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[第6回] 地球の鼓動・野草便り 今、美味しい春の野草5種(4)


今、美味しい春の野草5種(4)


ちょっと・・・かなり・・・気になっているのは昨年からミツバチが来なくなって、2匹来ていたくらいです。そのせいで、梅やグミの実りがサッパリでした。桃も実りませんでした。なんでも、稲のカメムシ防除に使う、ネオニコチノイド農薬の影響のようです。

グミの木とミヨ


昨年も、この地域の梅が実らなかったようですが、ミツバチがいなくなっても、みなさん農薬撒くのかなぁ・・・。隣町の農業法人ではネオニコチノイド系は使わないのだそうです。

菜の花と日本ミツバチ


カメムシにはアブラムシなど小さな虫を食べるのもいるのですが、稲などの汁を吸うので米に黒い斑点がつきます。そのために経皮毒のネオニコチノイド系の農薬を散布します。経皮毒というのはその稲に触れただけで死んでしまい、小さな蜂などは一溜まりもありません。

以前はカメムシがこんなに多くはなかったのですが、杉、檜などの放置人工林が里山に増え、杉の実なども好物のためカメムシの繁殖に一役かっているそうです。

杉、檜などの放置人工林の弊害は生態系の破壊だけでなく、植林の木は根が浅く直根が伸びないので(実生、種から育つと直根がのびる)、背が高くなるほど倒れやすく、土砂災害の原因でもあります。

針葉樹の林は落葉樹とちがって保水力に乏しく、急激な増水や、逆に干ばつの原因にもなりうるのです。日光も射さなくなった暗い林床、杉檜ばかりでは、動物たちの食べ物も棲める場所もなくなったせいか、田畑に動物が出て農家は困っています。動物、虫や草も目の敵みたいです・・・。柵に農薬や除草剤(高齢化で草刈りが難しく、除草剤が盛んに使われています)が必要で、経費もかかります。

これらは地下水や海川に入り、洗剤や他の薬品などと一緒で、飲料水や水性生物への影響や子孫への影響も気になります。最近、川に鮎がいなくなったと聞きます。

この頃、店頭に恐ろしいほどの毒薬がならんでいます。動物用まで・・・、田舎の親戚に犬を連れて行ったら、まいてあった毒薬で死んだという話がありました。

戦前の日本の山がどれほど豊かだったか、お年寄りの話を聞くとわかります。炭焼きに出かけた両親が、空になったお弁当箱いっぱいにイチゴをとって帰っていたとか、ガヤ(カヤ)の木の実の油を絞って一年中食べていたとか、腰ご(藁で作った背負い籠)に山盛りウルビ(ギボウシ)をとってきて漬物にして田植え仕事のお茶請けにしたり、山梨の実をかますに入れて木に乗せておき、冬中食べていたとか。戦後その山々は巨木がどんどん伐り出され、植林され、山抜け(土砂崩れ)がして豊かだった山が一変したそうです。

もともとは日本の山を守る賢い知恵があったようなのです。8合目より上は植林しない、井桁に広葉樹を残しながら植林するなど、山の植生が守られ、山崩れも起こりにくかったのです。

とはいえ、田舎は豊かです。
自然にも自然治癒力というか、再生力、逞しさを感じます。
今回はいつもの河原へ行ってきました。お目当はコゴミとシャクです。ノカンゾウ、カキドオシなども摘みました。
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(1)コゴミ(クサソテツ)



コゴミ(クサソテツ)は河原などに群生するシダの仲間です。アクがなく、美味しい山菜として道の駅などでも売られています。

仲のいい家族写真みたいなコゴミ・・・摘むのが申し訳なくなってきました・・・。摘むと次々に芽を出しますが・・・昨年、3度目くらいの時、まだ摘むの?といわれた気がしました。


  1. 豆腐を布巾やキッチンペーパー(無漂白)に包んでお皿などの重石をのせ、押し豆腐にする。
  2. すり鉢にゴマ、味噌を適量入れてすりつぶす。(お好みできび糖などを足します)
  3. ①をゆでて、水気をきり、②に入れてすりつぶす。(寒い季節はゆでなくてもOK)
  4. コゴミを塩茹でし、広げてはやく冷ます。
  5. ③に④を入れて和えます。

(2)スギナ



スギナ茶はガン予防になるといわれます。スイスでは古くから飲まれているとか。

酸性土壌に生える草ですが、カルシウム、マグネシウム、ケイ酸を多く含むアルカリ性の植物で、酸性土壌を中和し、アルカリ土壌になると次第に生えなくなるようです。

糖尿病や胆石などにも利用される薬効の高い草です。皮膚にもよく、カブレやアトピー性皮膚炎などに生汁をつけたり、薬湯料として使われます。スギナは天日干しして、フライパンで乾煎りすると簡単に細かく砕けて、ふりかけや、クッキー、ケーキなどに混ぜて使うことができます。お茶にもします。


  1. スギナ、ハコベを洗って水切りをしておき、細かく刻む。
  2. おからと米粉を半々くらいボールに入れ、良質の油(菜種油など)適量と、塩、砂糖少々(お好みで)、①を加えて混ぜます。
  3. ②を適当な大きさや形にして、クッキングシートを敷いたオーブンで焼き加減を見ながら、(180°Cで30~40分くらい?)焼きます。(フライパンで弱火で返しながらでもOK)

今回は小判形がフライパン、丸はオーブン、クッキングシートの代わりにアップルミントの葉を使いました。

(3)カキドオシ


カキドオシを1週間煎じて飲んだら、糖尿病の数値が驚くほど改善されたと聞いたことがあります。

別名カントリソウといい、子供の疳の虫に効くといわれます。お茶にすると苦味があるので子供には蜂蜜などで甘みをつけます。虚弱体質児にも良いそうです。膀胱結石、尿路結石や黄疸など肝臓にも良く、神経症など産後にも良いようです。
独特の香りがあり、天ぷらによく合います。

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[第5回] 地球の鼓動・野草便り 今、美味しい春の野草5種(3)


今、美味しい春の野草5種(3)


「山桜が咲いたら籾おろし」とか、母の田舎では「コブシが咲いたら籾おろし」といいます。また、「柿の葉がキュウリの種を3粒包めるくらいに開いたら種まきをする」といいます。他にもいろいろありそうですね。年によっても場所によっても、種まきの適期が違うけれど、こうして植物達の合図を見ればわかります。自然の中で暮らすからこその知恵ですね。今は苗を買い、育苗の手間を省いて、効率の良い稲作が主流ですが・・・。


植物の命がぎゅっとつまった種から芽が出る喜びを、植物と共に感じることができれば幸せです。次男が生まれた年に、大きな安政柑かブンタンをいただき、種を植えました。大きな大きな実がなるかもと・・・、約8年後、花が咲き実がつきはじめました。

種から育てると原種がでるとか、八朔くらいの大きさで、ちょっと珍しい味です。毎年なるようになり、200個~300個なったこともあります。引っ越してしまいましたが、今も樹は残っています。

そして、今度は美味しい桃をいただいたので、種を植えました。3年目の昨年花が少し咲きました。今年はたくさんの蕾をつけ、昨日1日でかなりの花が開きました。桃栗3年柿8年・・・桃は早く育つんですね。


今年は春がいつまでも寒かったのですが、いつの間にか山桜やコブシが咲いています。我が家のバケツ稲の籾おろしです。

山桜


「のらのら」(農文協)という季刊誌にバケツ稲選手権というのがあり、なんと1粒の種籾から18,529粒が昨年の優勝です。1粒万倍どころではないですね。1粒の種の力ってすごい!

それでは、今日の野草をご紹介します。
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(1)ノゲシ(ハルノノゲシ)



茶材やお浸し、炒め物、何にでも使える美味しい野草です。葉がアザミに似ていますが、ノゲシのトゲは加熱すると気になりません。強壮効果があり、元気をもらえます。

  1. 塩茹でして
  2. 熱いうちに醤油をふりかける。
  3. 巻きすに半分に切った寿司海苔をのせて、
  4. 絞ったノゲシを巻く。
    (今回はニンジンの塩茹で、ノカンゾウの塩茹でをいっしょに巻きました)
  5. 適当な大きさに切り、好みで醤油をつけて。

(2)ヒメオドリコソウ



在来種のオドリコソウの小型の帰化植物。シソ科で山菜や薬湯料などに。くせのない味で、炒め物や天ぷらに。生食はしません。


  1. ヒメオドリコソウ、ホトケノザを塩ゆでして、
  2. 水気を絞って梅酢につける。(1晩くらい)
  3. ミツバ、シャク、ノカンゾウ、ハコベなどを サッと塩茹でして熱いうちに軽く塩をまぶし、 広げて早く冷ます。適当な大きさに切る。
  4. 菜の花は塩水に浸けてお皿などで重石をしておく。 (1晩くらい)
  5. すし飯は昆布と塩少々を入れて、少し硬めに炊く。
  6. ⑤を熱いうちに寿司桶に入れて寿司酢で味をつける。
  7. ⑥に②④を絞って③といっしょに混ぜる。
  8. あれば木の芽をちらす。

(3)ミツバ



野生のミツバは香りが強く、風味豊かです。解毒作用や血行を良くする作用があり、ボケ防止にもいいといわれています。黄緑色のやわらかい葉を茎ごと摘みます。


  1. サッと塩茹でして
  2. 熱いうちに塩を多めにまぶし、
  3. 細かく刻む
  4. 熱いご飯にのせると香りが良くて美味
  5. ご飯に混ぜて、おむすびにも
    (手にお醤油をつけてむすぶと美味しいです)

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[第4回] 地球の鼓動・野草便り 今、美味しい春の野草5種(2)


今、美味しい春の野草5種(2)


先日、三次の産直市で母がカボチャを買って帰りました。 この時期まで保存を上手にされた、昨年秋に収穫のカボチャです。

調理しようと包丁をあてると、とても大切に保存され、慈しんで育てられていたのがわかりました。カボチャからとてもやさしい幸せな感じが伝わってきて、愛情のこもった育て方に応えるように、カボチャが不思議なくらいみずみずしく元気なのです。
こんなカボチャははじめてでした。どんな方が育てられたのか知りたいと思いました。

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野草を摘む時や調理する時食べる時、もちろん野菜もですが、「ありがとう」「愛しています」などと祈ります。そして全部根こそぎ摘むのではなく、選んで適度に残しながら摘みます。 でも、あのカボチャほどにはやさしくないかもと、カボチャさんにやさしさを教えてもらいました。

では今日の野草をご紹介いたします。
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(1)シャク


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独特の香りがあり、アクがなく、量もたくさんいただける美味しい野草です。
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  1. フライパンに油を少し多めに入れて、ニンニクの醤油漬けと種を除い た鷹の爪を刻んで炒める
  2. 茹でたスパゲティーと適当な大きさに刻んだシャクを(1)に入れて一緒に炒める
  3. 醤油で味付け
  4. 大根おろしをのせる

好みで醤油をかけてもおいしいです。刻み海苔をのせてもあいます。

人参の葉に似た野草にはいろいろありますが、ヤブジラミやヤブニンジンなども食べることが出来ます。

ところが、ケマンソウという似た葉の毒草があります。花が咲けば一目瞭然なのですが、葉の匂いで確認します。 シャクにはセリやミツバなどと同じように独特の匂いがあり、摘んだ時に切り口を嗅いで確かめます。

(左)シャク(中)ヤブジラミ(右)ケマンソウ

(左)シャク(中)ヤブジラミ(右)ケマンソウ



(2)ユキノシタ


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昔から母の田舎でも、ひきつけの薬になるからと、よく天ぷらにしていました。 生の絞り汁は中耳炎で子供が痛がる時に直接耳に入れると、すぐに痛みがおさまり、じきに治るそうです。

また子供の熱冷ましや頭痛にも盃1杯くらいを飲ませます。ウルシかぶれにもいいそうです。「雪の下」の名がついたように、冬でも枯れませんので重宝します。


(3)ヨモギ


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ヨモギはこの時期にできるだけ摘んでおきます。天ぷらにした残りは、乾燥させてお茶にします。今なら生でも美味しいお茶になります。

ヨモギをバジルの代わりに使ったら美味しかったんですよ!と出張野草教室をした友人家族。そして野草教室でお母さんの背中におわれている赤ちゃんが、野生化したニラをガジガジチュッチュしているのを見て、生のニラが美味しいと教えられ、そのお陰で美味しいヨモギとニラのジェノバソース風ができました。

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  1. 生のニラとヨモギを適当な長さに切る(ヤナギタデをたしてピリ辛にすることもあります)。
  2. ①をミキサーに入れ、醤油、油(良質のオリーブオイル、菜種油、白ごま油など)を適量入れる。
  3. 味を見て、必要なら塩を入れる。
  4. パスタやパンなどによく合います。豆腐ステーキや粉ふきいもなどアレンジいろいろですね。

※ニラに似た毒草にスイセンなどがあります。匂いを嗅いで確かめてください。
(左)ニラ(右)スイセン

(左)ニラ(右)スイセン



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ヨモギの青汁をすり鉢で作ることもあります。(他の野草を混ぜてもOK)

この方が少量の時は簡単で成分破壊も少ないと思います。
また、りんごジュースなどを足さなくてそのまま飲んでも大丈夫。
▶︎ 第2回「ヨモギは神様みたいな草」にも別のヨモギ青汁の作り方があります。

青汁のかわりに、芽の先の開いていない部分を食べることができます。(1日10個くらい)

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[第3回] 地球の鼓動・野草便り 今、美味しい春の野草5種(1)


今、美味しい春の野草5種(1)

今回は、太田川の上流、車がめったに通らない山際の道路脇で野草を摘んで来ました。
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春の野草はやわらかで、アクが少なく、種類も豊富です。
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この時期の我が家の畑には、太田カブ菜以外、ほとんど野菜がないので、ハウスで育ったりっぱな野菜を買いますが、これからはもう買わなくてすみます。

では、今日の野草をご紹介していきましょう。
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(1)ノカンゾウ(ヤブカンゾウ)


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ノカンゾウ(ヤブカンゾウ)は今が摘みどきです。フキノトウに続いて、いつの間にか芽が伸びています。大きくなったら、下の方のやわらかい部分だけをいただきます。
花も美味しく、中国では蕾を乾燥させて金針菜という名で売られています。以前は金針菜がノカンゾウの花とは知らずに、珍しいからと買っていました。

漢方薬に使われる甘草とは種類が違いますが、こちらも不眠症や風邪などの薬にもなるようです。田舎ではよく食べられる美味しい野草の一つです。
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  1. ノカンゾウをサッと塩茹でする
  2. 刻んで酢味噌で和える

今日の酢は柿酢・・・秋に熟し柿を瓶で寝かせておくだけで柿酢になります。


(2)ギシギシ


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葉が開いていない芽のところがヌメリがあり、塩ゆでしたものをお浸しや汁の実にします。やわらかい葉も同じようにいただくことができます。
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  1. しっかり塩茹でして水に取る
  2. 温かいうちに醤油で和える

今日のは切っていませんが、適当な長さに切ってください。
今回は葉っぱも入れたのでちょっと硬かったです。いつもはおいしいのですが!


戦後や昔は日常的に食べられていたようです。野菜のない春先にも冬でも元気に生えているギシギシは太田カブ菜とともにありがたい食材です。

スイバ

スイバ



ギシギシに似たスイバは塩ゆですると、トロッとなるのでキビ糖などで甘くすると酸味のきいた美味しいジャムになります。

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[第2回] 地球の鼓動・野草便り 蓬(ヨモギ)は神様みたいな草


蓬(ヨモギ)は神様みたいな草


野菜も元は野草だったはずですが、最近は市場に出回っている野菜の約8割がF1(1代交配種)という話を聞いたことがあります。
種を落とし翌年また芽生える植物本来の姿ではないのです。遺伝子組換えなどもそうですね。

その点、野草は人工的に歪められていません。自然のエネルギーいっぱいです。
それに、もし食糧難になってもお金がなくても、田畑がなくても百姓経験がなくても野草なら大丈夫。ただし除草剤(枯れ葉剤)と毒草には注意が必要です。

というわけで、まずは、蓬(ヨモギ)の紹介です。どれほどありがたい存在かといいますと・・・

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以前、足に竹がささったことがありました。
とても痛かったのですが、すぐにヨモギを採って少しもんで傷に当てると、痛みがスーッと消えて血も止まり、1日1〜2回取り替えながら2、3日くらい包帯でヨモギの葉を当てていたでしょうか、いつの間にかすっかり治り、傷跡も残りませんでした。

また、お餅屋さんでアルバイトをしていた息子が指先の肉をかなり削いで帰った事がありました。その時も1日1回ヨモギの葉を取り替えながらテープでとめていただけで、肉が盛って指がきれいに治りました。
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ヨモギは天然の抗生物質ということで、猫の血尿や喧嘩傷など、病院でもらう抗生物質の代わりにヨモギの青汁で治しています。(病院の薬より副作用がなく良く効くようです。)

止血、殺菌、浄血・・・ヨモギって神さまみたいな草なんです。

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野草教室で賢いお母さんが、オイル漬けを作って薬にすると話してくれました。
それではと、虫刺されに良いフキと化膿防止のドクダミとヨモギなどを全部一緒に良質の白ごま油等に漬け込み、オールマイティーに使っています。

オイル漬けは2週間目くらいから冷蔵庫保存が無難です。白カビ(酵母)が出たら混ぜ込んで冷蔵庫へ入れてください。(私は1年以上常温保存したものを、多少匂いますが平気で使っています。)

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< このオイルの内容 >
  1. ヨモギ:適量
  2. フキ:適量
  3. サンショウ:適量
  4. ヤナギタデ:適量
  5. 菜種油(九州産古式圧搾1番搾り):葉が完全に浸かるくらい

< 使用用途 >
  1. ころんで作ったすり傷、切り傷
  2. 蚊やダニに噛まれた時、蜂に刺された時
  3. 膿が出るなどの化膿した時
  4. 火傷

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