Long-COVIDになるかどうかは腸内環境が大きく関係しており、毎日の食事が大切 ~「免疫」という観点から一つに繋がる、腸内環境と肝臓、脳、迷走神経

竹下雅敏氏からの情報です。
 新型コロナウイルス感染症では、Alzhackerさんが大車輪の活躍をしています。コロナ騒ぎを通して、専門家と呼ばれる人たちが無能集団であることが誰の目にも明らかとなり、大手メディアに出演して偉そうなことをのたまわっている専門家ではなく、いわゆる町医者と呼ばれる人たちが、私たちの味方であることも分かりました。
 コロナ治療の専門家によって、ほとんど無視されているLong-COVID(コロナ後遺症)ですが、「腸内細菌叢の異常が持続している人は、いわゆるLong-COVIDだ」とのことです。これは非常に興味深い。
 「特別に処方されたプロバイオティクスを投与された25人の患者は、標準的な治療を受けた30人の対照群に比べて、腸内の善玉菌のレベルが高く、COVID-19から完全に回復する可能性が高く、血液中の炎症分子のレベルも低かった」ということですから、Long-COVIDになるかどうかは腸内環境が大きく関係しており、毎日の食事が大切だという事になります。
 ひょっとすると「癒やしのうんこ」は、Long-COVIDに非常に効果があるのかも知れない。7月11日の記事で紹介したように、“COVID-19の治療法として、他人の糞便を腸内に移植する「糞便移植(FMT)」が効果的である可能性が指摘”されているからです。
 8月23日の記事で、「若く基礎疾患なくてBMI 22と肥満もないのにコロナ肺炎で入院になる人は脂肪肝があります」というツイートを紹介しました。「肝臓はまさに免疫系のキモ」であり、脂肪肝がコロナ重症化のリスク因子であることは間違いないという事でした。
 「肝臓は免疫系のキモ」で脂肪肝がコロナ重症化のリスク因子であり、「腸は免疫機能を担う身体内で一番大きな臓器」でLong-COVIDになるかどうかは腸内環境が大きいという事になります。
 “続きはこちらから”をご覧ください。うつ病患者は腸に炎症があるケースが多いという事なのですが、慶應義塾大学を中心とするグループが世界で初めて、「腸内細菌情報を肝臓で統合し脳へ伝え、迷走神経反射によって腸管制御性T細胞の産生を制御する機構が存在する」ことを明らかにしたというものです。
 腸内環境と肝臓、脳、迷走神経が「免疫」という観点から、一つに繋がっていることが分かります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
 
 
 
 
 


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第51回リバネス研究費 ダイセルヘルスケア賞採択者「腸管-肝臓-脳相関の解明と制御で腸の健康をつくる」寺谷 俊昭さん
引用元)
(前略)
腸と肝臓と脳を介した情報伝達のネットワークを世界で初めて発見した慶應義塾大学の寺谷氏。
(中略)
これまで、メタボリックシンドローム患者が多く発症する非アルコール性脂肪肝炎病態メカニズムの解明など、肝疾患を中心に研究を行ってきた寺谷氏。食と健康の関係性をより深く研究する上で着目したのが、血液中の液性因子や神経を介して臓器が互いに影響し合う“臓器相関”という考え方だ。
 
例えばうつ病患者が炎症性腸疾患を併発するケースが多いなど、脳が制御する自律神経が腸内免疫に関与する可能性が示唆されてきたが、両者間を情報伝達する経路には未だ謎が残されていた。寺谷氏は2020年、肝臓が腸内環境を感知し、迷走神経を介して脳に情報伝達することで、腸管内で免疫寛容に関わる末梢性制御性T細胞( pTreg )の分化・誘導を制御していることを世界で初めて報告した。「腸→肝臓→脳→腸反射による腸内恒常性の制御」という新しい情報伝達ネットワークの存在と、その役割の一端を明らかにしたのだ。
(以下略)

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