注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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【独立問題】カタルーニャ州のプチデモン前州首相、ベルギーに逃亡か!スペインと国家対立の恐れも!
転載元)
情報速報ドットコム 17/10/31
スペイン東部のカタルーニャ州で独立を宣言したプチデモン元州首相がベルギーに移動していたことが分かりました。報道記事によると、プチデモン氏は30日にベルギー入りしたのが確認され、31日午後にも首都ブリュッセルで記者会見を開くとのことです。
プチデモン氏がカタルーニャ州の独立を宣言したことで、先日にスペイン政府は国家反逆罪で逮捕する方針を固めており、スペイン政府から逃げるためにプチデモン氏がベルギーに逃亡したと見られています。
ベルギーに政治亡命を申請するとの情報も聞こえ、ベルギーにカタルーニャ臨時政府を設置する可能性もありそうです。
一方で、スペイン政府はベルギーに重罪人のプチデモン氏を受け入れないように要請中で、ベルギーとスペインの対立に発展する恐れもあると言えるでしょう。
(中略)
スペイン北東部、カタルーニャ州の公共放送は、州政府の話として、一方的な独立宣言を主導したとしてスペイン政府によって州首相を解任されたプチデモン氏や州政府の幹部らがスペインを離れ、現在、ベルギーの首都ブリュッセルにいると伝えました。https://t.co/i4zAdhgN4Q
— NHK国際部 (@nhk_kokusai) 2017年10月30日
(中略)
カタルーニャ首相のベルギー行きでスペインとベルギーの対立勃発。https://t.co/cWmcylYGew
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2017年10月31日
ベルギーの亡命移民相、カタルーニャ自治政府のプチデモン前首相の亡命を受け入れる意向表明。おいおい、早すぎるって。 https://t.co/PipKRVXcLc
— 国末憲人 Kunisue Norito (@KunisueNorito) 2017年10月29日
(以下略)
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自滅しつつあるスペインの二つのナショナリズム(3)
転載元)
ちきゅう座 17/10/26
立て続けですが、新しい記事です。スペインとカタルーニャの情勢が、決定的な局面を迎えましたので、緊急にお知らせします。バルセロナの街には、毎日のように国家警察のヘリコプターが市民を威嚇するように飛んでいるのですが、これからはもっと頻繁に頭上から監視する毎日が続くでしょう。
(中略)
最後に、マドリードにあるシンクタンク、国際政治戦略の研究所であるエルカノ研究所が、「カタルーニャのマイダン」が起きる可能性を語っていることを書いておきたい。「マイダン」は、もちろんウクライナのキエフにあるマイダン広場で、2004年の「オレンジ革命」や2013~14年の「ユーロマイダン」の政変での中心舞台となった場所である。マイダン広場で起こったこれらの政変は極めて胡散臭いものだったが、いまここで詳しく述べることはしない。しかしこのシンクタンクの指摘は、たしかに、今カタルーニャで起こっていることが、ただ単に「カタルーニャ人の独立運動」にとどまらないより大きな背景と世界的な影響力を持っていることを暗示しているのかもしれない。それは私が数年前から常に感じ続けていたことなのだが。
<童子丸開(どうじまるあきら):スペイン・バルセロナ在住>
(中略)
最後に、マドリードにあるシンクタンク、国際政治戦略の研究所であるエルカノ研究所が、「カタルーニャのマイダン」が起きる可能性を語っていることを書いておきたい。「マイダン」は、もちろんウクライナのキエフにあるマイダン広場で、2004年の「オレンジ革命」や2013~14年の「ユーロマイダン」の政変での中心舞台となった場所である。マイダン広場で起こったこれらの政変は極めて胡散臭いものだったが、いまここで詳しく述べることはしない。しかしこのシンクタンクの指摘は、たしかに、今カタルーニャで起こっていることが、ただ単に「カタルーニャ人の独立運動」にとどまらないより大きな背景と世界的な影響力を持っていることを暗示しているのかもしれない。それは私が数年前から常に感じ続けていたことなのだが。
<童子丸開(どうじまるあきら):スペイン・バルセロナ在住>
この独立問題が、抑圧的なスペイン政府から独立を求める豊かなカタルーニャ州、という単純なくくりに収まらないものを現地の童子丸氏は感じています。「カタルーニャのマイダン」が起こる可能性、つまり、かつてウクライナのキエフ、マイダン広場で起こった「オレンジ革命」などの政変と同じ胡散臭さがあるというのです。「ただ単に「カタルーニャ人の独立運動」にとどまらないより大きな背景と世界的な影響力を持っている」との見解は、今後のカタルーニャ情勢を見る時のポイントになりそうです。