注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(中略)
東電の社長は例年、3月11日に廃炉作業の最前線となる県内の各現場を訪れてきた。震災が起きた午後2時46分に黙とうし、事故の教訓や本県復興に向けた思いを社員に訓示した後、報道陣の取材に応じるのが通例だった。東電を巡っては、福島第1原発3号機の地震計を故障したまま放置するなど安全対策を軽視する動きも目立ってきている。
東電社長が原発事故10年後の福島に来ないなんてことがあるのか。そう思ったが、コロナ禍を理由に本当に訪れなかったのだ。本社社員に訓示し、報道陣には「復興と廃炉の両立に取り組む」とのコメントを出したのみで、取材にも応じなかったというのだ。小早川社長への責任に対する不信感がいよいよ募る。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) March 12, 2021
東電 ふるさとを奪ったという、認識はないのですか?
— 春 (@xzjps) March 11, 2021
10年目の311 参院・予算委員会 pic.twitter.com/dueBl9qOmd
昨日の岩渕友議員の質疑、東電も変わらず酷かったし、梶山経産大臣が汚染水の処理水を海洋放出する事を住民のせいにしてて耳を疑った。https://t.co/WwQw36pjdp pic.twitter.com/GXyoUqtFtF
— EMIL (@emil418) March 12, 2021
その思いを代弁するように11日、岩渕友議員が静かな怒りを込めて質疑を行いました。自らも福島県出身の岩渕議員は「故郷を奪われるということ」の実例を紹介しながら、国と東電の責任を鋭く問いました。家屋を失っただけではない、慣れ親しんだ景色も変わり果て、豊かな自然も失い、地域の人々も仲間も居なくなった場所は帰れる故郷ではなくなってしまったのに、東電は「故郷の法益は存在しない、守るに値しないものだ」と被災者を切り捨てました。国も被災者を守るどころか卑怯にも責任から逃れる姿を国会で晒しました。
10年目の311、改めて東電も、この国の政府も不要だと確信しました。