていますが、最終的には２８０万人以上の署名が集まりました。写真の中のガッツポーズのグーの横には「はい、できました！」。意訳すると「やったぁ〜、できたぞ！」みたいな感じかな？！すごいですね〜。。。


上のツイートは９月１６日、ボランティア市民の方が２８０万以上の署名が入ったダンボール箱を国会議長のところに運んでいるところ。国会議長 → 選挙管理委員会 → 裁判所の流れで、すべてが上手くいけば、来年２０２１年の７月あたりに国民投票実施の予定。ふぁ〜、道のりながっ！😩

こちらはその時の動画


メキシコ人またまたラストスパートで踏ん張る！


そして同時期、以前、メキシコ便りでご紹介した大統領飛行機の宝くじの当選発表が９月１５日にありました。メキシコでは３月からコロナ禍で経済低迷していましたが、大統領飛行機の宝くじ販売続けました。宝くじ一枚５００ペソ(約２４００円）。平均月収４万円ほどのメキシコ人にこれは高いです。９月１０日あたりの時点でまだ宝くじは１００万枚ほど残っていました。コロナ禍のため、宝くじ購入を政府と約束していた大企業らが買わなかったりあったようです。


また、ナチョさんの動画によると大統領反対派の州が宝くじをあっても売らないという意地悪な行動をとったり、２０枚セットじゃないと買えないとかデタラメなウソで宝くじ販売を必死に阻止していたそう。

大統領反対派のリーダーが州知事のpopoちゃん在住チワワ州は、購入するのにとっても苦労しました。どこにも売ってなくて。。。こんなことするなんてホント酷い！これじゃ、宝くじラストスパートで売れないじゃん！popoちゃん家もそうですが、多くのメキシコ人がギリギリにならないと行動しないと大統領は笑って言っていました。最後の２日間は長蛇の列があちこちでできていたらしい。

プエブラ州で宝くじを買うための長蛇の列
列に並んでいる人がインタビューで「１時間待っている」と言っています。

当選日翌日、大統領は「宝くじは成功だった。また来年もやろう、でっかいのをね！」と言っていました。結果は４６８万５８００枚が売れ（７８％）、売り上げ２３億４２９０万ペソ。１００名に２０００万ペソ（約９４００万円）の賞金！（ツイート下↓）当初は大統領の飛行機が当たる予定でしたが、最終的に賞金に変更。そしてこの宝くじのお金はすべて、より良い無料医療提供のために医療施設・機器に当てられることになっています。

宝くじ当選発表の翌朝、大統領プレス・コンファレンスで
宝くじの結果を詳細に説明していました。上のツイートはその一部。
いつもスピーディーで透明性抜群。
上のツイートのスライド訳：
　　　４６８万５８００枚、販売（７８．０９％）
　　　売り上げ　２３億４２９０万ペソ
　　　　　　　　　　当選枚数
　　企業向け販売　　　４２枚　　　
　　国営宝くじ店　　　１６枚　　　
　　病院　　　　　　　１３枚
　　労働組合　　　　　　５枚　　　
　　未販売　　　　　　２４枚* 　　
　　*未販売の２４枚の賞金は病院にプレゼントされるよう

事前に政府はコロナで大活躍してくださった９５６の病院に宝くじをプレゼント。また企業らも政府を通して貧しい学校に宝くじをプレゼント。そのうち１３の病院と８つの学校が見事に当選！🎊まさに行くべきところにお金は入ったようでなによりです。

ヌエボ・レオン州で、あるビジネスマンが貧しい幼稚園に宝くじをプレゼント。
それが当選！！！WOW!!!

また、大統領は大統領飛行機（毎回飛ぶ度に４０万ペソ：約１９０万円かかる）の買い手が近日決まりそうだというグッド・ニュースも発表！これで宝くじの売り上げ２３億ペソにプラス飛行機の売り上げ２０億ペソ！なんだか神様はロペス・オブラドール政権を全面的協力しているとしか思えない。。。このコロナ禍で飛行機も売れて、宝くじ販売も成功！って✨神業✨じゃない？！

最後にこちらの動画（下↓）。お孫さんがおばあちゃんのお願い（大統領への動画メッセージ）を叶えてあげたもの。おばあちゃんは「過去に私のこの目で実際に見た大統領なかで一番素晴らしい大統領、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領を支持するために宝くじを買いました。大統領、あなたは一人ではありません。私みたいなたくさんの国民があなたを支持しています。宝くじが完売することを願っています。皆さん、買い続けてください。」といい最後に大統領にキスを送りました。

おばあちゃんの願い（大統領へのメッセージ動画アップ）実現！

一枚の宝くじをしっかり握って見せて話す様子にグッときました。大統領を支持する誇り、メキシコへの誇り、自分への誇り、そして何よりも大統領への愛が滲み出ていました。そしてこの動画は大統領も見ていたようで、朝のプレス・コンファレンスでこの動画について嬉しそうに話していました。


大統領はいつもこう言います。

‘Con el pueblo todo, sin el pueblo nada.’

（意訳）「国民と共にならすべて可能、国民なしでは何もできない！」

今回の神業のような
２８０万人の署名集め、宝くじ販売の成功で
まさにこの大統領の言葉を実感しました。
国民が団結すると何でも可能だと。
こんなコロナ禍でも。。。

恒例の９月１６日０時
国民なしの独立記念日の大統領のVIVAの叫びは
全く物足りなかった。。。

空っぽのソカロ大広場にライト

けれど、裏ではメキシコ国民の団結パワーで漲ってた！
これぞホントにばんざぁ〜いだ！

ソカロ大広場を上から写した写真。
メキシコ国旗カラーで綺麗なメキシコ地図♪
下の文字の直訳「希望の呼びかけ」
意訳「皆さん、希望を持ちましょう！」

コロナ・パンデミック下での
メキシコ人が成し遂げた神業は
きっと歴史に刻まれ
後世に語り継げられるでしょう。
メキシコ人、万歳！

¡Viva Mexico!
（メキシコ万歳！）

（popoちゃん）

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします！

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム7


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