ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝36 ― 籠絡せられし者たち

 ひとたびその仕掛けられた罠の落とし穴に填まると、徐々に深みに引きずり込まれ、よほどの奇跡的なことが無い限りは脱出不能となる・・・。これが、イルミナティがその目的を達成するために張り巡らせてきた罠です。
 現実として、この罠となる陥穽は現代社会のいたるところにあります。私自身も知人の子息がその罠に填まってしまったであろうことを見てしまってもいます。その子息は「ジャニーズ系芸能人の追っかけ」という他愛も無いその行動が誘因となって、陥穽に嵌まりこんだのです。その子息、残念ながら既にどうしようもない状態に至っていると見ざるを得ない状況です。
 イルミナティの罠は社会のいたるところありますが、特に彼らはあらゆる組織の中枢にある重要ポストの人物を標的にします。その手口は古典的ですが、大概は「金と女性」を使って籠絡するのです。そうやってイルミナティの操り人形に仕立て上げるのです。イルミナティは人間の心の隙その闇の部分を巧みについてくるのです。
 王族や貴族、または富豪や立派な地位にある人物でも、実際には中身は自立できていないケースは多いのです。愛情欲求と独立欲求が満たされていないのです。中身としては、野心とその裏返しの不平不満と不安の塊となっている王族貴族や重要ポストの政治家などは多く、イルミナティにとってはこういった人物は格好の獲物となります。
 天の配剤によるのか、フランス革命の計画は露見していました。それにも関わらずイルミナティは獲物を巧みに利用して、フランス革命を実現させたのです。
(seiryuu)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝36 ― 籠絡せられし者たち

大東社ロッジの拡張 ~露見した秘密計画


フランス革命の実現に大きな役割を果たしたのが大東社ロッジの存在です。以前に記した通り、元来フランスのフリーメーソンの主流派はポジティブなテンプル騎士団の流れをくむジャコバイト派だったのです。しかし勢いを失ったジャコバイト派にとって変わり、フランスのフリーメーソンの主流となったのが大東社ロッジです。大東社ロッジがフランス革命の温床となったのです。

大東社ロッジが設立されたのがフランクフルトの秘密会合の1773年です。その後、フランス等欧州でどんどんと大東社ロッジが数を増して設立されるのです。これを主導したのが、ロスチャイルド初代からフランス革命実行の代理人に任命されたアダム・ヴァイスハウプトです。彼は1776年にロスチャイルド初代たちの支援によってバーバリアン・イルミナティを組織すると同時に、大東社ロッジを設立・拡大させたのです。

アダム・ヴァイスハウプト
Wikimedia Commons [Public Domain]

複数の情報がありますが、『ユダヤ・ロスチャイルド世界冷酷支配年表』44頁に次のようにあります。

 1776年✡「(バーバリアン・イルミナティ設立後)ヴァイスハウプトはじきに、「イルミナティ」の原則を抱いてフリーメーソンのコンチネンタル・オーダーに侵入した。そして大東社ロッジを自分たちの秘密結社の本拠地として次々と設立していった。

これがすべて、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの命じたものであり、財政的な支援も彼が行っていた。この考え方は、その後世界中のフリーメーソンのロッジに広がって今日に至っている。」

ヴァイスハウプトがフランス革命の裏にいた証拠となる事件があります。

 1784年✡「アダム・ヴァイスハウプトは、フランス革命を起こせという命令を一冊の書物の形に仕上げて、マクシミリアン・ロべスピエールに送った。(中略)...特使を使ってフランクフルトからパリに送られた。だが、特使がその途上で雷に打たれたため、計画を詳しく記した書物は警察官に発見され、バイエルン当局の手に渡った。

結果として、バイエルン政府はヴァイスハウプトが組織した大東社のフリーメーソンのロッジと仲間の有力者たちの自宅を家宅捜査するように命じた。」(『ユダヤ・ロスチャイルド世界冷酷支配年表』46頁)

マクシミリアン・ロべスピエール
Wikimedia Commons [Public Domain]

この密命を帯びた特使が雷に打たれた件は、『闇の世界史』では112頁に「ドイツのユダヤ人イルミナティからフランス大東社のフリーメーソン大棟梁に宛てられた」指令を携えた急使が馬車ごと雷に打たれ死亡し、指令文書は警察からバイエルン政府に渡った、とあります。

この結果『ユダヤ・ロスチャイルド世界冷酷支配年表』47頁に、1785年にバイエルン政府は自国内の大東社ロッジを全て「不法」として閉鎖、更に1786年には指令書を一般公開し、文書として欧州の教会と国家指導者全てに送ったと記されています。

バイエルン政府が自国内の大東社ロッジを閉鎖して、欧州各国とキリスト教会に警告書を発しているのです。フランス革命の背後に大東社ロッジを拡大させたヴァイスハウプトたちの存在があったのは否定できない事実となります。

イルミナティの獲物 ~泥沼に填まった者たち


大東社ロッジは「表のイルミナティ」の系統に属するフリーメーソンとなるでしょう。この「表のイルミナティ」の存在と計画は、1786年には欧州のキリスト教会と国家指導者の知られるところとなっていたのです。ところがフランス革命は阻止できず、1789年にその革命の口火は切られてしまったのです。

この原因は、欧州のキリスト教会と国家指導者がバイエルン政府の警告を「真に受けなかった」こともあるかとは思います。ただそれ以上の要因は、バイエルン政府やフランスなどの一国国家の力、それに勝る闇の力をイルミナティは有していたと言うことでしょう。

具体的にはイルミナティはキリスト教会や国家の中枢、重要ポストの人物たちを籠絡し自分たちの従僕とするのです。アメリカ革命戦争ではアレクサンダー・ハミルトンやロバート・モリスがその従僕役を任じました。フランス革命ではヴァイスハウプトたちが先ず目をつけたのはミラボー侯爵でした。


ミラボーはフランス政界きっての演説家でありましたが、金と女性にだらしなく、不道徳な面があった様子です。またミラボーを通してヴァイスハウプトたちは、ルイ16世の血族であるオルレアン公を捉えてもいたのです。イルミナティは、フランス革命の実現のための欠かさざる手駒として、オルレアン公を標的に狙っていたのです。このイルミナティの手口を『闇の世界史』116頁に次のように記します。

「実際に彼らがしたことと言えば、ミラボーを「歓楽の道」から悪と放蕩の深みに誘い込み、ついには積もりに積もった借金のせいで、彼らの命令を実行せざるを得ないような状況に追いこんだ。」

そこで債権者であるモーゼス・メンデルスゾーンは、ミラボーにふしだらで魅惑的な女性をあてがい、彼を脱出不能の更なる泥沼に落とし込み・・・そしてついには「彼らはミラボーをイルミナティに参入させ、違反すれば死の罰則を受けることを条件に秘密厳守と無限の遵奉を彼に誓わせた」とあります。

更に続きます。

ミラボーの任務はフランスの革命運動にオルレアン公を引き入れることだった。国王が退位を余儀なくされたら、彼がフランスの民主的支配者となることがオルレアン公にほのめかされた。」

野心家であったであろうオルレアン公はミラボーと同様に、教会の破棄と王族貴族の殺害というイルミナティの本当の目的など全く気づかないまま彼らの企みにやはりキッチリと填まっていきます。



転落したフランスの王族 ~自身の宮殿が売春宿に


オルレアン公はフランス・フリーメーソンの大棟梁でした。

『闇の世界史』117頁によると、ミラボーからの紹介を受けたヴァイスハウプトはオルレアン公をその友人タレーランと共に大東社ロッジに参入させます。それで1773年末に大東社がフランスのフリーメーソンに導入され、1788年には大東社系ロッジが2000以上創設。

こうしてヴァイスハウプトの手で大東社ロッジを隠れ蓑とする革命の地下組織がフランス全土に広がり、そのイルミナティの指揮官はモーゼス・メンデルスゾーンだったことが記されています。

オルレアン公は個人としてどうなったか? ウィキペディアのオルレアン公の記事では、彼を単に「王族で有数の富豪であった。」としています。

しかし『闇の世界史』では、彼はミラボーから「歓楽の道」に誘い込まれ借金を重ね、1780年にはその借金は80万ルーブルになっていたとします。その結果オルレアン公は自分の宮殿から「財産および不動産がユダヤ人金融業者によって管理されることを認める取り決めに署名した」(118頁)としているのです。

オルレアン公の至ってしまった状況については『闇の世界史』が正確でしょう。オルレアン公が「歓楽の道」にはまり、その借金のかたに宮殿その他の財産が抵当管理に入ったことは、ウィキペディアの記事内容でも以下に確認出来ます。

「(オルレアン公の)私生活は放蕩かつ無節操で、民衆に開放した自分の宮殿パレ・ロワイヤルは歓楽街として使われ、政治的な危険分子はもちろん、娼婦の溜まり場にもなった。」

1880年のパレ・ロワイヤルの庭園
Wikimedia Commons [Public Domain]

誇り高きフランスの王族で有数の大富豪が自ら進んで、自分の宮殿を歓楽街の売春宿や犯罪の巣窟などという汚れた施設として民衆に解放するなどありえないのです。

イルミナティの手駒の従僕と化したオルレアン公は、それでも野心は膨らませ、イルミナティの指示によるのか自身の性質によるのか、マリーアントワネットと至るところで対立します。こうしてルイ16世とマリーアントワネットの処刑への道を開き、その後自らも断頭台に送られます。

一方オルレアン公を誘い込んだミラボーはことの進展の余りの凄惨さに驚愕し、自らの行状に恐れをなし国王の処刑の回避に動きますが、その時点で用済みになっていた彼は毒殺されたと『闇の世界史』は記しています。


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

これまでのseiryuu氏の寄稿記事はこちら


Comments are closed.