注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
60歳や65歳で年金受給するより、
— 醤屋 助兵衛(がもうのかけ小) (@AfYjpB3h5Hp0n6g) March 31, 2022
75歳から受給した場合が遥かに多いと
しきりに強調するNHK
せっせと払ってきた保険料、
何歳で受給しようが大きなお世話や
いつまで働かせるつもりだ!😩 pic.twitter.com/V3l8v7WQZk
よし考えよう。60歳で受給と、75歳で受給することを考える。60歳での受給額をAとし、年利a%で回るとする(簡単のため、(100*a)/100 をaと再定義する)。75歳での受給額をBとする。60歳で受給した場合の75歳受給に対する余剰資金は、
— 物理数学なんでも相談室(任意団体) (@KogaSense) April 1, 2022
1年目から15年目は、(A*a^15+A-B)である。これをCとする。
16年目から30年目は、(C*a^15+A-B) である。これをDとする。 D=0 となる、aを見つければ、60歳受給開始が「勝つ」利回りを見つけられる。これで正しいですか?
— 物理数学なんでも相談室(任意団体) (@KogaSense) April 1, 2022
計算を簡単にするため、E=B/A とする。現状、E=184/76=2.42。つまり、D/A=(C/A*a^15+1-2.42) = (1*a^15+1-2.42)*a^15+1-2.42=0
— 物理数学なんでも相談室(任意団体) (@KogaSense) April 1, 2022
⇒ (a^15-1.42)*a^15-1.42=0
⇒a^30-1.42*a^15-1.42=0 ; a^15 = x とおく。
⇒x^2-1.42x-1.42=0 ; x=2.1
⇒a^15=2.1 ; a=1.0507
⇒5.07%以上で運用なら、60歳受給が勝
105歳まで長生きしても。。。
— 物理数学なんでも相談室(任意団体) (@KogaSense) April 1, 2022
「60歳受給開始vs75歳受給開始」の勝敗表を、運用利回りと死亡年齢毎に作ると面白いかもしれない。
90歳で亡くなる場合に、60歳受給開始が勝つ利回りは、C=(A*a^15+A-B)= 0 を解けばよい。両辺をAで割ると、a^15-1.42=0となり、利回り2.37%以上が得られるならば、60歳受給開始が勝つ計算となる。
— 物理数学なんでも相談室(任意団体) (@KogaSense) April 1, 2022
まとめると、
— 物理数学なんでも相談室(任意団体) (@KogaSense) April 1, 2022
(1) 死亡年齢75歳以下であれば、60歳受給開始が勝ち
(2)死亡年齢90歳以下の場合、年2.37%で回れば60歳受給開始が勝ち
(3)死亡年齢105歳以下の場合、年5.07%で回れば60歳受給開始が勝ち
75歳受給開始は、そもそもの得する確率が低いらしい。65歳受給開始と70歳受給開始の例も考えないと、何とも言えないらしい。 pic.twitter.com/mHfN2qYWLk
— 物理数学なんでも相談室(任意団体) (@KogaSense) April 1, 2022
年金制度改正法は、より多くの人がこれまでよりも長い期間にわたり多様な形で働くようになることが見込まれる中で、今後の社会・経済の変化を年金制度に反映し、長期化する高齢期の経済基盤の充実を図るために公布されました。
改正のポイントは大きく4つあります。
1.厚生年金保険・健康保険の適用拡大
2.在職中の年金受給の在り方の見直し
3.受給開始時期の選択肢の拡大
4.確定拠出年金の加入可能要件の見直し
(中略)
(中略)今回の改正は長く働くことでメリットを得られる仕組みになっていることから、これまでのような"定年"からすぐに"老後"にはならずに、定年後、再雇用で働いたり、新たな働き方(転職や短時間労働など)を見つけたりすることが一般的になってくるのではないでしょうか。それは、年金だけの生活となる本当の老後をいかに先延ばしにできるか、という問題でもあります。
(以下略)
他にもパートやアルバイトなど短期で働く人への厚生年金適用の範囲が広がり、また高齢で働き続けても年金が減らされない場合があるなど、大まかに言うと「より多くの人が年金制度に加入でき、長く働きづつけ、年金の受け取りはなるべく先延ばしにする方がメリットが大きい」らしい。ネット上では「年金は何歳からもらえば一番得か」「いつまで生きれば一番多く年金が受けられるか」などの特集が見られました。NHKでは露骨に75歳からの受給がおトクと「大きなお世話」を焼いていたようです。自分がいくつまで健康で生きられるか分からないのに「86歳以上生きる場合は75歳からの受給が最もお得」と言われて、ああそうかと納得する能天気な人が居るのかな?
ちなみに「物理数学なんでも相談室さん」の試算では、、うう〜ん、つまり60歳受給開始が正解なんでしょうか??まのじ脳では理解できぬわ。
国民に「何歳からだと何%増しで総額いくら」と計算させるのではなく、定年後働かなくても、仮に病気になっても、いくつまで生きても、経済面は安心して暮らせるように万全の備えをするのが国の役目ではないか?
日本はそれが十分可能な経済力がある。正しく富が配分されれば。国民に使われるはずのお金が犯罪的に奪われていなければ。そして、私たちが国民のために使わせる権利があることを思い出せば。
「自然はこの富のどの部分もいかなる特定の個人には割りあてなかった。(中略)宇宙の富の全てが生きとし生けるものの共有財産であるとするならば、あるものが贅沢にふけり、ある者が食べるに事欠いて徐々に衰弱し餓死していくというようなシステムをどうして正当化できるであろうか」(P・R・サーカー)