[seiryuu氏]私たちの地域を豊かに幸せに。プラウト社会実現へ向けて。 〜グローバリズムからローカリズムへ〜 【第2回】

竹下雅敏氏からの情報です。
 今日から何回かに渡って、「プラウト(進歩的活用理論)」を説明するseiryuu氏の記事を紹介します。
 現在、グローバリズムは崩壊の流れに入っており、いずれ世界は多極化し、各国が主権を持ちつつ調和する世界に移行して行くと思われます。記事では、“多極化とは…各国各地域が主体的に自立していく世界体制” だとあります。この部分が最も重要ではないでしょうか。
 私が、ベーシックインカムやその未来形であるウブンツが現状では難しいと感じているのは、残念ながら、この主体性が人類に欠けていると思うからです。要するに、現状の地球人の意識レベルは、未だに“依存体制”であり、ベーシックインカムを望む人々のほとんどは、国に生活の保障をしてもらおうとしているのだと思います。もちろん国はそうする義務があるのですが、問題なのは個々の人々の依存的体質です。こうした体質が自分の中にあるかどうかを見極めるのは、比較的容易です。本当に精神的に自立している人は、“棚ぼた”で何もしないで座っていて突然幸運が降ってくるというような、そうした考えを持っていません。
 私は若い頃、道を歩いていたら突然黒塗りの車が止まって、“見所のある青年よ。このお金を自由に使いたまえ”と言って、私に1億円を差し出すというようなシチュエーションがあっても良さそうなものだと思っていましたが、このような事は起こり得ないと早々に悟りました。要するに、皆さんが宝くじに当たって数億円が手に入り、その後は左うちわで悠々自適に暮らせたらどんなにいいだろうという思いがほんの少しでもあれば、若い頃の私と全く同様の馬鹿げたことを考えているということになります。
 今の私はどうかというと、宝くじが当たって、例えば3億円も手に入ったらはっきり言って困ります。要りません。そのお金をどう使うか悩まなければならなくなるからです。人間は必要以上のお金を持ってはいけません。私は本心でそう思っており、棚ぼたで宝くじが当たることを夢見る人たちは、精神的に未熟なのだと思っています。地球上で精神的に成熟した人が過半数になった時には、ベーシックインカムもウブンツも上手く行くでしょう。
 そうした意味で、社会的活動の中で精神を成熟させていくプログラムがあるとしたら、それがこのプラウトだという考え方も出来ます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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私たちの地域を豊かに幸せに。プラウト社会実現へ向けて。
文:seiryuuさん

―グローバリズムからローカリズムへ―

他にもっと良い場所があるわけでない、他にもっと良い人がいるわけでもない。今ここにいる場と人が最良のパートナー。
地域興隆の経済システム、それがプラウト(進歩的活用理論)

はじめに

 ここ20年来世界を席巻してきたグローバリズム、そのグローバリズムが崩壊する方向に現在の世界は大きく傾いています。無論グローバリズムとは既得権力者が進めてきたものですから権力を失うまいとの彼らの強固な抵抗が現にあります。しかし世界の潮流は既に決しているように見受けられます。グローバリズムとは端的に言えば一極支配のファシズムです。極少数エリートが絶対権力者として君臨し地球上全ての大衆を完全に支配隷属させる体制です。それが崩壊し多極化の流れとなっているのです。この見解に違和感を覚えられるかもしれません。「グローバリズムを推し進めてきたのは米国で米国は自由を旗印にしている国ではないか」と。しかし、歴史を調べればこの「自由と民主の国,米国」との認識が植え付けられたものであることが分かります。ファシズムと言えばアドルフヒットラーが浮かぶでしょうが、彼を財政支援等しながら育ててきたのが米国支配層の銀行家たちだったことを歴史は示します。そして大戦後も米国とナチスが密接な関係をもってきたことをも。ハリウッド映画で盛んに放映された「悪のファシズム帝国ナチスドイツを正義の自由の米国が打ち破った。」こんな単純な構図は全くのフィクションで歴史事実と異なるプロパガンダの宣伝だったのです。

 さて多極化とは文字通り極が多数在ると言うことで、各国各地域が主体的に自立していく世界体制です。ここでは「寄らば大樹の陰」とか「長いものには巻かれろ」式の依存や依頼体制は通じません。各地域がそれぞれ気概を持って立ち上がり自分の地域を興隆させていかなければなりません。

 このための経済システムが、
資本主義経済でもない共産主義経済でもないプラウト(進歩的活用理論)なのです。本来の経済、「世を経(おさ)め民を済(すく)う」自ずと社会奉仕に展開する経済システムであり、地域社会を、地域に生きる一人一人を自立に導き豊かにしていく実践法です。それはよそから自分にないものを持ってきてとってつけるのではなく、地域に、そこの生きる人々に潜在するものを再発見し活用成長させることで地域社会と個々人が進歩していく理論ゆえに和名で「進歩的活用理論」と名付けられているのです。

 共々に学び実践していけるよう取り組みましょう。(個々としての企業としては世界全体から見れば極々少数実践されているかもしれませんが)地域でグループ体としてのプラウトの経済活動をしているとの情報はなく、全く日本では前例がないものだけに最初は試行錯誤の連続で難しいでしょうが、逆にやりがいもあるでしょう。また私たちが折角持っている潜在能力を無駄にせず活用するものですから楽しいものともなりましょう。実行し成功できたならば日本でのさきがけとなりますから、世界スケールにおいても今後のモデルケースとなります。多極化地域化とは我が地域(どこの地域も)が世界の中心にあるということです。気概を持って取り組みそれぞれ各人が創意工夫知恵を絞り進んでいきましょう。『資本主義を超えて』(ダダ・マヘンシュヴァラナンダ著、「世界思想社」)をベースに展開していきます。

(2017年1月10日)

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