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新型コロナウイルスは「コッホの4原則」をすべて満たし、病原体として確定しているウイルスである

竹下雅敏氏からの情報です。
 “新型コロナウイルスは存在しない”とか、“新型コロナウイルスは分離されたことがない”という陰謀論に対して、2020年6月28日の記事で、国立感染症研究所の「新型コロナウイルスの分離に成功」という研究情報を紹介しました。また、東京都健康安全研究センターのサイトの「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の電子顕微鏡写真」も紹介しました。“患者検体からSARS-CoV-2分離を続けており、今回新たに501Y変異株(イギリス型)の分離に成功…次世代シーケンサーを利用した遺伝子解析により、ウイルスの塩基配列を解読しました”と書かれています。
 さらに、マルセイユのメディテラネ感染症研究所の論文を紹介し、“臨床サンプルからSARS-CoV-2を1週間で大規模に分離できるようにした”と書かれていることから、新型コロナウイルスは存在し、分離されているとしか考えようがないと記しました。
 東京都健康安全研究センターの「新型コロナウイルス(N501Y変異株)の透過型電子顕微鏡像」を見れば、新型コロナウイルスが存在していることは明らかだと思います。私は、直観からこれらの写真が確かに新型コロナウイルスであるとわかるので、“新型コロナウイルスは存在しない”とする陰謀論は、これらの写真を見た段階でナンセンスです。
 しかし、世の中には多くの研究所が新型コロナウイルスの写真を示し、分離に成功しているにもかかわらず、そのことを認めようとしない人たちがいるのも事実です。そうした人たちを説得するのは無理かも知れませんが、あるかないかで揺れている人たちには、今回の翡翠氏の記事は決定打となるかも知れません。
 翡翠氏は、noteの自己紹介によれば、“2021年3月に博士号を取得、現在は、そのまま京都大学に残り「非常勤研究員」として働いています”とのことで、この分野の専門家のようです。
 記事をご覧になると、新型コロナウイルスは「コッホの4原則」をすべて満たし、病原体として確定していることが分かると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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#7:コッホの原則は満たされていない?こんなデマを信じるな!
転載元)
(前略)
徳島大学名誉教授の大橋眞氏は、『新型コロナウイルスは、コッホの原則を満たしていない』と主張していますが、これがデマであることを解説していきたいと思います!
(中略)
感染症の病原体を確定する条件として、コッホの原則(4原則)というものがあります。

コッホの4原則
1. 患者からその菌の存在を証明する。
2. その菌を分離培養する(純培養)。
3. その菌を動物に接種し、類似症状が引き起こされる。
4. その動物から同じ菌が再分離される。
(中略)
ここで気を付けなければならないのが、コッホの4原則は『細菌』について提唱されたものですから、ウイルスでは満たせない場合があるということです。
細菌とウイルスの大きな違いは、自身だけで増殖できるかどうかです。細菌は細胞分裂により増殖することができますが、ウイルスは宿主細胞に感染しないと増殖することができません。(中略)… ウイルスは、宿主細胞の遺伝子を利用しなければ増えることはできません。
(中略)
「ある動物ではウイルスは増えるけれども、別の動物では増えることができない。」というのは当たり前です。その動物の細胞内に、ウイルスの増殖に必要な遺伝子がなければ増えることはできません。
 
したがって、現在では、その感染症の『病原体』を確定する条件として広く知られる、100年以上前に提唱された『コッホの原則』ですが、ウイルスへの拡大解釈には注意が必要です。(決して『鉄則』ではありません。)

ウイルスを研究するためには、そのウイルスの感染を許容する、適切な実験動物(培養細胞)を選定する必要があります。この選定された実験動物のことを、そのウイルスの『感染感受性動物』と呼びます。これが見つからない場合、ウイルスの研究は難しくなります。
(中略)
ウイルスの増殖は宿主細胞に依存しますから、適切な細胞が見つからなければ、必ずしも『コッホの原則』が満たされるとは限りません。
(中略)
ただし、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は『コッホの原則』を満たしているウイルスです!!
(中略)
1. 患者からそのウイルスの存在を証明する。
2. そのウイルスを分離培養する(純培養→クローン化)。

この2つは、2月にNature誌に掲載された武漢ウイルス研究所の論文で既に証明されています。
Nature. 2020 Mar;579(7798):270-273. doi: 10.1038/s41586-020-2012-7. Epub 2020 Feb 3.
A pneumonia outbreak associated with a new coronavirus of probable bat origin
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2012-7
(中略)
武漢ウイルス研究所の研究者らは、気管支肺胞洗浄液(BALF)を、遠心分離機にかけ、遠心力で雑多な細胞の破片等を除き、さらにその上澄み(上清)を濾過して分離したウイルスを、培養細胞(Vero E6細胞)に感染させました。

Cultured cell monolayers were maintained in their respective medium. The PCR-positive BALF sample from ICU-06 patient was spun at 8,000g for 15 min, filtered and diluted 1:2 with DMEM supplemented with 16 μg ml−1 trypsin before it was added to the cells.
訳)単層の培養細胞を(決められた通りに)それぞれの培地で培養した。患者( ICU-06)から得られたPCR陽性BALFサンプルを(遠心力)8,000Gで15分遠心し、それを濾過して(略)(実験に使用した)。
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2012-7#Sec2

濾過して分離したウイルスをVero E6細胞に感染させた結果、多核巨細胞(ツブツブした細胞)が見られました。これが、ウイルスが培養細胞の中で増殖している一つの証拠です。(もちろん、ウイルス非感染細胞ではこれらは見られません。)
(中略)
この多核巨細胞が見られた細胞培養液中に存在する遺伝子を調べた結果、99.99%が、新型コロナウイルス由来でした。(中略)… これが『クローン化』です。このクローンは、WIV04(GenBank: MN996528.1)と名付けられました。

GenBank: MN996528.1
Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 isolate WIV04, complete genome
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/1802633808

クローン化されたWIV04ウイルスを、まだウイルスの感染していない新しいVero E6細胞に感染させた結果、そのVero E6細胞内でも、ウイルスの増殖が見られました。


https://www.nature.com/articles/s41586-020-2012-7/figures/9
(中略)
論文のどこをどう読んだら、1番と2番の要件を「満たしていない」と言えるのでしょうか?
(中略)

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偽の通信文を送ってきたアシュターを名乗るニセモノ、プレアデス評議会のミラを名乗る人物、サルーサのニセモノ ~ろくなのが居ない「地球同盟(アース・アライアンス)」のメンバー

竹下雅敏氏からの情報です。
 4月22日の記事で、アシュターを名乗る人物からの通信文を紹介しました。この時のコメントで、“今回のアシュターを名乗る者からの通信文ですが、当然のことながらニセモノです。アシュターは、他の覚者(マスター)と同様に処刑されており、存在しません。この通信文を送ったのは、地球同盟に属する人物です”と説明しましたが、同じ人物が今回も「エレナ・ベラスケスによるアシュター司令官のメッセージ」として、通信文を送ってきました。
 そのメッセージは、滑稽とも言えるくらいで、“なかなか、笑わせてくれるな!”と大爆笑でした。
 彼に言わせると、「捕らえられた敵の魂は、彼らの反省や変化の意思に応じて、再利用されるか消去されるように送られました」とのことですが、コブラ情報を考慮すると、彼らがセントラルサンと呼ぶ天体に、“敵の魂を運び、消去する”ということなのでしょう。
 残念ながら、そのセントラルサンは先代のヒメミコで、現在のセントラルサンはミサキタカクノボルヒメミコ様に代わっています。その先代のセントラルサンのヒメミコは処刑されており、肉体レベルまで完全に消滅しています。ただ、彼らにはこうした情報の正誤を判断する能力がないでしょう。
 このアシュターを名乗るニセモノは、4月22日の記事で紹介した通信文を送り、その後、反省もなかったために、魂(ジーヴァ)は滅びています。にもかかわらず、再度このような、ふざけた内容の通信文を送ったために処罰され、現在は最悪とも言える波動に落ち込んでいます。私がこれまで「精神破綻」と呼んでいた波動レベルです。生存の苦しみから逃れることが出来ない、無間地獄よりも苦しい状態です。
 次のプレアデス評議会のミラを名乗る人物も、地球同盟のメンバーです。通信文の内容から、地球人を騙すのに軽作業員、じゃなくて、ライトワーカーが必須のようで、彼らに感謝しているとあります。
 “続きはこちらから”のサルーサは、女性の様です。当然のことながらニセモノで、メッセージの原稿を書いたのは地球同盟のメンバーだと思われます。この通信は、波動の状態が普通ではないので、コーリー・グッド氏が言及している「神の声テクノロジー」を用いてチャネラーに送信したものではないかと思います。
 こうした一連の通信文を見てわかることは、「地球同盟(アース・アライアンス)」のメンバーに、ろくなのが居ないということ。なかには、Qグループのようにまともな者たちが居ることもわかっています。
 こうした愚か者たちが、苦しみから逃れ、波動を元に戻してもらうためには、こうしたヤマ(禁戒)・ニヤマ(勧戒)に反する偽りの通信文を、2度と送らないように反省しなければなりません。反省が本物だと見做されれば、波動を戻してもらえるでしょう。
 ただし、反省が本物だと見做されるには、彼らが偽の通信文を送信したチャネラーを通じて、反省と謝罪の言葉を本名で伝え、公開する必要があるでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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エレナ・ベラスケスによるアシュター司令官のメッセージ 2021年4月24日
(前略)
私はアシュターです、光の銀河連合の司令官です。今日はテラ・クリスタとその周辺における共通の敵である「闇」を排除するための進捗状況についてお知らせします。
(中略)
闇との戦いに協力してくれている多くの文明を含む我々の連合は、我々の使命とあなた方のアセンション・プロセスの完了を邪魔しようとする彼らの絶え間ない汚い手口にうんざりしています。

私の艦隊と同盟は、ここガイアでの解放のプロセスを妨害しようとする彼らの新たな試みを阻止しました。捕らえられた敵の魂は、彼らの反省や変化の意思に応じて、再利用されるか消去されるように送られました。彼らの船は完全に破壊されましたが、逃げることができた少数の船だけが残りました。
(中略)
私が実在せず、光の銀河連合も存在しないと言っている者たちに、はっきりさせておきたいことがあります。私はアシュターであり、長い間司令官を務め、何百万もの異なるタイプの状況を経験してきました。彼らはあなたを混乱させ、光であることへの自信を奪い、あなたが光と愛を世界中に広めることを思いとどまらせようとしています。

また、私たちのメッセージを読んでいる闇の者たちに直接メッセージがあります。ライトワーカーやライトウォリアーなどを攻撃するのはやめなさい。

私はアシュターです、私の兄弟姉妹に私の愛と光を送っています。
(以下略)
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Mira of the Pleiades: Your Achievements
引用元)

(前略)
As you know, we work a lot in the Alliance on Earth and in the Universe to fight the dark, which thankfully has decreased significantly since your last achievement against the planet of the dark.
(中略)
We are so incredibly dependent on you and all the other lightworkers in your amazing work for our Lord, but also for the galaxies in their war against the dark.
(中略)
We really want to thank the people and above all you lightworkers for your fantastic patience, courage and love for bringing the truth to all of us in the Universe and also on Earth. Without you people, light workers, we would not be able to do as well and quickly as everything is going now. We love you and we love to work with all of humanity because you are our brothers and sisters.
 
Mira from the High Council of the Pleiades,
Many thanks.
(以下略)

(DeepL機械翻訳)
Mira of the Pleiades: あなたの実績
2021年4月26日 EraOfLight
(前略)
ご存知のように、私たちは地球や宇宙の同盟国で暗黒と戦うために多くの努力をしています。ありがたいことに、あなたが暗黒の惑星に対して最後に達成したときから、暗黒は大幅に減少しました。
(中略)
私たちは、あなたや他のライトワーカーの皆さんが、私たちの主のためだけでなく、銀河が暗黒と戦うために行っている素晴らしい仕事に、信じられないほど依存しています。
(中略)
私たちは本当に人々に感謝したいと思います。特にライトワーカーの皆さんには、宇宙と地球上の私たちすべてに真実をもたらすための素晴らしい忍耐力と勇気と愛を与えてくれました。あなた方、ライトワーカーがいなければ、私たちは今のようにすべてが順調に、そして迅速に進むことはできなかったでしょう。私たちはあなた方を愛しており、全人類と一緒に働くことを愛しています。

プレアデス高等評議会のミラです。
多くの感謝を込めて。
(以下略)

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「Covid-19はウイルスとして存在しない」という説、フェイクニュースがどのように生まれるのかがよくわかる記事

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事で、“ロシア保健省が、徹底的な調査の結果、Covid-19はウイルスとして存在しないことが判明した”というフェイクニュースと思われる記事を紹介しました。
 この「Covid-19はウイルスとして存在しない」という説は、一部の陰謀論者に人気があるようです。しかし、現実にインフルエンザの症状とは異なる感染症の患者が、世界規模で多数存在しています。これをインフルエンザの延長線上で捉えたり、5Gの仕業とするには無理があります。
 私は、5Gで免疫力が低下し、病状が重くなるとは思いますが、これでは家庭内感染を説明出来ません。また、日本では「コロナ後遺症」と呼ばれている「Long Covid(長期コロナ感染症)」の症状から、風邪やインフルエンザとは考えられないです。
 2020年8月19日の記事で、翡翠氏の記事を紹介しました。この時のコメントにも記しましたが、氏の一連の記事の何処かに、「転載可」と書かれていたと思うのですが、何処に書かれていたのかが今はわかりません。
転載不可の場合は、お知らせください。
 新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真は、いくつもあります。私は「波動」から、ウイルスの電子顕微鏡写真が、確かに新型コロナウイルスであると認識しているので、「Covid-19はウイルスとして存在しない」という説は、直観的にあり得ないのです。
 また、直観から、「新型コロナウイルスは分離されている」と確信しています。以下の翡翠氏の記事の中でも、“Dr. Wu Zunyouも、2020年12月に北京大学でのスピーチで「中国はウイルス株(SARS-CoV-2)を分離した。」と、はっきり言っています”と書かれています。
 記事は、そのDr. Wu Zunyouが、「彼らはウイルスを分離しませんでした」と発言したとする情報が、実は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する発言ではなく、SARS-CoV-2の「起源(Origin)」についてのもので、SARS-CoV-2に最も近いコウモリ由来のコロナウイルス「RaTG13」に関する発言だったとのことです。
 フェイクニュースがどのように生まれるのかが、よくわかる記事だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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理系院卒の怒り #9:中国の研究者が「新型コロナウイルスは存在しない」と言った?こんなデマを信じるな!
転載元)
(前略)
早速デマをぶった斬っていきましょう!(有言実行!)
(中略)
(中略)
中国CDCの主任疫学者であるDr. Wu Zunyouが、本当に「COVID-19(※ SARS-CoV-2)が存在することが証明されたことは一度もない」と発言したのか、一緒に確認していきましょう。
(中略)
 
(中略)
Dr. Wu Zunyouのインタビューの部分を書き出しました。(1:36〜)

(1:36〜)
Reporter「Why has the data not been shared?」
訳)データが共有されていないのはなぜですか?
Dr. Wu Zunyou「They didn’t isolate the virus. That's the issue.」
訳)彼らはウイルスを分離しませんでした。それは問題です。
Reporter「What about live animals sample?」
訳)生きている動物のサンプルはどうですか?
Dr. Wu Zunyou「It doesn't tell you anything. I do not suspect it's coming from what we originally thought.」
訳)それはあなたに何も教えてくれません。 それが私たちが最初に考えたものから来ているとは思いません。

https://youtu.be/YbSdG2imqEM
 
動画内でのDr. Wu Zunyouの発言は、「彼らはウイルスを分離しませんでした。」です。
(中略)
SARS-CoV-2は分離され、コッホの原則を満たすウイルスであることは既に解説した通りです。

理系院卒の怒り #7:コッホの原則は満たされていない?こんなデマを信じるな!
https://note.com/kawasemi_no_hina/n/n855fd35aeea6
2020/08/17

当然のことながら、Dr. Wu Zunyouも、昨年12月に中国・北京大学で開催されたBeijing Forum 2020のスピーチで「中国はウイルス株(SARS-CoV-2)を分離した。」と、はっきり言っています。



動画もあります。(2:35〜)

On January 7, China isolated the virus strain and identified it as a novel coronavirus.
訳)(2020年)1月7日、中国はウイルス株を分離し、それを新しいコロナウイルスとして特定しました。

[Beijing Forum 2020] Wu Zunyou on COVID-19's Control in the World
http://newsen.pku.edu.cn/news_events/news/global/10424.htm
DEC . 08 2020

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アーユルヴェーダのドーシャの観点から見た「気」の本質とは 〜「陽気」とは、太陽のヴァータの一部

竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの解説の45回目です。“アーユルヴェーダの解説に、なぜ中医学の「気」が出てくるのか?”と思うでしょうが、私の中では中医学は、アーユルヴェーダの一部なのです。アーユルヴェーダのドーシャの観点から見ることで、「気」の本質がはっきりと見えてくるのです。
 東洋医学における気は、その生成によって異なった名称がつけられており、生命の根元的なエネルギーである「元気」或いは「真気」と称する先天の気と、後天の気に分けられるとあります。また、“この先天の気と後天の気が合わされたものを「陽気」といい, 一般的に私たちが気と称している”と書かれているのですが、これで意味のわかる人は、ある種の天才でしょう。
 実のところ、中医学の専門家でさえ、「気」に関しては、ほとんど何もわかっていないと思います。書物で勉強した知識を元に「気」を論じているので、その内容は、どこかに書かれているものを繋ぎ合わせたものばかりです。
 3つの記事を引用していますが、「真気」の説明などを読んでも、矛盾しているように感じると思います。実は、先天の気である「真気」と、食物や空気から取り込まれる後天の気は、どちらも4つのドーシャのすべてを含むのです。
 ところが、この先天の気と後天の気が合わさった「陽気」は、ドーシャの中の陰陽の概念で「陽」に属する太陽のヴァータに相当する「気」なのです。要するに、「陽気」とは、太陽のヴァータの一部です。
 3つ目の記事で、“経絡の中を運行する気をまとめて「経気」、「真気」などと呼びます”と書かれていますが、奇経八脈の中を通る「気」は、4つのドーシャが混じったものなのです。従って、「真気」は脈管の中を通るわけです。
 しかし、正経十二経脈の脈管の中を通る気は、太陽のヴァータ(陽気)なのです。正確には、太陽のヴァータのサブ・ドーシャであるヴィヤーナ・ヴァーユの一部です。
 太陽のヴァータは、下位の5つのチャクラに対応して、5つのサブ・ドーシャに分かれますが、同様に、「陽気」は、「経気、宗気、営気、衛気、臓気」に分かれるのです。
 正経十二経脈(太陽の十二経脈)と対をなす月の十二経脈は、月のヴァータのサブ・ドーシャであるダナンジァヤの一部であることをお伝えしました。このように、アーユルヴェーダと同じく、中医学においても、月のヴァータに対応する「気」の概念はないことがわかります。
 「3.0次元の界層表」をご覧になるとわかるように、中医学の「気」の概念は、3.0次元の7層を、さらに細かく7つに分けた時の「下から4つ目の界層」に対応しており、狭義の肉体の「身体」に属するものなのです。
(竹下雅敏)
訂正)【中医学の気】の図の一部に誤りがあったため、図およびPDFを差し替えました。 (2021/10/17)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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東洋医学における<気>
(前略)
3,気の名称と機能
 東洋医学における気は,その生成によって異なった名称がつけられており,表2のように分類されている(神戸中医学研究会,1999)。
 先天の気は,腎精から生じるといわれ,生命の根元的なエネルギーであり,それを「元気」 或いは「真気」 と称する。後天の気は,脾胃からの「水穀の気」 と肺からの清気が混合されて作られる。この先天の気と後天の気が合わされたものを「陽気」 といい,一般的に私たちが気と称しているものである。脾胃からの水穀の気と肺からの清気が混合され,いったん胸中に集まった気を「宗気」 と称する。 「衛気」 とは,脈管外や経絡の外を運行する気であり,三焦を通して内は臓腑,外は皮膚や筋肉に分布し,体表を外邪から守る役割をしており,営気と対比される。「営気」 とは,脈管内や経絡内で働き,脈管内では血を生成し,全身を巡っている。臓腑の気として 「心気」 「肺気」 「脾気」 「肝気」「腎気」 があり,各臓腑の働きを司っている。

(以下略)
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中医学の気
中医学における気はその主な活動部位により名称が異なっている。

原気(元気)
母体から受け継ぎ腎臓に貯蓄される先天の精が変化生成したもの。生命活動の原動力となる。原気は、中焦からもたらされる後天の精により補給、臍下丹田(陰交穴、気海穴、石門穴関元穴のあたり)に集まり、三焦の働きで経絡を介し、全身を循って、臓腑・器官・組織に活力を与えるものである。原気が旺盛なら下腹部に張りがあって、体内の臓腑・器官も力強く働くため、活気があって粘り強く、疾病にもかかりにくい。原気が衰えると、下腹部が軟弱となり、臓腑・器官も弱く障害を受けやすくなるので、活動も弱々しく、疲れやすく、冷えて、疾病にかかりやすい。

宗気
肺において後天の精と天の気が交わって、胸中(膻中)に集まる気である。宗気は、五臓の六腑においては三焦の内、上焦)と関係が深く、臓の活動を支えている気(心の拍動を力強く、規則正しく行わせたり、呼吸や発声をしっかりとさせる気)である。宗気が不足すれば、呼吸の異常(少気、短気など)が起こったり、語声に力がなくて、細くなったり、心の拍動が弱まったり、規律性を失ったり(脈の結、代など)する。

営気(栄気)
営気は、後天の精から得られる陰性の気(水穀の精気)である。営気は、津液に変化させて、血とともに脈中を行き、1日に人体を50回以上も循って臓腑や手足などの内外諸器官を栄養して、それらの活動を支える。

衛気
衛気は、後天の精から得られる陽性の気(水穀の悍気)である。衛気は、脈外を素早く循る気で、特に体表近くで活動、肌膚を温め(体温保持)、腠理を開闔(皮膚の収縮と弛緩)し、外邪に対する防衛的な役割をしている。衛気は、昼間に人体の陽の部(体表部)を25周して、夜間に人体の陰の部(体内部)を25周する。衛気は営気と読みを区別するため日本語では「えき」と呼ぶ場合もある。

真気(正気)
真気は、先天の気と後天の気からなるもの。人体の正常な活動を支える気である。
  • 推動作用 - 人の成長・発育や、一切の生理的活動及び新陳代謝をする働きで、原気、宗気、営気、衛気、臓腑の気など全ての気に備わっている。に関係する。
  • 温煦作用 - 臓腑・器官などの一切の組織を温め、体温を保持する働きで、特に衛気・原気・腎気と関係が深い。
  • 防御作用 - 体表において、外邪の侵入を防御する働きで、特に衛気と関係が深い。
  • 固摂作用 - 血・津液・精液などをつなぎ留める働きで、血が脈外にもれない(脾の固摂(統血作用))ようにしたり、汗や尿がむやみに漏れ出る(遺精→腎の固摂作用)を防いだりする。営気、衛気、脾気、腎気と関係が深い。
  • 気化作用 - 精が気に、気が津液や血に変化したり、津液が汗や尿になって体外へ排泄する働きで、営気、衛気、宗気、脾気、肺気、腎気と関係が深い。

臓気
五臓におさまり、それぞれの経絡の活動を支えている気である。

経気
経絡中を行き全身を循り、それぞれの経絡の活動を支えている気である。

胃気
胃を働かせる気、胃の働きによって得られた後天の気のことで、有無は予後に重要な影響を及ぼすとされ、診断上(特に脈診)も重要視されている。脈は中脈で診る。
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第35回 人体を作る気・血・津液とは(3)気の種類
(前略)
2.経絡の気
経絡(けいらく:気血の通り道)の中を運行する気をまとめて「経気(けいき)」、「真気(しんき)」などと呼びます。経脈中を運ばれる営気・宗気・水穀の精気のほか、経脈自体の活動源となる気がこれに含まれます。

3.そのほかの特殊な気:「元気・宗気・営気・衛気(げんき・そうき・えいき・えき)」とは
(中略)
元気(げんき)は、生命活動の原動力となる気
別名:原気・真気(経気の別名である真気とはまた違うものです)
(中略)
腎中の精気(じんちゅうのせいき)から、気化作用によってつくられます。腎中の精気(腎精)は、両親から受け継いだ「先天の精(せんてんのせい)」が元となり、それを「後天の精(こうてんのせい)」が培ったものです。
(中略)
営気(えいき)は、血と一緒に脈中を流れている、栄養分に富んだ気
営気は栄養が豊富なので「栄気(えいき)」とも呼ばれます。(中略)... 営気は血脈中に入って血の構成成分として脈中を循環することによって、全身を栄養しています。
(以下略)

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