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米不足だけではない、日本の食を支えてきた「出汁文化が静かに確実に追い詰められている」〜 主食の米を守り、和食材の担い手を守る政策を早急に

 いつも使っていた昆布がありました。出汁を取っても煮て食べても美味しい昆布でしたが、最近売られていないので、はて?人気が出て品薄なのかしらと思っていると、生育不良で商品ができていないとのことでした。昔からその地方に当然のようにある昆布の乾物が手に入らないなど考えたことがなかったので、次回目にしたら多めに買っておこうと思ったのでした。
 そんな時に、この動画を観ました。「品薄・高騰確実!日本で買えなくなる!? 消える食品7選」というショッキングなタイトルです。
 最初が「バターと牛乳」でした。これは日本の酪農家さんの苦境を考えると当然の予測と言えます。この10年で酪農家の数は半分以下に減り、その多くの方が高齢で後継がいない状況です。続いて出たのが「昆布、煮干し、鰹節」でした。原因は海の環境悪化のようです。漁獲が減っている上に技術を持った加工業者の方が高齢化して廃業するケースが増えているそうです。「日本の出汁文化が静かに確実に追い詰められている状況」との解説には愕然としました。
「はちみつ」も危機的で、粗悪な輸入品が増えることが予想されていました。シャンティ・フーラのハチミツは大丈夫。
まさかと思ったのは「緑茶、抹茶」で、ここでも茶畑の減少と生産者の高齢化、後継者不足が原因でした。海外の需要の高まりで「良いものは海外へ、日本には残り物みたいな状況」になる可能性も指摘されていました。
当面の備蓄は各家庭のニーズに合わせて検討するとしても、根本的な解決に必要なのは日本政府の政策だと思いました。
 「令和の百姓一揆」では、早急に農家の所得保障をして、米農家さんを守る必要があることが示されました。まずは日本のお米をしっかり守り、さらに日本の食卓を脇で支えてきた食材の担い手も守る政治に変えて、みんなで美味しい和食を囲みたいものです。
(まのじ)
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【2025年最新】品薄・高騰確実!日本で買えなくなる!? 消える食品7選 |備蓄
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農工大が「狙った害虫だけを退治する」RNA農薬を開発 / 生態系への危険を訴える高橋ひであき氏は政治団体「無所属連合」から立候補を表明

 「狙った害虫だけを退治でき、農地にまいた後に分解されやすい。そんな夢のような農薬の開発が進んでいる。」と日経が報じました。東京農工大学では「RNAを使って野菜や果樹の害虫を食べてくれる益虫ダニの食欲を増す技術を開発した」そうです。
2021年に農水省の「みどりの食料システム戦略」が発表され、中に「RNA農薬」の開発を進めるとありました。「RNA農薬とは農薬に仕込まれたRNA遺伝子が害虫のRNA遺伝子に干渉し、その働きを停止させることで細胞死を誘発し、害虫を駆除するというものです。 従来の農薬とは違い特定の害虫のみを駆除することが可能となります。」農工大のRNA農薬は「農地にまいた後に分解されやすい」とありますが本当でしょうか。新型コロナワクチンのmRNAは分解されるはずでしたが接種後半年経ってもスパイクタンパクの検出が報告されています。
 この情報を検索していると、うむ農園のお兄さんが動画で解説されているのを見つけました。うつみさとる氏と大西つねき氏が立ち上げた政治団体「無所属連合」の新たな候補者・高橋ひであき氏として語っておられました。
7:19からは、農家として「平野部の集約された大規模農業ではなく、日本の多くを占める中山間地の農業が日本にとって大事だと考えている。」「土着的な日本の気候風土から自然発生していく人間関係は合議体でもあり、日本の精神性に良いものを残す。その村のあり方と無所属連合のあり方が重なって可能性を感じた」そうです。
17:53からは、日経で報じられたRNA農薬について語っています。味の素がRNA農薬に参入してきたことにも触れています。「これを自然界に解き放ってしまうと何が起きるかわからないことが問題」「微生物に仕込むのでいつまでも自然界に残ってしまいかねない。」「生態系をものすごく壊すだろうなと。」他に稲の改良については「ゲノム編集には規制がないので、交配させた交配種としてゲノム編集の稲を売るということが起こっている。」「自然種とゲノム編集の交配は絶対見抜けない。」「僕ら農家が品種を選ぶときに、交配種の元を辿るとゲノム編集があったとしても開示されていないと分からない。」「農家が消費者に悪いものを出したくないと思っても、その意思決定を飛び越えて、悪いことに加担させられてしまうことが今後起きてくるかもしれない。農家には止められないところまで来てしまった。」と警戒されています。
24:54からは、大西つねき氏がこの問題には「人間の命、人間の経済のためだったら何をしてもいい」という思想があると語っています。「自分たちのエゴを振り回して浅知恵を使って、人間だけが生き延びようとか長生きしようとか」「食の安全とか安心とかを考える以前に、エゴイスティックすぎる」「自然に生きて自然に死ぬということを普通のことにしておきたい」と述べています。
(まのじ)
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「令和の百姓一揆」予想を超える参加者と沿道の熱い声援 / 食と農の危機を打開するのは「怒り」ではなく「希望」への共感、各地の農を守る共感の輪を広げよう

 3月30日、全国14カ所で「令和の百姓一揆」デモ行進が行われました。東京都内の集会とデモ行進の様子は、高橋清隆氏が記事にされています。「国の農業政策の転換を訴える集会」の後、法螺貝の響きと共に30台のトラクターや軽トラが出発しました。そしてその後をデモ参加者の人々が「農家に補償を、欧米並みの所得の補償を」「国産残そう、限界超えてる農家を守ろう」と訴えながら、様々なプラカードを手に次々と出発しました。主催者は1500人の参加を想定していたそうですが、4500人もの参加があったそうです。山田正彦氏によると「(トラクターは)もっと参加希望者がいたが、警察から30台までにしてくれと言われた」のだそうです。沿道の声援も暖かく「思想的左右・官民の立場を超えて」農業への思い、日本の食への思い、ひいては日本の自然や伝統への思いを託したデモになりました。
 報道ではニューヨークタイムズが大きく報道し、日本は朝日、産経、日経、東京、共同通信が報じたそうです。国民から受信料を取るNHKはスルーだったらしい。
 東京以外にも、大分、福岡、熊本、静岡、滋賀、岐阜、奈良、大牟田、山口、富山、沖縄からの熱い報告が届いています。
 我那覇真子氏がスタートからずっとライブ配信をされていましたが、デモの後に行われた「次に向けた寄り合い」も伝えて下さいました。その中で「令和の百姓一揆」実行委員会の菅野芳秀代表の言葉が印象的でした。
『対決軸では物事は解決しない、人々の共感を得られず敵を強くするだけだ。共感力が人々の輪を広げる。その共感力は「希望」だ。
食と農という命の危機は未来の危機に繋がっている。それを打開する道は怒りではない、怒りは長く続かない。私たちは何年もかけて食と農の関係を根付かせながら大きくしていかなければならない。食と農の関係から社会を変える、人間関係を変える、農のあり方を変える、その共感を生むのは希望だ。希望を運動の柱にしていく、政策にしていく。喜びこそ共感を広げていく。これからその共感を地域に中で生かしていくことが大事だ。(最後のX投稿 23:00〜)』
 また、一揆に駆けつけておられた鈴木宣弘先生は「日本の農業はあと5年が正念場、今止めなければ日本の農と食と命の危機は一気に加速しかねない」「世界で最も競争にさらされながらも、ここまで踏ん張ってきた日本の農家のみなさん、凄いですよ。本当に精鋭です。この踏ん張りこそが子供達の未来を守る希望の光です。(中略)令和の百姓一揆に参加しまして、大きな希望が見えてきました。子供達に明るい未来を残せるように一緒にがんばりましょう。」と激励されました。
(まのじ)
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令和の百姓一揆【令和7年3月30日 東京】
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「種子法廃止違憲訴訟」東京高裁は「棄却」の判決 〜 “グローバリゼーションの破壊の壁は極めて厚いが、食を守る個々の権利を主張する歩みは止められない”、上告へ

 「種子法廃止違憲訴訟」の判決が2月20日に出ました。東京高裁は、理由を語らず控訴棄却しました。傍聴は溢れるほどの人だったそうですが、判決文の読み上げはあっという間に終わったそうです。
 田井勝弁護士から(10:53)「いかに不当判決だったか」の説明がありました。ミツヒカリ不正問題、昨年来の米の供給不足問題は、政府の言う「日本には優れた民間品種がある+コメの供給不足はない」という種子法廃止の根拠を覆す事態であるにも関わらず、高裁は判断することを逃げています。
 岩月浩二弁護士からは(30:15)「予想はされたがここまで酷い判決とは思わなかった。訴えを退けるためにできるだけ最短距離で書いた本当に不出来な判決。なぜそうするのか、裁判官の出世の問題とか司法官僚制の問題とかあるが、あえて言えば、"少しでも踏み込むと、この種子法廃止の筋が通らなくなる。少しでも原告の主張に反論しようとすると具体的には何も言えない。そもそも種子法廃止を強行した理由がどこにも見出せない"ということではないか。」「改めて(2015年の)TPP交渉差止訴訟から来て感じるのは、グローバリゼーションにともなって国民の行政を破壊していく一連の流れに抵抗していくのは"極めて、壁、厚いな"。ただ世界の情勢は変わってきて"国民のことも大事にしろよ"と必然的になるので、私たちはこの歩みを止めてはいけない。グローバリゼーションに対して個々の権利を主張し、国のあり方を変えていこう。」と前向きに語られました。
 「種子法廃止違憲訴訟」は、2015年の「TPP交渉差止・違憲訴訟」の第3次訴訟として起こされました。山田正彦先生は(45:25)「今日が一番くやしい思いをしました。」と述べ、しかし種子条例という形で実は種子法を守って来た、これまでの10年を思われたのか涙ぐみながら「10年以上無報酬で戦ってこられた弁護団に拍手していただけませんか。」と求めておられました。
 国民の声に向き合わない判決を前に、弁護団はすでに上告の意志を固めておられるようです。最高裁では、国民の食を守る種子法を廃止したことへの憲法判断となります。
今まさに「令和の百姓一揆」も始まり、正念場となりました。私たちは、これまで専門家に任せてきたこの訴訟をガッツリ支えて、種子法を取り戻しましょう。
(まのじ)
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[ライブ中継]結論ありきの不当判決に呆れる!種子法廃止は違憲!「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」判決後の報告・意見交換会 TTBジャーナル
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米騒動で放出される21万トンから連想されたホラーな「コメ型経口ワクチン・ムコライス」、大切なお米を利用して千葉大学などが研究開発中の遺伝子組み換えワクチン

読者の方からの情報です。
まさかワクチンが入ったお米じゃないよね?
  
新型コロナ騒ぎ→ワクチン接種への誘導(人口削減計画)
米騒動→消えた「21万トン米」と、政府の「備蓄米21万トン」の放出(なんか怪しい)
  
今回の米騒動が起るおよそ4ヶ月前の2024年4月18日に「ムコライス」の記事が出ました。
コメ型経口ワクチンのことです。
  
4年前の夏、「モリモト製薬」のワクチン粉末化のニュースにひどい衝撃を受けました。
未だに頭から離れないでいます。(>_< )
今回の米騒動が無事に収まることを願うばかりです。
(みっちゃん)
 2月14日、江頭農相が米の価格高騰を受けて「米の流通円滑化を目的」とする政府備蓄米21万トンの放出を発表しました。JAなどの集荷業者が農家から買い集められなかったとされる21万トンの不足分を補う形です。「消えたお米」と「放出されるお米」から、読者の方がちょっとホラーな連想をされました。
 「コメ型経口ワクチンMucoRice(ムコライス)」です。イネ種子にはタンパク質を大量に溜め込む性質があることを利用して、「コメにタンパク質であるワクチン抗原を蓄積する遺伝子を組み込み開発」されたものです。「コメの持つ常温保存性、経口安定性、生産拡大への適性などの特性を活用した新しいワクチン」を目指して研究開発されているそうです。日本の主食であるお米を使って、このようなおぞましい研究が着々と進められているのは決して怪談ではなく、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の事業である先進的研究開発戦略センター(SCARDA)が採択したワクチンの新しい創薬手法の研究だそうです。「千葉大学、朝日工業社、京都府立大学、愛媛大学、農業・食品産業技術総合研究機構」の連携によって具体化しています。
 国民がよく知らないうちに、このような研究開発が行われ、国民が知らないうちに実用化され、国民が知らないうちにお米に混ぜられるのではないかと疑うのは、これまでのワクチン行政を見ていれば無理もないことです。朝日工芸社のニュースリリースが事実ならば、第1相試験の終了時期は2027年3月の予定らしいので、今回のナゾの21万トンに混ぜ込まれていることはなさそうです。
 ワクチンを口実に、大切なお米を使ってまで人々を欺くような研究はしないでいただきたい。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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世界規模の"口から摂取する"新しい形のワクチンへ コメ型経口ワクチン「MucoRice」の再委託研究を受託 遺伝子組換えイネの栽培環境に関する千葉大学との研究開発
引用元)
(前略)

▪️ 採択課題に関する基本情報

・対象
 コレラ、インフルエンザウイルス、RSウイルス
・モダリティ
 コメ型経口ワクチン
・用法・用量(予定)
 ワクチン粉末を水に懸濁して経口投与、2週間隔で4回投与
・現在の開発フェーズ
 非臨床
・第1相試験終了時期(予定)
 2027年3月
・開発企業(アカデミア)との連携
 千葉大学(再委託元)、朝日工業社、京都府立大学、愛媛大学、農業・食品産業技術総合研究機構

【出典:AMED 先進的研究開発戦略センター(SCARDA)ワクチン・新規モビリティ研究開発事業HP「コメ型経口ワクチンMucoRice-CTB_19Aの開発とヒトでの粘膜免疫誘導効果実証とそれを応用した呼吸器感染症に対する新規常温安定備蓄型経口ワクチンプラットフォームを目指す研究開発」概要資料https://www.amed.go.jp/content/000125511.pdf

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