注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
シリアのアサド大統領は、ロシアは政治的な叡智にたけているため、シリア領内で第3次世界大戦が起る事態に至らせることはないとの見方を示した。アサド大統領はこの発言は、ギリシャのイ・カシメリニ紙からの取材に答えて出されたもの。取材内容は10日、アサド政権が公表した。
スプートニク日本
アサド大統領は第3次世界大戦がシリアで勃発する恐れはないかとの記者からの問いに対し、「(憂慮する)理由はひとつもない。なぜならありがたいことにロシアには賢明な指導部があるからだ」と答えている。
アサド大統領は、シリアでのミッションは遂行されたとのトランプ米大統領の発言にコメントを求められると、これを辛辣に非難し、「米国がシリアで遂行している唯一のミッションはテロリストへの支援だ」と明言した。
「我々は全員、米国がシリアで行っている唯一のミッションがなんであるかをよくよく知っている。これはテロリスト幇助だ。支援しているテロリストはその名称、その所属の如何によらない。」
(以下略)
(中略)
レバノンのマヤーディーン・チャンネル(5月10日付)は、「ミサイル数十発」がゴラン高原のイスラエル軍の陣地に対して発射され、イスラエル軍がシリア領内に対して報復として攻撃を行った、と伝えた。
(以下略)
【速報】占領地ゴラン高原近くで、イスラエル軍とシリア軍がミサイルで交戦。20から50の多連装ロケット砲から、イスラエル軍所在地に向かって発射された。ゴラン高原は、イスラエルが違法に占領するシリアの領土! https://t.co/eexVbKdnro
— mko (@trappedsoldier) May 10, 2018
Massive confrontation breaks out between #Israeli and #Syrian forces near occupied #GolanHeights
— Nardeep Pujji (@AWAKEALERT) 2018年5月9日
Between 20 and 50 MRLS fired upon Israeli positions#IranDeal
Golan Heights Is Syrian Territorypic.twitter.com/rHD0FdtolL
イラン軍でなく、シリア軍が、ゴラン高原のイスラエル軍に対して50発のロケット攻撃! そしてほとんどがターゲットに命中 https://t.co/SZjWJCFNGE
— mko (@trappedsoldier) May 10, 2018
The Syrian army (not Iranians) launched 50 rockets (not 20) to several Israeli army targets in the Golan, and most rockets hit their targets.
— Fares Shehabi MP (@ShehabiFares) 2018年5月9日
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ところが、mkoさんの一連のツイートでは、イラン軍ではなくシリア軍による攻撃とのこと。しかもこの攻撃は、これまで何度も行われたイスラエルによるシリア領土へのミサイル攻撃に対する報復であり、防戦的なものだということです。
イスラエルは、攻撃がイラン軍によるものだとし、イスラエル、イランとの開戦から第三次大戦に持ち込みたいということのようです。
真相については、今後の情報を待ちたいと思います。ただ、冒頭のスプートニクの記事でアサド大統領が言っているように、第三次大戦が起こる事態には至らないと思います。アサド大統領は、“ロシアには賢明な指導部がある”と発言しています。
私も同様に考えており、裏では、ロシアと米軍部はディープステート壊滅作戦でつながっていると見ています。私の感覚では、米軍がイスラエルを支援しなければ、ほぼ100%イラン側の勝ちだと見ています。その理由として、現在世界最強の軍事力を持つロシアが後ろ盾であること、イランもロシアと同様に強力な電子妨害兵器を持っていると思われることです。何よりも、正義がイラン、ヒズボラ側にあることが大きいと思います。