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アーユルヴェーダによる食品の「味(ラサ)」の分類:六味 〜[甘味、酸味、塩味]と[辛味、苦味、渋味]

竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの解説シリーズの8回目です。Ⅰの二つの表は、確か「大いなる生命学―アーユルヴェーダの精髄」(青山 圭秀著)にあったものだったと思うのですが、ハッキリとしません。
 アーユルヴェーダでは、食品の「味(ラサ)」を六味に分けます。“あま・ずっぱい、しお・からい、にが・しぶい”と憶えておくと良いでしょう。はじめの三つの味(甘味、酸味、塩味)は、カファ・ドーシャを増加させます。残りの三つの味(辛味、苦味、渋味)は、(太陽の)ヴァータ・ドーシャを増加させます。酸っぱくて塩辛い味(酸味、塩味、辛味)は、ピッタ・ドーシャを増加させます。
 ピッタには火元素があるので「熱性」があり、ピッタ・ドーシャを増加させる酸味、塩味、辛味の食品は、身体を温めると考えます。従ってアーユルヴェーダでは、ミカンやブドウなどの果物は酸味が強く「温」です。ネギは辛味で「温」です。
 ところが、こうした六味の効力(温冷効果)には例外があり、たとえばハチミツは甘いのに「温」、レモンは酸っぱいのに「冷」、玉ねぎは辛いのに「冷」なのです。ちなみにライムは「温」です。
 このように、食品の味から温冷を判定するのは、例外が多すぎて現実的ではありません。実は食品の温冷を決定しているのは経脈で、例えばライムは胃経脈、レモンは脾経脈に対応する果物なのです。陽経脈に対応する食品は体を温め、陰経脈に対応する食品は体を冷やすのです。これらのことは、いずれアーユルヴェーダの解説シリーズで、詳しく説明するつもりです。
 “続きはこちらから”をご覧ください。これまでに知られていた事柄を、「4つのドーシャ」に拡張したものです。六味を構成する五大元素は、誤りを正しておきました。
 「六味とドーシャの関係性Ⅱ」をご覧になると、月のヴァータとピッタ、太陽のヴァータとカファが対の関係にあることが分かるでしょう。
(竹下雅敏)
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トリ・ドーシャ画像表示
ドーシャ ヴァータ ピッタ カファ
構成元素 風・空 火・水 水・地
主要な性質 乾性、軽性、冷性、
不規則性、透明性、
粗性、微細性、可動性
熱性、鋭性、軽性、
変動性、軽い油性、
流動性、肉の匂い
油性、冷性、重性、
緩慢性、滑性、粘稠性、
安定性


食物の「味(ラサ)」と「効力(ヴィーリヤ)」Ⅰ 画像表示
五大 効力 例外
甘味 地・水 ハチミツ(温)、魚(温)
酸味 地・火 レモン(冷)、アーマラキー(冷)
塩味 水・火 タマリ醤油(冷)
辛味 火・風 玉ねぎ(冷)
苦味 風・空 ターメリック(温)
渋味 地・風 緑茶(温)


六味とドーシャの関係性Ⅰ 画像表示
ヴァータ ピッタ カファ
甘味 ↓↓ ↑↑↑
酸味 ↑↑↑
塩味 ↓↓↓ ↑↑ ↑↑
辛味 ↓↓↓
苦味 ↑↑↑ ↓↓ ↓↓
渋味 ↑↑ ↓↓↓

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コロナ経済対策に地域通貨を活用する町があった 〜 鳥取県智頭町の「杉小判」1人当たり5000円給付

 「智頭町では(コロナ経済対策で)杉小判という地域通貨を町民1人あたり5000円支給されました」というツイートを見て、えっ!!と二度見してしまいました。地域通貨が生きている町があるんだ。鳥取県智頭町では、2010年に社会実験として開始した地域通貨「杉小判」がありました。当時の読売新聞の記事では、杉などの間伐材を1トン運搬すると6000円の杉小判がもらえるという仕組みで、紙製の杉小判の額面は1000円相当、町内の食品店や書店など登録済みの店舗で使用できるとあります。財源は間伐材の売上金と補助金で、間伐材は木材チップに活用されるそうです。山の手入れと町内のコミュニケーション、地域の活性化を兼ねる試みで、経済効果があれば本格導入、とありますが、2020年の現在、智頭町の人々にしっかり愛され、活用されていたのですね。
 今回のコロナ禍で、経済対策として1人5,000円の杉小判が給付されたそうですが、3人家族では15,000円、智頭町の方のブログを拝見すると楽しそうです。いいじゃないか、地域通貨。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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放置間伐材「杉小判」で活用…鳥取・智頭町 地域通貨の社会実験
引用元)
1トンが6000円「町を元気に」
 杉などの間伐材を販売した資金などをもとに地域通貨「杉小判」を流通させ、荒れた山林の再整備と、地元商店街の活性化につなげる「木の宿場 社会実験」が16日、鳥取県智頭町で始まった。町民有志やNPO法人などでつくる実行委員会が企画、約1か月続け、経済効果などがあれば来年度以降、本格導入する。町民からは「売れないため山に放置されていた間伐材が有効活用されるし、地域も元気になる」と期待の声があがっている。
(以下略)
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杉小判が10枚あった
引用元)
智頭では自分の山で刈り出した
木材を売ると
杉小判に替えてもらって
買い物が智頭の商店街から出来ます


それが10枚あって
なんとか3月31日までに使わないといけないのです
(中略)
一枚1000円の価値があります

米を買いましたが
まだ8枚あります
今日はお菓子を買いました
(以下略)
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杉小判きた!!智頭町のコロナ経済対策!
楽しみにしてた杉小判!!
(中略)
智頭町内で使える地域通貨が一人5000円もらえました!
(中略)
あたしは中西文房具さんと夢屋のチーズパン買いにいきますんで!

母はパン工房アイのパンが食べたい、山のブランのピザ食べたいってゆってる☆

父はまだ考え中。中田で靴買うかって言ってる。

これ、木を出荷したらもらえる小判なんですよね?

うちんちも木を出荷したらいいのに。

てなかんじで、智頭町のコロナ経済対策は杉小判です(#^.^#)

1人5000円なのでうちんちは3名で15000円☆

ありがたいですよね!
(中略)

杉小判使うの楽しみ~♪♪

6月末に郵送で配布ってHPに記載してから今日までずっと毎日届くの待ってました笑 本当に6月末でした笑

新型コロナウイルスに有効だと思われる食品 ―ニンニク、ショウガ、キノコ、リンゴ酢、緑茶、醤油、野菜、果物、全粒穀物

竹下雅敏氏からの情報です。
 Dr Ishiguro氏は「免疫力あげる食材」としてニンニク、ショウガ、キノコ、リンゴ酢、緑茶を上げています。
 ニンニクはビフィズス菌の餌になって、悪玉菌が増えるのを防ぎ、免疫システムを活性化する成分が含まれている。
 ショウガには強力な抗酸化作用、抗炎症作用があり、細菌の増殖を抑え、風邪のウイルスの増殖を抑える。
 キノコは食物繊維が豊富で腸内環境を整える。βグルカンという食物繊維には免役調節機能がある。
 リンゴ酢はビタミンC、食物繊維、酸が入っていて免疫力を高める。リンゴにはポリフェノールが含まれていて、抗酸化作用、免疫を活性化させる作用がある。リンゴ酢の効果は精製されたものではダメで、マザーと呼ばれる酵母が入っていているものを選ばないといけない。
 緑茶はスーパーフードで、緑茶に含まれているカテキンのエピガロカテキンガレート(EGCG)には、炎症を抑え、血管を保護する効果がある。EGCGはウイルスをやっつける効果もある。インフルエンザウイルス、エイズウイルス、B型C型肝炎、ヘルペスウイルスを直接抑制する効果が証明されている。
 記事は、“醤油に非常に強い抗ウイルス作用がある”ということで、醬油から作られたEFdAと呼ばれる成分は、強力なウイルス増殖阻害活性があり、抗インフルエンザ効果、HIVの感染防御にも有効だということです。新型コロナウイルスは「SARS とHIVのハイブリッド」だという説があるのですが、こうなると醤油には「新型コロナに打ち勝つ力がある」のかも知れません。
 “続きはこちらから”は、野菜や果物、全粒穀物が糖尿病リスクを低下させ、善玉の腸内菌を増やすというもの。私は精白されたパンを食べませんが、それは美味しくないし、全くお腹が満ちないから。パスタも古代小麦で作ると美味しいですよ。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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免疫力あげる食材ー毎日食べて感染予防
配信元)
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醬油 の 国  日本  そしてコロナウイルス
(前略)
私たち 日本人には 欠かせない 調味料 醬油
(中略)
非常に強い 抗ウイルス作用が 醬油には あるということなのです。正確には 核酸系逆転写酵素阻害剤・ NRTI といいます

この醬油の 効果に気づいたのは 米 ミズーリ大のヤマサ醬油・研究員のセレンディピティでした 2001年に彼は 醬油の中の 香り増強成分が 抗ウイルス薬 (テノホビル) とその構造が 似ていることに気づきました。

どちらも 逆転写酵素を阻害する事で RNAウイルスの増殖を 抑制するものでした。

この 醬油から作られた成分は EFdA と呼ばれ 既存の臨床薬 (テノホビル・ギリアド社) 等の 数万倍から数百倍の ウイルス増殖阻害活性があり 血中半減期が長く 急性毒性もない 大変すばらしいものなのです
(東北大院農、横浜薬大による)
(中略)  
HIVの感染防御にも 有効であるそうです。 この薬は 2021年に認可されることを目指しているそうです。
(中略)  
醬油には 抗インフルエンザ効果もあるそうです

今回 新型コロナの感染者が少ないところは 岩手 青森など 醬油をたくさん使う 濃い味が 好まれる地域だそうです。

今回のコロナには 一部 HIVの遺伝子が挿入されているそうですが もしかしたら 味噌などと共に 醬油にも 新型コロナに 打ち勝つ力があるのではないでしょうか?
(以下略)

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れいわ新選組の大西つねき氏の「命の選別」発言が、どういう文脈で語られたのかが重要 ~「言葉」は誤解を生み出す元になり、言葉を超えた世界を見なければならない

竹下雅敏氏からの情報です。
 れいわ新選組の大西つねき氏の「命の選別」発言に対して、山本太郎代表が提案した大西氏に対する除籍処分が決定したという編集長の記事がありました。今回の「れいわ新選組」の対応には、いささか失望しました。
 外から見ている分には、発言者の大西つねき氏に弁明の機会を一切与えず、密室で除籍処分が決定したようにしか見えません。「人は生きているだけで価値がある」という理念を掲げた政党が、果たして本当に「優生思想」に基づく発言だったのか否かも分からない段階で、除籍処分を決定するという矛盾に満ちた言動です。
 オフィシャルサイトでの木村英子参議院議員の気持ちは分かりますが、大西つねき氏の「命の選別」発言が、どういう文脈で語られたのかが重要です。「私は、今回の大西氏の発言は、決して許すことはできません」という木村英子議員の発言には違和感を覚えます。“障がい者と健常者が、一緒に学び、一緒に働き、一緒に生きる社会の構造”が生まれるには、いかに理不尽に思える言動であっても、まずその真意を理解しようとすることが肝心です。
 感情というフィルターを通してでしか、言葉の意味を理解できないのであれば相互理解は有り得ません。「れいわ新選組」が理想とする社会は、意見の異なる人は排除される別の形のカルトなのでしょうか。
 さて、「命の選別」に関する興味深い記事をご覧ください。冒頭の「白桃」と名付けられた愛らしい猫は、野生ではまず生き延びられないように感じます。しかし、良くしたもので、野生ではまず生き延びられない愛らしさ故に、飼い主に喜びを与え、姫のように暮らせるのです。あらゆる生命は「愛」によって進化するので、人間に心から愛された生き物は急速な進化を遂げます。また、人間はこうしたちいさな生命から「愛」を学びます。
 なので、私たちの世界は「自然界の掟」を超えた「宇宙の(霊的な)法則」で成り立っているのです。その狭い範囲での「自然界の掟」ですら、“「弱肉強食」ではなく、種レベルでは「適者生存」だ”というベストアンサーさんの回答は注目に値します。引用元で全文をご覧になることをお勧めします。
 「命の選別」「優生思想」「弱肉強食」「適者生存」という言葉のレベルでの議論は、何の理解も生みません。記事の質問と回答に見られるように、「言葉」は誤解を生み出す元になるのです。言葉を超えた世界を見なければなりません。
 今一度、冒頭の動画をご覧ください。言葉を超えた世界が、どのようなものかが分かると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
 
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弱者を抹殺する。 不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂ければと思い...
引用元)
iri********さん
2011/6/11
(前略)
自然界では弱肉強食という単語通り、弱い者が強い者に捕食される。

でも人間の社会では何故それが行われないのでしょうか?
文明が開かれた頃は、種族同士の争いが行われ、弱い者は殺されて行きました。

ですが、今日の社会では弱者を税金だのなんだので、生かしてます。
優れた遺伝子が生き残るのが自然の摂理ではないのですか。
(以下略)

ベストアンサーに選ばれた回答
mex********さん
2011/6/11
え~っと、、、よくある勘違いなんですが、自然界は「弱肉強食」ではありません
(中略)
自然界の掟は、個体レベルでは「全肉全食」で、種レベルでは「適者生存」です
(中略)
「強い者」が残るのではなく、「適した者」が残るんです(「残る」という意味が、「個体が生き延びる」という意味で無く「遺伝子が次世代に受け継がれる」の意味であることに注意)
(中略)
「適応」してさえいれば、強かろうが弱かろうが関係無いんです(中略)… 10年生き延びて子を1匹しか生まなかった個体と、1年しか生きられなかったが子を10匹生んだ個体とでは、後者の方がより「適者」として「生存」したことになります
(中略)
人間の生存戦略は、、、、「社会性」

高度に機能的な社会を作り、その互助作用でもって個体を保護する
個別的には長期の生存が不可能な個体(=つまり、質問主さんがおっしゃる"弱者"です)も生き延びさせることで、子孫の繁栄の可能性を最大化する、、、、という戦略です(中略)… 生物の生存戦略としては大成功でしょう
(中略)
例えば、現代社会の人類にとって「障害」としかみなされない形質も、将来は「有効な形質」になってるかもしれません
だから、可能であるならばできる限り多くのパターンの「障害(=つまるところ形質的イレギュラーですが)」を抱えておく方が、生存戦略上の「保険」となるんです
(中略)
我々全員が「弱者」であり、「弱者」を生かすのがホモ・サピエンスの生存戦略だということです
(以下略)

[れいわ新選組] 「命の選別」発言で大西つねき氏が除籍処分 〜 歴史的に様々な形で社会的マイノリティを排除してきた「優生思想」に気づけるか

 れいわ新選組の大西つねき氏が、7月3日、自身の動画で「命、選別しないとだめだと思いますよ。はっきり言いますけど、なんでかと言いますとその選択が政治なんですよ。」などと述べていることがネット上で知られるや否や、にわかに激しい議論が巻き起こりました。従来、弱者の立場に立って活動している方々が素早く「優生思想的だ」と厳しく批判し、それ以後様々な立場からの険しいコメントの応酬が続きました。単なる意見の相違ではない深刻な内容に、山本太郎代表への然るべき対応を求める声と大西氏への理解を求める意見、またれいわ新選組の党としての組織的問題も浮上し、熱心な支持者からの批判も上がる中、7日に一旦、大西氏の謝罪と発言の撤回が表明されました。さらに14、15日には「当事者の声」を聞く場が設けられ、話し合いがあったようでした。その場で「当事者として」木村英子氏が涙ながらに必死に訴えたものの、大西氏の理解に至らなかったとの声明が出されました。16日に行われた党の非公開の総会で、山本代表の提案した大西氏の「除籍」処分が決定し、また大西氏は先の「謝罪と撤回」を撤回しました。この日、山本太郎代表の2時間に及ぶ報告の記者会見がありました。「今回の言葉の暴力によって身の危険や恐怖を感じた方々に心よりお詫び申し上げます。」「弱い立場に置かれた方々の最前線に立つというれいわ新選組の立党の精神をより強固にしていきます。」という態度表明でした。
 これらの状況を追いながら対立するコメントを読むたびに、あらゆる意見が自分に向かって「あなたはどう判断するのか?」「判断するだけの理解があるのか?」と鋭く突き刺さるようでした。そして常に頭に浮かんでいたのはエリオット先生の体験授業のことでした。自分は差別などしないと善良に伸びやかに育った学生たちが人種差別のわずかな一端を体験するだけで驚愕し、悲しみ、怒り、僻んでいました。差別することに無自覚で無知であったことを知る瞬間でした。私も同じではないか、いつもいつも厳しく問いかけることが重要だと知っていながら、毅然とした判断ができずに議論の渦の中で呆然としました。木村英子氏の声明はまさにそのことを指摘されました。その考え方の「恐ろしさ」に瞬時に気づかなければなりませんでした。また荻上チキ氏の説明は重要で、「優生思想」が優良な遺伝形質や血統を残すという発想の政治思想のみではないことが分かります。優生思想は「遺伝」という理由をつけては歴史的に「生活能力」や「当事者の不幸」など根拠を変えながら社会的マイノリティを排除してきました。露骨な選民思想です。さらに理解を深めるためとする「公開レクチャー」が実は被害を受ける立場にとっては二次加害になる、ということも事前に気づくべきことでした。自分の能天気な優越感にどれほど無頓着であることか。れいわ新選組の今後の舵取り以上に、自身の内面を知る厳しさを感じます。読者の方からもぐったり消耗されたような感想が届きました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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れいわの一番長い日 規約修正しながらの大西氏処分
引用元)
(前略)  「命の選別をするような人をこの党に置いておくんだったら、れいわなんか要らない」…重度障害者の木村英子参院議員は、声を振りしぼった

 自らの動画で「高齢者から先に逝って下さい」と発言した大西つねき氏に対する処分を決めるれいわ新選組の総会が、16日、開かれた。総会は中断をはさんで5時間に及んだ。

 山本太郎代表が提案した大西氏に対する除籍処分は賛成14、反対2で可決された

 総会後開かれた記者会見で、山本は大西氏を擁護する支持者に対して「(命の選別は)高齢者に収まる話ではない。絶対に政治の場で言ってはならない」ときっぱり言った。「大西発言に心から恐怖を感じた方にお詫び申し上げる」と謝罪した
(以下略)
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大西つねき氏の「命の選別」発言について
(前略)
 「人は生きているだけで価値がある」という理念を掲げた政党であるれいわ新選組の一員から、今回の発言が出たことに、私は耳を疑いました。

 とても悲しかった。そして、地域で差別と闘ってきた私の35年間の活動が否定されたようで、とても悔しく、怒りを抑えられませんでした。
(中略) 大西氏の処分は総会で決まることになっていますが、私は、今回の大西氏の発言は、決して許すことはできません

 しかし、これは大西氏だけの問題ではなく、社会全体の問題でもあると思います。程度の差はありますが、大西氏と似たような考えを持つ人は少なくありません

幼い時から障がい者と健常者が分けられず、日頃から関係性があれば相手の苦しみを想像することができたと思いますが、現状は、障がい者と健常者が、一緒に学び、一緒に働き、一緒に生きる社会の構造にはなってはおらず、お互いを知らないことで、誤解や偏見が蔓延してしまい、無意識のうちに差別が生まれてしまっているのです

今回の発言は、まさに分けられていることの弊害なのです
(以下略)
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大西つねき氏の「命の選別」発言の問題点(文字起こし付き)
引用元)
(前略) 優生思想の実践を擁護する人々は、様々な時代や立場で論拠を変えながらも、「生活能力」「扶養」「社会財政負担」「当事者の不幸」などを根拠に、断種などを正当化してきました。「遺伝」という「生物・自然」に基礎付けられた思想というより、「遺伝」という視点を借りた、社会的選別行為であった点を見ることが重要だと思います。ここで重要なのは、どのような根拠だてがなされようと、排除される対象が、社会的マイノリティであり続けてきたことです

今、優生思想という言葉が障害運動などで用いられる時、広く「いる命/いらない命」「役立つ生/負担となる生」を一方的に線引きする発想に対して、批判的に用いられます。狭く、「優良な遺伝子を残す」などという思想に基礎付けられた排除のみを批判するのではなく、かつて行われてきた排除が、その思想形式を変えながらも温存されることを、拡張された「優生思想」という言葉を用いて警戒しているわけです
(中略)
公開レクチャーといっても、その対象が「改心」するなんてわかりません。その場で自己弁護、差別的発言を強化することだってありえます。そうした発言者を前に「当事者」を立たせ、説明をさせることに、何の違和感を抱かないのもまた、恐ろしいことです。場合によっては、二次加害になるというのに。
(以下略)