京都大学大学院工学研究科の藤井聡教授「この資料は政府の分科会が昨年の4月の段階で出している資料で…まず統計学的に全く解釈不能な資料になってます」「極めて統計的能力の欠如を持った資料であると同時に、極めて悪質で、悪意に基づいている」

竹下雅敏氏からの情報です。
 「ダイジェスト動画①」で、京都大学大学院工学研究科の藤井聡教授は、“この資料は政府の分科会が昨年の4月の段階で出している資料で…つまびらかに見ますと、まず統計学的に全く解釈不能な資料になってます。統計学の学部程度の知識があれば、当然書いておかなければならない統計学的な基礎情報であるところの「統計的優位性」、これはt値とかp値と呼ばれるそれぞれのパラメーター…の情報が載っていないことが大きな問題です。その「有意」という言葉の代わりに、「有益」という言葉が使われている。…有益という言葉は統計学的専門用語としては存在しない言葉で…これを根拠に21時以降の人出を削減しようという政策的判断をすることができない資料であるとまず断定できます。私、内閣官房に問い合わせまして、この資料に書かれていないt値p値、「有意」なのかどうかということのデータを求めました。すぐ対応いただきまして…p値が0.13という水準ですが、統計学ではこの数字が0.01以下でなければ意味がないと判断する0.13という…p値が記載されていました。…政府は何をしたのかというと、統計学的に有意ではないということを知りながら、その事実を隠して、隠蔽してという言葉を使っても適切ではないかと思います。その統計量を書かずに、21時以降の人出が感染を減らすという結果は「有益」だと書いた。これは極めて悪質な極めて悪質な欺瞞であると私は大変驚きました。”と言っています。
 「ダイジェスト動画②」では、“政府が…人々の行動を抑制するための決定的な根拠として提示している資料が活用しているデータというものは、統計学的に分析をすることが不適当である”ことを説明し、「極めて統計的能力の欠如を持った資料であると同時に、極めて悪質で、悪意に基づいているのではないかとすら思わせる」と言っています。
 「ダイジェスト動画③」では、ランダムウォークデータという本来分析してはいけないものを敢えて分析すると、“(21時以降の)外出が減れば感染者が減る”という「見かけの相関」と呼ばれる統計的有意がなぜ起こるのかを、藤井聡教授が分かりやすく説明しています。
 藤井聡教授の語り口が漫才みたいで面白く、為になる動画です。
(竹下雅敏)
————————————————————————
配信元)
 
 

Comments are closed.