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「開かずの国会」予算委員会の開催拒否する与党だけの責任ではなかった 〜 茶番に付き合う野党か、本気でケンカする野党か

 とても恥ずかしいことに、この国では今、予算委員会が長期にわたって開かれていません。
衆議院は約3ヶ月、参議院は約2ヶ月にもなります。予算委員会は国政全般にわたって政策をチェックする重要な審議の場です。消費税、北朝鮮拉致問題、日米貿易交渉、経済対策、そして安倍首相の数々の犯罪疑惑などなど問題は山積みですが、それを全部スルーしてしまおうというこの政権ならではの責任放棄です。このまま会期末まで審議拒否を続けて税金ドロボーする気かな。
 報道では、野党側は何度も委員長に開催を要求したけれども、与党側は夏の参院選を前に安倍政権のイメージ悪化を避けたいという思惑があると伝えています。仮に野党側の要求に応えて開催しても、与党議員が欠席して流会になるから、という厚かましい党利党略の理由です。
これに対して野党側は打つ手がないのか?
 その疑問に思いがけず答えてくれたのが、山本太郎議員でした。
新潟での街頭演説で重要なことを語っています。(1:09:30〜)
「予算委員会には、テレビが(中継に)入る、総理が入る、全閣僚が入る。そこで安倍首相が追求されると選挙へのイメージが悪くなるから、与党側が予算委員会を開かせたくないのは当然だ。
でもそれを無理にでも開かせるのが野党側。野党が開催を求めれば、本来は開かなければならない。しかし委員長は自民党側の人間で開催を拒否した場合、どうするか。国会全部止めます、と攻めなければならない。その最初のやりとりがあったのはGW前。そこで野党側は、まず予算委員会を開いて疑惑の追及をした後でないと、他の委員会には応じないという強い姿勢で徹底抗戦をするはずだった。しかしそれを崩したのは立憲民主党。本気で喧嘩しない、戦う振りをする政治に付き合い続けたら、この国は確実に壊れる(〜1:12:00)」
 山本太郎議員は、今の野党全体の「茶番」を鋭く刺しました。予算委員会を開かせないのは与党だけではなかった。
 これまで「テーブルの下で握手」し続ける野党を散々見てきた怒りの告発を、私たち国民は見過ごしてはいけない。夏の選挙の一票を無駄にせぬよう党ではなく人間を選ぼう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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予算委員会 開催拒否は責任の放棄だ
引用元)
衆参両院で予算委員会が長期にわたって開催されていない

 衆院では、3月1日から約3カ月、参院でも3月27日から約2カ月間にわたっている。

 野党はこれまで、閣僚などの更迭や経済情勢の悪化などに対し、政府をただすため、何度も委員長に開催を要求してきた

 それなのに与党は開催を拒否してきた。4月には統一地方選があった。夏には参院選を控えている。重要な選挙を前に政権のイメージを悪化させる場を設けたくないという思惑が透ける

 衆参両院の規則は、各委員長が「委員の3分の1以上」から要求された場合、「委員会を開かなければならない」と定めている。委員長は開催しても与党委員が出席せず、流会になるとしている

 開催拒否は国民に対する説明責任の放棄だ。争点を覆い隠して国会をやり過ごし、選挙に臨むことは看過できない。与党は早急に両院で予算委を開催し、安倍晋三首相が答弁に立つべきである
(以下略)
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大阪12区:宮本たけし氏苦戦、新たな時代への議席を / 山本太郎氏・れいわ新選組は順調に理解を広げている〜17日時点で3,432万円の寄付金

 4月11日の記事で、山本太郎氏と宮本たけし氏による2つの新たな動きが紹介されました。令和の時代の選挙にこれまでにない期待が高まります。その後の2つの流れを追ってみました。
 大阪12区補欠選挙は、13、14日の電話世論調査によると、維新・藤田氏がリードし、国会議員を辞し無所属で立った宮本氏は厳しい情勢との報道です。野党の支持を樽床氏と分け合う形となっており、雇用や福祉を重視する無党派層に声が届いていないという分析です。なんとか追い上げてほしい。
目覚ましい森友問題追求の姿はよく知られていますが、かつての衆院予算委員会終了後の興味深い映像がありました。参考人招致で追及を受けたばかりの籠池氏に、たった一人近づいて挨拶をする宮本氏。細やかな思いやりを感じさせる一コマです。本当に国民のために働く人を国会へ送り出したいです。
 一方、山本太郎氏の立ち上げた「れいわ新選組」への寄付金は、17日時点で3,432万円と報告されました。快調です。応援が確実に国民のためになるという信頼感があるようです。改めて、れいわ新選組の決意文を読むと、誰であってもどんな境遇にあっても「将来に不安を抱えることなく暮らせる社会を作る」という切実な言葉があり、そして政治家が「お仕えするのは、(真の主権者である)この国に生きる全ての人々」と結ばれています。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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衆院大阪12区補選 維新・藤田氏がリード 北川・樽床氏追う=JX通信社情勢調査
引用元)
衆院大阪12区補欠選挙の中盤情勢は、日本維新の会公認の藤田文武氏がリードし、自民党公認・公明党推薦の新人北川晋平氏と無所属の前職樽床伸二氏が追う展開となっている。共産党前職で今回の補選に無所属で立候補した宮本岳志氏は伸び悩んでいる。ただ、有権者の3割弱が態度を決めておらず、情勢は流動的だ
(中略)
宮本氏は共産党支持層の7割、立憲民主党支持層の約3割から支持されている。
(以下略)
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「経団連労働部」になってしまっているという「連合」の新年交歓会にて打ち揃って交歓する与野党の面々~今や、反グローバリズムの真の連帯こそがのぞまれている~

 日本最大の労働組合「連合」の新年交歓会での顔ぶれです。
なんと、与野党が打ち揃って交歓しています。おそらく、過労死促進法といわれる高プロ(高度プロフェッショナル制度)を通してしまったことなど、どこ吹く風!といったところなのでしょう。
 99%の味方であるはずの連合は「経団連労働部」になってしまっているとのことですが、野党の有力者の面々もその仲間であることをこれらの写真は物語っています。
 政権交代のためには、野党の共闘がなんとしても必要なわけですが、グローバリズムにどっぷりつかってしまっていて、その必要性などまったく実感していないであろうその姿はとても残念です。保身のための戦略的な共闘のポーズなど見たくもありません。
 今や、反グローバリズムの真の連帯こそがのぞまれているというのに。1%のために奉仕するような政治家はもういりません。
これは、新しい空気が吸えていないからなのでしょうか?
フランスの風すら他国事だとおもっているのでしょうか?
 今こそ、正しく子どもを育てられる、まともな社会を作るための政治家が必要とされています!

「経団連労働部」なる言葉、検索しても出てきません。龍作さん、グッジョブです♪
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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野党共闘を妨げているのは・・・与野党が打ち揃う「連合」の新年会
引用元)
鏡割りでニヤける(右から)玉木国民民主党代表、枝野立憲民主党代表。左端は神津連合会長。浮世離れした彼らに国民の支持が集まるはずもない。=7日、都内 撮影:田中龍作=

(中略) きょう都内で、日本最大の労働組合「連合」の新年交歓会があった。日頃、選挙でお世話になっている野党の党首らは、当然馳せ参じた。(中略)
交歓会に共産党は呼ばない。ここまで書けば、野党共闘を妨げているのは誰なのか、お分かり頂けよう。(中略)

昨年、過労死促進法といわれる高プロ(高度プロフェッショナル制度)を通してしまったことなどは おくび にも出さなかった。(中略)
 労働者ならば怒って当然なのにブーイングの一つも出ない。連合が「経団連労働部」と言われるゆえんだ。

 労働問題に詳しい弁護士は「(連合は労働者が)厳しい時にちっとも助けてくれなかった。存在意義が問われる」と諦め顔で語った。

立憲民主党の福山幹事長は腰を90度に折って神津会長に挨拶した。=7日、都内 撮影:佐川由佳梨=
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政治家の差別発言、憲法否定発言が相次ぐ一方で、沖縄を巡る画期的な動き 〜 辺野古賛否を問う県民投票実施へ、さらに全国知事会では全会一致で日米地位協定の抜本改定を提言

 杉田水脈議員のLGBT差別発言に続き、稲田元防衛相の「憲法教という新興宗教に毒されずに安倍総理を応援」という開いた口が塞がらないような発言が登場し、あべぴょんに気に入られるためとは言え、政治の場に居てはいけない人間性が露わです。稲田氏、さすがにさっさとツイートを削除したようですが、過去の悪事とともに消せるわけなし。
 あまりの政治の荒廃に失望と諦めを感じそうになりますが、ふと正気になるツイートを見ました。
「本来、政治は国民が利用する道具」であって「政治が国民を利用するものではない」というものでした。この政治という手段を諦めてはアカンのでした。
 沖縄を巡り、政治を諦めない人々の確かな躍動があります。翁長知事の辺野古承認の撤回と並行して、これまで「辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票」を求める署名を募っていましたが、30日、投票の実施に必要な人数の4倍を超える10万1千筆が集まりました。若者を中心に様々な立場の人が集まって署名を集めた会の代表は、「私たち沖縄県民が民主主義の原理に基づき、主権者としてしっかりと『民意』を明確に示すことが重要だ」と述べ、日本政府には投票実施まで工事を中止するよう強く申し入れました。
 さらに目を引いたのが、全国知事会が全会一致で、日米地位協定の抜本改定を提言したという驚きのニュースでした。平成16年時点での全国の都道府県知事にとっては「外交・防衛は国の専権事項」だとして基地問題などは論外だったのです。
ところが今回初めて、米軍基地負担を沖縄県だけの問題ではなく、全国各地自らのことと認識し、日米地位協定の改定に踏み込んだ提言を採択したのです。画期的。米軍が駐留するドイツやイタリアでは、自国が基地の管理権を確保し、自国の法律を米軍に適用するなど当然の主権を行使しています。日本の異常な不平等を、ここにきてついに抗議する機運です。
 沖縄が、日本を正気に戻す起爆剤になってくれたようなニュースでした。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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[長周新聞] 軍部主導の内閣暴走と闘った斉藤隆夫 〜 粛軍演説は今の日本へのメッセージ

 戦前、戦中を通じ国会議員として、軍の暴走を真っ向から批判した異端代議士がいました。
斎藤隆夫(当時70歳)は、国会の場で、満州事変後の軍部主導の内閣の暴走、そしてそれによる立憲政治の破滅を強く警告しました。長周新聞が当時の斎藤の「反軍演説(粛軍演説)」を紹介しています。
とりわけ今の日本に対する鋭いメッセージになっていると思われる部分です。
 「もし軍人が政治活動に加わることを許すということになりまするというと、政争の末、ついには武力に訴えて自己の主張を貫徹するに至るのは自然の勢いでありまして、事ここに至れば、立憲政治の破滅は言うに及ばず、国家動乱、武人専制の端を開くものでありますからして、軍人の政治運動は断じて厳禁せねばならぬのであります。」
これは226事件をも念頭に置いた言葉ですが、現在、自衛隊幹部が国会議員に暴言を吐き、恬として恥じないことは、その水面下で何が起こっているのかを如実に示します。この対応を誤ることの危険を、当時、国会の場で堂々と訴えているのです。
 さらに、「いやしくも立憲政治家たる者は、国民を背景として正々堂々と民衆の前に立って、国家のために公明正大なるところの政治上の争いをなすべきである。軍部の一角と通謀して自己の野心を遂げんとするに至っては、これは政治家の恥辱であり、堕落であり、また実に卑怯千万の振る舞いであるのである。」
胸のすくような発言ではありませんか。
今この言葉を晴れ晴れと聞くことのできる政治家がどれほどいることか。
 しかし今も昔もやることは同じ、拍手と同時に凄まじいヤジで演説は聞こえなくなります。そして、国会の速記録からは演説の後半部分をそっくり削除されます。当時から真実を書き換えていたのか。さらに斎藤は軍部の怒りを買い、じきに議会から懲罰動議を受け、所属する民政党からは離党と謹慎、除名処分を迫られます。不屈の斎藤は、自ら離党し、議会除名処分に対しても、戦中の選挙で激しい軍部や右翼の選挙妨害にもかかわらず、トップ当選で応えました。斎藤が除名処分になった背景として、長周新聞では、野党が軍部になびいたこと、その頃には共産党はすでに壊滅状態であったことが書かれています。
 民主主義が崩壊する時、いくつもの兆候が現れ、気付いた時には取り返しがつかなくなっている。当時の斎藤の演説は、弾圧の中でかき消され、議会は大政翼賛会へと向かいますが、その教訓はむしろ今に向けられたメッセージだったのかもしれないと思うのです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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軍部主導の内閣暴走と闘った斉藤隆夫 太平洋戦争前夜の「反軍演説」にみる
転載元)
戦前、青年将校による5・15事件や2・26事件を契機に、政党政治の崩壊と軍部主導の内閣の暴走が強まるなかで、国民は筆舌に尽くしがたい戦禍にたたき込まれた。同時に、政党が自滅し大政翼賛会に合流するなかで、それに対抗し、国会で体を張って演説主張し、国民の熱い支持を得た気骨ある政治家もいた。当時、正面から軍の暴走を批判し、議会から衆議院議員を除名された斎藤隆夫(当時70歳)もその一人である。


演説する斎藤隆夫(1940年)

 1940(昭和15)年2月2日、斎藤隆夫は、所属していた民政党の異端代議士として、米内光政首相(海軍大将)の施政演説に対する代表質問に立った。そこでおこなったのが、日中戦争がはじまって2年半が過ぎたのに、「陸軍はひたすら聖戦と称して、国民が疲弊している状態にあることを知ろうともせず、戦争継続のみに政党政治を解体せしめるかのような動きを示している」と批判する、1時間半にわたる「反軍演説」だった

 「反軍演説」では、「この間においてわが国民が払った犠牲、すなわち遠くは海を越えて支那事変のためにどれだけ日本の国費を費やしたか (中略)

それ等の軍費は、ことごとく日本国民の負担となる、日本国民の将来を苦しめるに相違ない。かの地に転戦する100万、200万の将兵諸士をはじめとして、近くはこれを後援する国民が払った生命、自由、財産その他一切の犠牲は、いかなる人の口舌をもってしても、その万分の一をも尽くすことはできない

 「しかるに、この不公平な事実を前に置きながら、国民に向かって精神運動をやる、国民に向かって緊張せよ忍耐せよと迫る、国民は緊張するに相違ない、忍耐するに相違ない、しかしながら国民に向かって犠牲を要求するばかりが政府の能事ではない

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