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メキシコ便り(122):メキシコが真に独立の道を歩んでいる兆候!だから経済も好調さ!
ロペス・オブラドール大統領はスペインに対して辛辣
メキシコは300年間スペインの植民地でした。「独立」して200年以上が経っていますが、実際はカンクン(リゾート観光地)の多くのホテルのオーナーがスペイン人だったり、メキシコにあるエネルギー関係の民間会社がスペインだったり、新自由主義政権(過去30年以上)の官僚たちがスペインの会社に天下りをしていたり、まだまだスペインは元植民地のメキシコから沢山の甘い汁を吸い上げていたようです。
が、ロペス・オブラドール大統領が就任して以来、スペインにメキシコを植民地化したことへの謝罪を求めたり(スペインは謝罪拒否、無視?!)、奪った先住民のアートの返還を求めたりと、何かとスペインに対して強気で辛辣な態度をとってきていました。
López Obrador exige perdón de España y el Papa por la colonización de México. https://t.co/ot32qGKn3E pic.twitter.com/6sbsCoNSLt
— El Espectador (@elespectador) March 25, 2019
愚かなEU高官の愚痴
先日、EU議会で差別的発言をして話題になった欧州連合外務・安全保障政策上級代表ジョセップ・ボレル(スペイン人)。彼の訳のわからない差別発言をざっぐりまとめてみました。(↓)
「ヨーロッパは庭園です。我々がこの庭園を作り、全てがうまく機能しています。ヨーロッパは政治的自由、経済的繁栄、社会的団結という3つのものを持ち、人間が出来る最善のものを持ち合わせています。残りのほとんどの国々はジャングルです。ジャングルは庭園に侵入してきます。庭師はそれを対処すべきです。庭園の周りにどんなに高い壁を作っても無駄です。ジャングルは侵入してきます。我々がジャングルに向かっていかなければなりません。」
欧州連合外務・安全保障政策上級代表ジョセップ・ボレル(スペイン人)The UAE has summoned the EU’s head of mission in the country over “racist” remarks by Josep Borrell last week that Europe was a garden and “most of the rest of the world a jungle.”pic.twitter.com/v7G5EgYecs
— Joseph Haboush (@jhaboush) October 17, 2022
人種差別発言と批判されたようですが、本人はそんなつもりはなかったと否定。このお方は、「プーチンは人々の心も征服するつもりだ。そのために、我々はRTとスプートニクをEUでの放送から追放する。」とも言ったらしく、完全に頭がおかしいお方のようです。
そして先日10月13日、ボレル氏はこう発言したらしい。
「トルコ、インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコ、インドネシア、これらの国は以前のように我々についてきません。これらの国は乱れた多極化を生み出しています。」
IMF: メキシコのGDP、スペインを越す、世界GDPランキング
ナチョさんの動画によると、20年ぶりにメキシコのGDPはスペインのGDPを抜き、植民地の祖国スペインよりも経済的に豊かになったとのこと。ちなみにインドもイギリスを抜いたらしい。コロナ・パンデミックでIMFからの借り入れを拒否したメキシコは、IMFからメキシコの経済は最悪なものになるだろうと言われていたけれども、その予言は見事に外れたよう!


確かにメキシコは15位、でスペインは16位。
参考までに。。。
1位 アメリカ 6位 イギリス
2位 中国 7位 フランス
3位 日本 8位 カナダ
4位 ドイツ 9位 ロシア
5位 インド 10位 イタリア
2位 中国 7位 フランス
3位 日本 8位 カナダ
4位 ドイツ 9位 ロシア
5位 インド 10位 イタリア
購買力平価換算ドルベースのランキング
お次は「購買力平価換算ドルベース」(↓)
メキシコは13位、スペインは16位。


1位 中国 8位 ブラジル
2位 アメリカ 9位 イギリス
3位 インド 10位 フランス
4位 日本 11位 トルコ
5位 ドイツ 12位 イタリア
6位 ロシア 13位 メキシコ
7位 インドネシア 14位 韓国
15位 カナダ
それにしてもこうやって改めてグラフで見ると、アメリカと中国の経済規模はダントツですね。EUのボレル氏の愚痴発言「トルコ、インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコ、インドネシア、これらの国は以前のように我々についてきません。」がまさに各国の経済に反映している感じ。もちろん竹下先生がおしゃっているようにGDPは自給自足が考慮されないので、真の豊さを図るものではないようですが。。。
ドルに対する各国の貨幣価値の増減
そして、メキシコペソも好調のよう。下のグラフは、この1年間でドルに対する各国の貨幣価値の増減を示しているよう。(↓)
新自由主義政権下ではペソの価値は下落を辿る一方だったよう、しかもコロナ禍という世界的危機をも考慮するとこれはすごいこと!前代未聞かも!また、メキシコ経済の好調さを表すものとして、メキシコでは車の生産が30%UPしたそう。👍
韓国銀行がメキシコ経済を褒める!
ナチョさんによると韓国中央銀行の副総裁Lee Hwan-seok はEl Financieroのインタビューでこう語ったそう。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
”メキシコ経済はとても安定しています。まず、FRBが利上げをしているのに、ドルのペソに対する為替レートがあまり上昇していないことがその証拠でしょう。…世界のどの国も非常に厳しい状況にありますが、メキシコは経済が成長しており、財政赤字の増加も少なく、成長するための条件がたくさん揃っているので、非常に良い将来が待っていると思います。… メキシコは非常にうまくいっているし、ポテンシャルも高いので、勧めるべきことはあまりないです。メキシコの経済は、生産量が多く、国庫の損失がほとんどないため、非常に健全です。つまり、私の知る限り、政府の赤字はGDPの3%程度にとどまっています。”
(El Financieroの記事より機械翻訳)
ちなみにナチョさんによると、アメリカ政府の赤字はGDPの50%らしい。他国はGDPの100〜150%あるところもあるらしい。
🙌🇲🇽 ¡Viva México! 🇲🇽🙌
(ビバ・メヒコ=メキシコ万歳)
(ビバ・メヒコ=メキシコ万歳)
(popoちゃん💖)

今回は、メキシコはホントに独立の道を歩んでいるなと思う兆候、そしてその結果、経済も健全で安定していることを示す世界のGDPランキング、貨幣価値ランキングなど挙げてみました。日本もランキングに入っています。日本ってこんなに小さな国なのに、経済規模ってすごいなと改めて感心しました。これでまともなリーダーが国を引っ張っていくと、ものすごい国になるのでは?と思ってしまいました。
最後に挙げた韓国中央銀行の副総裁のインタビューをざっくり抜粋したものは、是非、読んでいただきたい!メキシコ経済を褒めまくっています。これでロペス・オブラドール大統領がいつも発表しているメキシコの経済状況はウソではないことが証明されました。先日、ロペス・オブラドール大統領は、ここ数ヶ月で北アメリカでは景気の後退はないと言いました。(ちなみに、メキシコってよく中南米と言われていますが、メキシコは北アメリカです。)popoちゃんの旦那さまの会社もコロナ禍前の状況にすでに戻り、景気の良さを感じているらしい。👏👏👏