米国の政治家諸氏やメディアの報道から判断するに、米国は、中国とロシアの接近に嫉妬しているようだ。実に3者相互間の関心の持ち合いようは、三角関係に似ている。ただし、恋の三角関係などではない。地政学的三角関係である。
「米国と中国は、ロシアの支持を他に先んじて取り付けようと競っている」と米誌The Nation掲載論文にある。MD(ミサイル防衛)部門における露米対話が再開されたことと時節を合せて、
中国の国家元首がモスクワを訪問した。このことが、米国内の反露タカ派エスタブリッシュメントの影響力を低下させた。当該評論にはそのように記されている。しかし、
代表的「タカ派」として知られるズビグネフ・ブレジンスキー氏は、モスクワ・北京の将来的接近を警戒している。ブレジンスキー氏いわく、習近平氏が国家主席就任後最初の外国訪問先をロシアにしたのは非常に悪いことだった。なぜなら、中国が他のどこより緊密な関係を築かなければならぬ相手は、他でもない、米国なのだから。
むろん、モスクワ―北京―ワシントンの三角形のどの頂点も、自国の政治・経済的利益を最重要視している。経済について見てみよう。中国と米国は非常に緊密な貿易経済関係を築いている。しかしロシアと米国の間には巨額の貿易経済関係は存在しない。当分の間は存在しないであろう。してみると、
経済的利益という観点からは、モスクワにとっては米国よりも遥かに中国の方が重要である。
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カレイドスコープの記事"元ゴールドマン・サックスのアナリストの「大きな戦争が起こる」という予測"にもあるように、戦争は計画されていたと考えるべきなのです。これまでシャンティ・フーラの時事ブログで取り上げてきた一連の記事の流れを見れば、明らかに北朝鮮を装った核テロから、戦争へと到る道が準備されていたと見るべきでしょう。フルフォード情報でもわかるように、どうやらこの計画は頓挫したようです。まだまだ油断は出来ませんが、これで南北の統一が武力ではなく東西ドイツの統合のように、合意による可能性も出てきました。私としてはそちらを望みます。