竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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第2の脳、人体で見つかる
転載元)
Sputnik 18/6/3
人間の腸には「第2の脳」がある。オーストラリア・フリンダース大学の研究チームがその働きの仕組を解明した。サイト「Science Alert」が報じた。
スプートニク日本
第2の脳と呼ばれる腸管神経系(ENS)は、腸粘膜の働きを制御する数百万の神経細胞から成っている。このシステムは中枢神経系である脳と脊髄からは独立して機能している。
「これは実際に独立した脳である」とチームは指摘する。
さらに、ENSは進化の過程で中枢神経系より早く登場したため、「第1の脳」と呼ぶこともできる。
スプートニク日本
第2の脳と呼ばれる腸管神経系(ENS)は、腸粘膜の働きを制御する数百万の神経細胞から成っている。このシステムは中枢神経系である脳と脊髄からは独立して機能している。
「これは実際に独立した脳である」とチームは指摘する。
さらに、ENSは進化の過程で中枢神経系より早く登場したため、「第1の脳」と呼ぶこともできる。
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「腸は第二の脳」……ではない。腸内システムは脳をも支配している「第一の脳」である可能性が高まる。それが意味するところは「人間は細菌に理性までをも支配されている」ということで……
転載元)
In Deep 18/6/2
(前略)
下は、京都府立医科大学附属病院の医学者の方が書かれているページにあるものの一部です。
このように、腸が脳に与える影響はとても大きいということはわかってきていまして、それだけに最近は「腸内環境」とか「腸内フローラ」とか、そういう言葉が一般的に言われたりすることもあります。(中略)… これまでの観点は、腸は大事だといっても、感覚的にも実際の研究などでも、「人間の理性や思考をつかさどる中心は脳」だという考えが普通だったと思います。
(中略)
ところが、最近(5月29日)の神経医学専門誌『ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス』に発表された研究では、どうやらその順位は危ういかもしれないということになってきました。つまり、現実は、「脳と腸が相互に関与し合っている」というより、「腸が脳をコントロールしている」という可能性が強くなってきたのでした。
(中略)
(中略)
『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』という下の著作(中略)… の Amazon のページの書評(中略)… から一部抜粋したいと思います。いくつか省略等させていただいています。
・Amazon
(中略)
著作の中には、自分の子どもが後発的に自閉症となった母親のことが長く書かれていますが(中略)… 一言でいうと、「抗生物質により腸内の細菌環境が破壊されたことによる自閉症の発症」(もっと具体的な機序が本には書かれています)ということになるのですが、もちろん、これは一例であり、自閉症の原因の大半は今でもわからないままですけれど、問題は自閉症そのものの話ではなく、「腸が理性をコントロールしている」ということが、この本の中のいくつかのくだりなどでよくわかるのです。
脳が健全で正常であっても、細菌を含む腸のシステムが破壊されることで、「理性は消えていく」のです。そして、おそらくとしか言いようがないですが、他のさまざまなメンタルに関する病気や症状の中にも、「腸内のシステムが破壊されることによって起きているものがある」という気がします。
(中略)
正確にいえば、それは「腸」ではないのです。それは、腸の「細菌」です。人間の遺伝子が腸内の細菌にコントロールされているように、脳が支配していると思われてきた「理性」や「人格」さえも、私たちは腸内の細菌に支配されている可能性が高いようです。
下は、京都府立医科大学附属病院の医学者の方が書かれているページにあるものの一部です。
腸内細菌のなかで神経伝達物資であるγアミノ酸(GABA)を産生する菌があることも確認されています。この菌が少ない子どもは、行動異常、自閉症などになりやすいとされています。自閉症の子どもに対して腸内環境の改善による治療が試みられています。
(ページ「脳腸相関が科学的に説明できるようになってきています」より)
(ページ「脳腸相関が科学的に説明できるようになってきています」より)
このように、腸が脳に与える影響はとても大きいということはわかってきていまして、それだけに最近は「腸内環境」とか「腸内フローラ」とか、そういう言葉が一般的に言われたりすることもあります。(中略)… これまでの観点は、腸は大事だといっても、感覚的にも実際の研究などでも、「人間の理性や思考をつかさどる中心は脳」だという考えが普通だったと思います。
(中略)
ところが、最近(5月29日)の神経医学専門誌『ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス』に発表された研究では、どうやらその順位は危ういかもしれないということになってきました。つまり、現実は、「脳と腸が相互に関与し合っている」というより、「腸が脳をコントロールしている」という可能性が強くなってきたのでした。
(中略)
Ученые полагают, что у нас имеется нервная система, независимая от мозга
earth-chronicles.ru 2018/06/02
科学者たちは、私たち人間は、脳から独立した神経系を持っていると確信した
(中略)
私たちが「もうひとつの脳」を持っていることをご存じだろうか。それは頭にあるのではなく、脳とは関係のない場所の「腸」にある。(中略)… 最新の神経科学に関する専門誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス(Journal of Neuroscience )」に発表された新しい研究によると、この「第二の脳」は、そのような呼称を超えた、あまりにも賢い存在かもしれない。
(中略)
高精度の神経イメージング技術の組み合わせを用いて、この「第二の脳」を観察したオーストラリアの研究グループによれば、「腸管神経系は、腸内活動の組織化に必要な数百万のニューロンで構成されている」という。
(中略)
科学者たちは「中枢神経系が形成されるより前に腸管神経系が現れたと仮説しているため、おそらく結腸内の神経伝達のメカニズムは「第二ではない」可能性があるのだ。
これが真実ならば、哺乳類動物の脳は、まず消化管を通って食べ物を移動することを学び、その後に脳は複雑な体系を取りあげているだけなのかもしれない。
(中略)
腸管神経系の役割をより明確に理解するためにはさらなる研究が必要であることは明らかだ。脳ともうひとつの脳の働きについて研究しなければならないことは多い。
earth-chronicles.ru 2018/06/02
科学者たちは、私たち人間は、脳から独立した神経系を持っていると確信した
(中略)
私たちが「もうひとつの脳」を持っていることをご存じだろうか。それは頭にあるのではなく、脳とは関係のない場所の「腸」にある。(中略)… 最新の神経科学に関する専門誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス(Journal of Neuroscience )」に発表された新しい研究によると、この「第二の脳」は、そのような呼称を超えた、あまりにも賢い存在かもしれない。
(中略)
高精度の神経イメージング技術の組み合わせを用いて、この「第二の脳」を観察したオーストラリアの研究グループによれば、「腸管神経系は、腸内活動の組織化に必要な数百万のニューロンで構成されている」という。
(中略)
科学者たちは「中枢神経系が形成されるより前に腸管神経系が現れたと仮説しているため、おそらく結腸内の神経伝達のメカニズムは「第二ではない」可能性があるのだ。
これが真実ならば、哺乳類動物の脳は、まず消化管を通って食べ物を移動することを学び、その後に脳は複雑な体系を取りあげているだけなのかもしれない。
(中略)
腸管神経系の役割をより明確に理解するためにはさらなる研究が必要であることは明らかだ。脳ともうひとつの脳の働きについて研究しなければならないことは多い。
(中略)
『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』という下の著作(中略)… の Amazon のページの書評(中略)… から一部抜粋したいと思います。いくつか省略等させていただいています。
・Amazon
Amazon の『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』の書評より抜粋
以下、本書の中で新たに知った興味深い話題をいくつか取り上げる。
1. 自閉症の原因として色々なものが疑われている。破傷風菌類が腸内で繁殖することで、毒素を出してそれが脳に到達し、自閉症になるケースがあることが分かった。原因の一つは抗生物質の使用である。腸内の破傷風菌の繁殖を阻止する細菌類を抗生物質で殺してしまうことで、破傷風菌が繁殖する。
2. 細菌は体調だけでなく、精神にまでも影響を与えることがある。ラットがトキソプラズマに感染すると、恐怖心を失って振る舞いが変わり、猫の餌食になる。猫好きの人も猫にひっかかれることでトキソプラズマに感染し、性格が変わる。
3. 人の脳は乳幼児期に集中的に発達・形成される。その時の腸内微生物の様相によって性格は影響される。乳幼児期の抗生物質の使用は危険を伴うということを理解しておいた方が良いだろう。
5.自閉症に関して、特に生後18か月以内に抗生物質の治療を受けるのは最大のリスクとなるようだ。アレルギーに関しては、2歳になるまでに抗生物質の治療を受けた子供はのちに喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症を発症する率がそうでない子供と比べて2倍も高い。抗生物質を多く与えられるほどアレルギーになりやすく、4クール以上の治療を受けたこどもは3倍もアレルギーを発症しやすくなる。
以下、本書の中で新たに知った興味深い話題をいくつか取り上げる。
1. 自閉症の原因として色々なものが疑われている。破傷風菌類が腸内で繁殖することで、毒素を出してそれが脳に到達し、自閉症になるケースがあることが分かった。原因の一つは抗生物質の使用である。腸内の破傷風菌の繁殖を阻止する細菌類を抗生物質で殺してしまうことで、破傷風菌が繁殖する。
2. 細菌は体調だけでなく、精神にまでも影響を与えることがある。ラットがトキソプラズマに感染すると、恐怖心を失って振る舞いが変わり、猫の餌食になる。猫好きの人も猫にひっかかれることでトキソプラズマに感染し、性格が変わる。
3. 人の脳は乳幼児期に集中的に発達・形成される。その時の腸内微生物の様相によって性格は影響される。乳幼児期の抗生物質の使用は危険を伴うということを理解しておいた方が良いだろう。
5.自閉症に関して、特に生後18か月以内に抗生物質の治療を受けるのは最大のリスクとなるようだ。アレルギーに関しては、2歳になるまでに抗生物質の治療を受けた子供はのちに喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症を発症する率がそうでない子供と比べて2倍も高い。抗生物質を多く与えられるほどアレルギーになりやすく、4クール以上の治療を受けたこどもは3倍もアレルギーを発症しやすくなる。
(中略)
著作の中には、自分の子どもが後発的に自閉症となった母親のことが長く書かれていますが(中略)… 一言でいうと、「抗生物質により腸内の細菌環境が破壊されたことによる自閉症の発症」(もっと具体的な機序が本には書かれています)ということになるのですが、もちろん、これは一例であり、自閉症の原因の大半は今でもわからないままですけれど、問題は自閉症そのものの話ではなく、「腸が理性をコントロールしている」ということが、この本の中のいくつかのくだりなどでよくわかるのです。
脳が健全で正常であっても、細菌を含む腸のシステムが破壊されることで、「理性は消えていく」のです。そして、おそらくとしか言いようがないですが、他のさまざまなメンタルに関する病気や症状の中にも、「腸内のシステムが破壊されることによって起きているものがある」という気がします。
(中略)
正確にいえば、それは「腸」ではないのです。それは、腸の「細菌」です。人間の遺伝子が腸内の細菌にコントロールされているように、脳が支配していると思われてきた「理性」や「人格」さえも、私たちは腸内の細菌に支配されている可能性が高いようです。
このことに関してIn Deepさんが、大変優れた記事を書いています。要点は、これまで“人間の理性や思考の中心は脳”だと考えられていたのが、ひょっとしたら、“腸が脳をコントロールしている”のではないか。さらに言うと、腸内細菌が人間の「理性」や「人格」さえも支配しているではないか。
「腸内フローラ」と言われるように、腸内環境が極めて重要だということがわかってきていますが、私たちが抗生物質を安易に使うなどで腸内環境が破壊され、このために現代では異常行動が増え、まともな「理性」を持つ者が少なくなって来ているのではないかと言うわけです。
現代では、抗生物質だけではなく、農薬、化学物質、GMO食品なども腸内環境を激変させるのではないかと思います。サプリメントも同様でしょう。
ロシアは国としてGMO食品禁止ということですが、日本も早くこの方向に動かないと、子供たちの未来が危ういと思います。