アーカイブ: 被曝問題

政府の被曝防護政策に影響を与える論文に「被曝を過小評価するウソ」「倫理指針違反」の指摘、しかし放射線審議会は防護の結論に影響なしと判断

 「女性自身」はお気楽なゴシップ雑誌という印象でしたが、大事な記事を分かりやすく掲載されています。
 以前、福島原発事故後に2つの被曝線量に関する論文が出ました。2011年8月以降の福島県伊達市民を対象に、ガラスバッジによる個人線量測定を行い、そのデータを元に、空間線量率の調査結果から個人線量を推定するという研究で、「実測された個人の外部被曝線量は、居住場所の空間線量率に比例し、約0.15倍」という結論を得たものが一つ。もう一つの論文では、最初の解析方法を行い、住民が受ける追加積算線量を推定し、除染が地域全体の個人線量を低減させる効果はない、と結論したものでした。
 これを行なったのは、早野龍五・東京大学名誉教授らで、この研究結果は、原子力規制委員会の諮問機関である「放射線審議会」が放射線防護の参考資料として採用しました。これにより、伊達市のエリアによっては除染を行う必要がないと判断されたところもあります。
 ところが2018年12月、毎日新聞により、この2本の論文が極めて不自然で捏造レベルのミスがあることが報道されました。
 研究に使われた個人データの約半数が本人の同意を得ていない倫理指針違反の疑いがあること、そのデータは倫理審査にパスする以前に早野氏に渡り、解析されていたこと、さらに線量を過小評価するための捏造が疑われる初歩的なミスがあり、論文自体が評価に値しないレベルのものであることが、専門家よって指摘されました。
 「女性自身」では、高エネルギー加速器研究機構の黒川名誉教授の解説と、事故後、伊達市による被曝防護対策に不信を抱いた主婦の方の記事があり、また報道の背景には、熱心な伊達市議の地道な追求がありました。配られたガラスバッジは多くの市民が保管したまま、まともに計測などしていなかったにもかかわらず解析に使われたそうです。しかしその研究結果を根拠に除染されず、防げたはずの被曝をしてしまった現実を正しく知り、今後「がまん量」と言われる被曝許容量がこれ以上引き上げられないようにとの願いがあります。
 放射線審議会は、この論文を参考資料から外すことにしたものの、これまでの結論を変更するつもりはないようです。国民を守るどころか国を挙げて被曝の現実を覆い隠す日本ですが、それでも真摯な人々によってウソが暴かれ、光が射していきます。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
「被曝に関するウソあり」東大名誉教授論文を先輩学者が指摘
引用元)
(前略)
黒川さんは伊達市民の個人被曝データに関する論文について数々の誤りと問題点を指摘している。その論文の著者は東京大学名誉教授の早野龍五氏。共著者は福島県立医大講師で、伊達市の市政アドバイザー・宮崎真氏だ。

(中略)

早野氏らは当時測った累積線量のデータを使って、伊達市民の個人線量と航空機調査による空間線量率との関係を示した論文(第1論文)や生涯の個人線量と除染の効果を検証した論文(第2論文)を発表している

それらの論文について黒川さんは「彼らの論文は、物理学の論文としての体をなしていない」と語る

(中略)

そして論文の問題点をいくつか指摘してくれた。

(中略)
「先のようなおかしなところはいくつもあり、それらは結果的に個人の被曝線量を過小評価することになるのは間違いない。これをもとに政府の政策を決めるのはとんでもないし、それ以上に被曝を平均で考えるのがおかしいんです」

(中略)

黒川さんは、「少しでも除染の効果を低く見せるための印象操作ではないか」と推察する。

(中略)

放射線審議会は1月25日「宮崎・早野論文には同意のないデータが使用されていた」として、参考資料から削除する決定を下した。しかし一方で、「学術的な意義において全否定されるものではない。本審議の結論には影響しない」といった見解を表明した

(以下略)

» 続きはこちらから

池江璃花子さんが白血病だというニュースが騒ぎに! ~大手メディアでは、このニュースと放射能汚染を関連付けて報道するのはタブー

竹下雅敏氏からの情報です。
 池江璃花子さんが白血病だというニュースが騒ぎになっていますが、誰もが、福島原発事故の放射能汚染との関係を気にすると思います。大手メディアでは、このニュースと放射能汚染を関連付けて報道するのは、タブーになっていると思います。政府が最も隠蔽したいのはこの件で、特定秘密保護法は、原発問題を隠蔽することを主目的として作られたのではないかと考えています。
 冒頭の東海アマさんのブログは必見です。ぜひ引用元で全文をご覧ください。ものすごく説得力があります。下のasyuraの記事を見ても、“池江さんの白血病は、福島原発事故の放射能汚染が原因である可能性が極めて高い”というのが、常識的な判断ではないでしょうか。
 “続きはこちらから”をご覧ください。南相馬市立総合病院の“病名ごとの患者数推移のデータ”が記されています。これを見れば、事故前後でガンが多発しているのがわかると思います。
 知られたら困るであろう医学上のデータは隠蔽されていると想像するのが、現在のサギゾー政権では常識ではないでしょうか。
 ツイッターを見ていると、池江選手の白血病の原因について、飛行機での移動で宇宙からの放射線を過剰に浴びたせいではないかなどという、奇妙な見解がありました。飛行機による上空での宇宙線被曝を問題にして、福島原発事故の放射線による影響は考えないとするならば、これは極めて異常な思考形態だと言わざるを得ません。今、日本では、こうした非常に偏ったものの考え方をする人が多いように思います。要するに、政府の意に沿わない発言は慎むという態度です。悪がのさばるわけです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
池江璃花子の白血病
引用元)
池江璃花子が、自身が白血病を発症したことを公表し、大騒ぎになっている。
https://www.asahi.com/articles/ASM2D4RM2M2DUTQP019.html
(中略)
私は、昨年末、稀勢の里同様、池江璃花子を注視しなければならないとブログに書いた。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-20181229.html
(中略)
今年に入って、彼女のメイン練習場は世田谷区の日大プールになったと報道があったが、それまでは、江戸川区出身の彼女の、メイン練習場は亀戸プールだったと思う。東京北部の、江戸川・葛飾などは、土壌キロあたり数千ベクレルの汚染が確認されていたし、プールに供給される水は、井戸地下水か金町浄水場の水道水である。
(中略)  
原爆被曝者の白血病については、詳細な調査が行われていて、被曝線量が上がることに白血病が増加する相関関係を、グラフから鮮明に読み取ることができる。
https://www.rerf.or.jp/programs/roadmap/health_effects/late/leukemia/
 
つまり、被曝量が多いほど、明確に白血病が増加してゆく。労災認定基準でいえば、わずか5ミリシーベルトの被曝が証明されれば、白血病発症が被曝によるものと認定されるのである。
https://rad-horizon.net/truth-of-radiation/736-leukemia-radiation-exposure
 
あとは、池江璃花子の生活環境が、どれほどの被曝量をもたらしていたのかが明らかになれば、因果関係の推理が可能になる。
(以下略)
————————————————————————
水泳界期待の星・池江璃花子選手が白血病を公表  江戸川区出身 被ばくが原因の可能性大 
引用元)
(前略)
池江さんは東京・江戸川区出身で、江戸川区立の小・中学校を卒業している。
福島原発事故が起きたときはまだ10歳だった[1]。
 
言うまでもなく江戸川区は東京都内でも放射能汚染が非常に高い地域である[2]。
 
お隣りの葛飾区にある金町浄水場は江戸川から取水しており、事故後、高い汚染が検出されている[3][4][5][6]。
 
江戸川区は金町浄水場から給水を受けているのである。毎日その水に浸かって泳いでいれば相当被ばくするだろう。
 
また江戸川区は、非常識もはなはだしいが、東京23区で唯一、中学校のプール開き前の清掃を子どもたちに行なわせていた[7]。
(中略)
池江さんの白血病は、福島原発事故の放射能汚染が原因である可能性が極めて高いだろう。
(中略)
(関連情報)
 
[1] 「池江璃花子」 (ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E6%B1%9F%E7%92%83%E8%8A%B1%E5%AD%90
[2] 「≪必見≫東京の新放射能汚染地図、マスコミが報道しない汚染の実態!
 東部では1000ベクレル超も!」 (阿修羅・赤かぶ 2016/9/7)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/437.html
[3] 「東京の浄水場発生土からキロ200ベクレルを超える放射性セシウムを検出!
 最大値は金町浄水場のキロ491ベクレル!」 (阿修羅・赤かぶ 2013/7/19)
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/583.html
[4] 「三郷浄水場で313ベクレル!東京の金町浄水場からも281ベクレル!
 各地の浄水発生土から放射能を検出!汚染土はセメントに」 (阿修羅・赤かぶ 2014//1/13) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/754.html
[5] 「都内の水源は汚染されてる!!(とある原発の溶融貫通(メルトスルー))」 
 (阿修羅・赤かぶ 2014/4/14)
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/460.html
[6] 「緊急報告、葛飾区の水道水セシウム汚染は前回の倍以上に推移 (CDクリエーション)」(拙稿 2018/9/20)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/331.html
[7] 「東京23区で唯一放射能汚染プールを子どもに清掃させた江戸川区
-微量でも子どもの被曝は回避すべき」 (すくらむ 2011/7/13)
https://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10952137832.html

» 続きはこちらから

桜田五輪担当大臣の池江選手へのコメントが非難を浴び、さらに五輪憲章の目的も「読んでいない」ことが判明:一方、10代の白血病が増加の懸念も

 昨日の桜田五輪相のコメントに、ネット上では非難が殺到しました。
競泳女子の池江選手が白血病であることが分かり、これから治療に専念されることを報告しました。
これを受けて桜田大臣は、彼女の身体よりも五輪の盛り上りを心配するコメントを出したことで、怒りと失望の声がSNSを埋めました。池江選手のお祖母様の「水泳なんていい、とにかく長生きして」というコメントを聞かせてやりたい。
 13日の衆院予算委員会では、人の命よりも国の都合しか見えていない大臣に対し、人間の尊厳を謳った「五輪憲章」への理解を問われ、「話には聞いているが、自分では読んでいない」と安倍内閣閣僚らしい答弁をしました。「パソコンを扱わないサイバーセキュリティ大臣」が「五輪憲章すら知らない五輪担当大臣」になっても安倍政権では用が足りるらしい。
 一方、池江選手の報告を知って、8年目を迎える「311」の被曝を心配するコメントも多く上がりました。チェルノブイリの経過を調査する専門家は、福島から東京に相当する距離のベラルーシで白血病の増加が著しかったことを伝え、事故後7〜8年で子供の甲状腺がんや白血病が極めて深刻になるという予想もされています。「アンダーコントロール」という大嘘に惑わされず、これから増加が懸念される子供たちの病気に、国こそが真剣に対処してほしい。
五輪などやっている場合か。
(まのじ)
————————————————————————
配信元)




» 続きはこちらから

「福島県で流通しているものをどれだけ食べても…問題になるような内部被曝はありえません」「科学者として、データを集め…自信を持って言える」とまで断言していた東大の早野名誉教授が、個人の被ばく線量のデータを3分の1に改ざん!

竹下雅敏氏からの情報です。
 東大の早野名誉教授が、個人の被ばく線量のデータを3分の1に改ざんしていたとのことです。福島県伊達市が、福島県立医科大学に測定結果の分析を依頼。個人被ばく線量のデータの提供に不同意だった97人を含めた2万7000人以上の本人同意を得ていないデータが、早野教授らに提供されていたとのことです。また住民からの申し立てによると、「線量を過小評価するための捏造が疑われる」とのこと。
 これに対して、早野教授は「計算ミスがあり、線量を3分の1に過小評価していた」と言い訳をしています。
 Buzzap!によると、この早野教授は、“福島県で流通しているものをどれだけ食べても…問題になるような内部被曝はありえません”と言っていたようです。東大名誉教授の肩書きを持つ者が、“科学者として、データを集め…自信を持って言える”とまで断言していたそのデータが捏造されていた可能性が高いわけです。
 この問題は、内部被曝の影響を考えると、“福島の人々の健康”だけに留まるものではありません。
 今後の検証作業で、計算ミスなのか、捏造なのかがはっきりすると思いますが、“食べて応援”や原発事故をできるだけ過小評価したい国や原子力村の連中の思惑を考慮すると、捏造の疑いが極めて高いと思われます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
個人被ばく線量論文、同意ないデータ使用か 東大が予備調査
引用元)
(前略)
福島県伊達市の住民の個人被ばく線量のデータを基に、早野龍五・東京大名誉教授らが英科学誌に発表した2本の論文について、東大は27日(中略)… 住民からの申し立てを受けて予備調査を始めたことを明らかにした。
(中略)  
 個人線量は、同市が2011~15年ごろ、「ガラスバッジ」と呼ばれる線量計を住民に配布して測定。(中略)… 同市は約2万7000人分について本人の同意のないまま研究者に提供したとして、経緯を調べている。

 申立書では、論文の著者の一人が所属する福島県立医大の倫理委員会に研究計画書の承認申請を行う前の15年9月に早野氏が解析結果を公表していることも国の医学系研究の倫理指針に違反していると指摘。また、図の一部に不自然な点があり、「線量を過小評価するための捏造(ねつぞう)が疑われる」としている。

 早野氏は毎日新聞の取材に「適切なデータを伊達市から受け取ったという認識で対応していた」とメールで回答。「計算ミスがあり、線量を3分の1に過小評価していた」として出版社に修正を要請したという。【須田桃子】
————————————————————————
「福島の放射能は安全」と言い続けてきた早野龍五東大教授、個人被曝線量のデータを1/3に改ざんしていた
引用元)
(前略)
早野龍五教授は(中略)… 2013年の時点で糸井重里氏と「ほぼ日刊イトイ新聞」で対談(中略)… 「『測ってみたところ、数値としては大丈夫です』と言い続けるしかない」と主張。
(中略)
また2017年にはBuzzFeedのインタビューで以下のように福島の放射能は安全であると断言しています。
 
僕は科学者として、データを集め、それを公表してきました。(中略)… 福島は、外部被曝も内部被曝も日本の他の地域、世界各国と比べてもまったく問題ない。いま、福島県で流通しているものをどれだけ食べても、他の地域と比べて問題になるような内部被曝はありえません。これはデータをみて、自信を持って言えることです。

(「『いずれ自分の言葉で福島を語らなければならない』 高校生に、科学者が託した思い」より引用)
(中略)
その早野龍五教授が(中略)… あろうことか「線量を3分の1に過小評価していた」ことは決して単なる「計算ミス」で済まされる話ではなく、福島の人々の健康に直結する極めて悪質な改ざん捏造であると指摘せざるを得ません。
(以下略)

» 続きはこちらから

12月24日にかけてフクイチに異常、モニタリングポストは停止? 〜 市民グループ作成の放射能測定マップが売れ行き好調

 12月23日から24日にかけて、フクイチでの異常が見られたようです。「無数の白いもの」が流れていたそうですが波頭などではなく、現れては消えていたそうです。24日午後には1号機、2号機の間で閃光が走ったとのこと。空気中の放射性物質濃度を測定するダストモニタリングは、なぜか24日から表示されていません。国や東電が必要な情報を出してくれないことは今や常識。
 ところで、市民グループ「みんなのデータサイト」が福島原発事故による放射能汚染の状況を調べ、分かりやすい図解付きの本にされました。
「図説17都県 放射能測定マップ+読み解き集」という書名です。
青森県から静岡県までの17都県下3400ヶ所の土壌を各地の市民測定所が調べ、放射性セシウム濃度を地図にまとめたそうです。独自の測定値だけでなく公的機関のデータ分析もあり、また、2111年までの濃度の推移予想図も載っているそうです。農作物や山菜、魚、ジビエの汚染度解析など市民が生活の中で知りたい情報が「盛り沢山」網羅してあり、ズバリ「無用な被曝を避けるために役立てて下さい」と書かれています。11月からの販売に対して購入希望者が殺到し、あっという間に6000部を売り上げたというこの本、まのじもさっそく取り寄せてみよう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)


井戸川さん 〜 元福島県双葉町長
空母RR 〜 空母ロナルド・レーガン。2011年3月の東日本大震災と福島第1原発事故当時の同艦の航海日誌によって、RRは、トモダチ作戦従事中に福島第1原発沖約240kmで被曝したことが判明した。




» 続きはこちらから
1 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 28