2014年3月6日
Paul Craig Roberts
ウクライナのEU加盟を支持したこの人物はその報酬を受けた。年金の50%削減だ。
コメルサント-ウクライナ報道によれば、政府を装うアメリカ政府傀儡のキエフ財務大臣は、
ウクライナに金を貸す欧米銀行家が、ウクライナの貧乏人を犠牲にして返済が受けられるようにすべく、
ウクライナの年金を160ドルから、80ドルに
削減する経済緊縮政策を準備中だ。
http://www.kommersant.ua/doc/2424454 またもやギリシャの繰り返しだ。
選挙で選ばれた正当なウクライナ政権に対し、
アメリカ政府が画策したクーデターで権力の座につけられた傀儡政権が安定性や正当性を獲得するより前に、欧米の略奪者達は、既に仕事にとりかかっている。EU加盟で、より良い生活ができるというプロパガンダを、素朴にも信じ込んだ抗議行動参加者は、4月迄に年金を半分に削減される運命だ。しかし、これとて始まりに過ぎない。
腐敗した欧米マスコミは借款を“支援”と表現している。ところが、EUがキエフに提供しようとしている110億ユーロは支援ではない。借款だ。
しかも、キエフがIMF緊縮政策を受け入れることを含め、様々な条件付きだ。
選挙で選ばれた政権を打倒するのに利用された、
抗議行動に参加した、だまされやすいウクライナ人は、 EUに加盟さえすれば、たやすく金もうけができるようになるという、アメリカ政府の財政支援を受けたNGOがついた
嘘を信じていたことを想起願いたい。
ところが今や、彼等は、年金を削減され、IMF緊縮政策に見舞われる。
緊縮政策では、社会福祉、教育資金が削減され、政府職員が首切りされ、通貨は切り下げられ、ロシアのガス、電気を含む輸入品の価格が上がり、ウクライナの資産を、欧米大企業による乗っ取りに開放する。
ウクライナの農地は、アメリカ・アグリビジネス企業の手に落ちるだろう。
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