開かれた建物作りへの道
普通、建物を作るとなると、工務店に話を持っていくことになると思います。
私たちも最初はそのアプローチで、希望の間取り図だけを持って見積をお願いしました。しかし残念ながら見積と予算が合わないという結果になりました。
シャンティ・フーラは立ち上げから5年、お客様のご愛顧のお陰で、社屋を建てようと考えることができるまでの資金力を付けることができました。しかし、それでも普通のアプローチで14坪ほどの建物を作ることは、到底叶わない予算しか確保できませんでした。
また、社員が常勤し接客するような事務所というわけでもありませんので、そこまでお金をかけることはできないというバランスの問題もありました。
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しかし道は開けるものです。地元で木材業を営まれながら、その木を使って家も作るという個人の大工さんに依頼できることになりました。同時に「全て地元の山の木を使って総天然の社屋を作る」というとても面白いプロジェクトが実現するようになりました。
通常工務店に依頼する形であれば多種多様な建築工事一式をすべて手配してもらえるのですが、今回はこちらでも主体的に動くことが増えました。加えてとても忙しい方なので、少しでも仕事が進む助けになるよう、私たちが関われる範囲で工事の手伝いにも行くことにもなりました。
作りも業者も大工さんに全部お任せします、何も言いませんのでいいようにやってください〜、であってもそれはそれで建物はできるんでしょうけど…。
しかし折角何十年と使っていく建物を作るなら、施主として思いっきり主体的に関わって、分からないことは調べて&聞いて、こだわりを注いでいくほうが面白いしより良い物ができるんじゃないだろうかと思ってます。
(スタッフ・白井薫)
◇ お願い ◇
対応できないため、見学・来訪はなにとぞご遠慮ください。ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
以前竹下氏が「シャンティ・フーラが社屋を建築」とコメントで触れましたが、これが私が今担当しているプロジェクトです。
記事のタイトルを大胆にも「里山"社屋"主義」としたのは、普通ではない面白いコンセプトで建築していること、里山資本主義という思想を広めるお手伝いにもなればという思いを込めてです。今後この時事ブログで不定期に、リアルタイムな進行状況を写真で出しながら、時折経緯やコンセプトについても触れていきたいと思います。