注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
韓国の給食が無償でとても充実している、という話は最近よく紹介されますが、高校では夜の給食もある、というのは知りませんでした。https://t.co/OAHEDZwo9q 日本では、共働きがふえているのにお母さんはお弁当を作る負担まであって大変、という話も尤もです。「公助」が必要な部分だと思います。
— 中世の古文書(小島道裕) (@kojima_sakura) September 26, 2020
なお、韓国の給食で使われるという、「シッパン(식판 食板)」というトレーの配置は、まさに「一汁三菜」のそれで、日本の食の歴史でよく引用される「病草紙」(12世紀)に描かれた食事の並べ方と、全く一緒ですね。 https://t.co/a95Sqoz2St
— 中世の古文書(小島道裕) (@kojima_sakura) September 26, 2020
日本の給食でも、これ、良いのではないでしょうか。
韓国ソウルの無償給食は早速2019年の新学期が始まる3月4日から、ソウル市内319校の高校3年生からまず実施され、現在8万4700人が、オーガニック無償給食の提供を受けています。そう、オーガニックなのです。子どもは大切な宝であるからこそ、いいものを食べさせたいとの思いがあるのです。
翻って日本では、福島で原発事故が起こったすぐ後から、「風評」払しょくのためのアピールとして、福島産食材を学校給食に取り入れて子どもたちに食べさせようという動きがありました。当時、保護者の反対運動もむなしく、福島産米は学校給食で使われることになったと聞いています。
子どもは宝であり未来です。私はソウル市の子どもを大切にする考え方を支持します。日本にもそうあってほしいと願うばかりです。
(中略)
2020年8月をもって退職されてしまいましたが、韓国の「給食界の伝説」と呼ばれる栄養士がいます。京畿道のパジュ中学校とセギョン高等学校で7年余りにわたって給食栄養士を務めたキム・ミンジさんです。
2016年教育部長官賞(日本でいう文部科学大臣賞のようなもの)も受賞しています。(中略)
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韓国の給食の主食は、ご飯が圧倒的に多いそうです。お米の他、豆、麦、稗、栗、黒米などの雑穀ご飯や菜飯などバリエーションが豊かで、パンなど小麦粉の食品はあまり身体によくないという共通認識があるそうです。素晴らしいのは大抵の学校が調理室を備えていて、学校専属の栄養士が常勤され、栄養士さんが組んだ献立を毎日調理すること。保護者による立入検査や試食もあり、外注の給食では適えられない安全や美味しさがありそうです。元記事では、給食の牛乳への疑問、働く母親のお弁当作りの負担を社会問題として捉える考察もあり、またご存知「無償化」への取り組みは決して平坦ではなかったこと、オーガニック食材の給食と福島産食材の給食から、国が子ども達を大切に育んでいるかという根本的な点を突いておられました。
最後に紹介されていたものが圧巻です。先ごろ退職されたようですが、韓国の「給食界の伝説」と呼ばれる栄養士さんがおられたそうです。その方の、子ども達への愛情を詰め込んだような献立画像の数々に思わず声をあげてしまいます。高級食材がふんだんに使われていますが、決して高価ではないそうです。
遥か前に亡くなった首相の葬儀に巨額の税金を使うより、学校給食を「いっぱい食べな!」と充実させる方が先でしょう。