ままぴよ日記 27

 娘の子育てを見ていて私の若いころを思い出します。私も無我夢中だった。見えていないところもたくさんあった。でも自分で体験して色々な想いをしてきたから今の私があります。そして、その後も子育て現場にいて、たくさんのママ達を見てきたからもっと視野が広がったのだと思います。その目で今の娘の子育てを見ていると「違うよ!」と口出しをしたくなる事があります。でもそのアドバイスが本当に必要なのか?「正しい」という思いは私の価値観であって娘や孫には当てはまらないかもしれません。まして娘の夫婦関係は未知の世界です。今の娘はすでに、かつての私よりずっと大人です。いいも悪いも体験が学びであると思うなら、今の娘を丸ごと愛し、励まし、支援したいと思います。深くて優しいまなざしを持ちたい!それぞれが幸せでありますようにと祈ります。
(かんなまま)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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アメリカのインフルエンザと医療事情


孫がボストンの小学校に通い始めたのが金曜日。土日を挟んだので学校に行く気は大丈夫かな?と思っていたらお姉ちゃんが熱を出してしまいました。実はアメリカに着いてすぐに娘のパートナーと弟が熱を出して3日間寝込んでいました。それが回復したと思ったら今度はお姉ちゃん。そして月曜日の朝には娘まで高熱を出してしまいました。


そういえば土日に一緒に遊んだお友達まで熱を出したとか・・・。これは何かのウイルス感染?それも感染力が強いウイルス。すぐにインフルエンザ?と思いました。

こちらの人は熱くらいでは病院に行きませんし、職場も学校もお大事にね!と簡単に休ませてくれて「インフルエンザの検査をしてください。熱が下がっても2日間は外に出ないように!」なども言いません。予防投与?もちろんありません。じっと家で安静にして食欲がなければ食べない。治癒するのを待つ。それが自然のことだと思います。

娘ともインフルエンザに対する日本の過剰反応は何だろうねと話しましたが、子どもが4人いて治療が必要な病気やケガをすることもあります。アメリカは医療費がとてつもなく高いので何らかの保険には入っていた方がいいと思って調べてみたら、その保険自体が高い!ランクによって歯科はカバーしない、手術もカバーしないなど種類も様々です。救急車を無料で利用するには年間200万の保険に入らなければいけないってホント?!保険なしで救急車を利用したら30万くらいかかるそうです。

Author:MPD01605[CC BY-SA]

難病の人や所得の低い人には政府がカバーしてくれる制度があり、正規雇用ならその会社が加入している保険を安く利用できますが研究員の身分では個人で加入しなければいけません。全部カバーすると恐ろしく高い保険料になります。だから熱くらいでは病院に行きませんし、病気をしないように日ごろからの健康管理が大切です。

Whole Foods Marketなどのオーガニック、遺伝子組み換えなしの自然食品を扱っているお店が次々に広がっているのも頷けます。一方で消費者のニーズに合わせてアジアン、イタリアン、ポルトガル、インディアンなどの国際色豊かな食材やジャンクフードなど様々な食べ物が売っています。ただ、お金がないと安全なものは手に入らないという仕組みは変わりません。



出迎えてくれた桜の花


さて、目の前の問題は弟が2日目の学校に1人で行けるかどうか?です。お姉ちゃんの熱は高くなるばかりで絶望的です。食欲もなくぐったりしています。朝、本来ならばパパと一緒に歩いて行くつもりでしたが、その日に限ってモーニングカンファレンスがあるので一足先に出勤してしまいました。もう、ばあばと行くしかありません。おにぎりと水筒、好きなスナックを持って「さ!今日はどんな動物を見つけられるか、ばあばと競争しよう!」と孫の気を引いて一足先に家のドアを開けました。

素直に付いてくるか?・・・後ろを振り返ったら下を向きながらも付いてきました。「さ!行こう!木の上係と道端係はどっちがいい?」「木の上」「やった!ばあばはリスとウサギを見つけるぞー!」「リスは木の上にもいるよ」「鳥は?」動物ネタならすぐに乗ってくる孫。頑張れ!と思いながら孫の手をぎゅっと握って行きました。ああ、まだちっちゃな手です。胸がキュンとなります。

外は桜が咲き始めています。日本にいる時、去年はオーストラリア、今年はボストンなので2年間桜を愛でられないなあとあきらめていたのですが、季節遅れで桜の花が出迎えてくれました。時間にゆとりをもって出たので湖の方にも足を延ばしましたが、今日は白い大きな白鳥が優雅に泳いでいました。近くに巣があるらしくてもうすぐヒナが生まれるそうです。


学校に着きました。それぞれ親が付いてきてドアが開くのを外で待ちます。「Hi!○○!」と孫の名前を呼んでくれる子ども達。孫は恥ずかしそうに下を向いたまま皆に囲まれながら学校に入って行きました。まずは安堵。


熱が下がらない娘


さあ、早く帰らないと娘まで熱を出しています。きっと疲れが出たのでしょう。思えば夏のお産からずうっと頑張ってきました。特に引っ越しに際しては様々な事態を想定して準備をしてきました。あいにく船便の到着が遅れて不便な生活もしました。

でも家の中でキャンプしているみたいで面白くもありました。鍋が3つしかありません。そのうちの2つは娘のパートナーが一足先に来て買い揃えたものです。何を考えたのか家族6人なのに買ったのは直径12センチのフライパンとミルクパン!食器はボウル1つ。幸い、ガレージセールで家財道具と一緒に24センチの鍋が付いてきました。この鍋が大活躍です。

私は毎日7人分を3食作るのにその鍋1つを使い回す段取りを考えます。まず一日分のご飯を炊く。すぐにおにぎりにする。その後に3食分のおかずを想定して何品か作っては盛り付けます。最後に具沢山のスープを作ります。スープの味は日替わり!

小さなフライパンではバナナやニンジンなどのケーキやリンゴのタルトタタンを作りました。フライパンをひっくり返すのが面白くて孫も参加です。でっかいオーブンが備え付けでありましたが温度の表示が違うのを忘れて焦がしてしまい警報が鳴り響いて慌ててしまいました。

Author:Wmeinhart[CC BY-SA]
タルトタタン

そうこうしているうちに船便が着きました。掃除機、鍋食器、布団、衣類、子どものお気に入りが無事に着いてホッとしました。でもそれを所定の場所に片付けなければいけません。片付け好きの娘は俄然モードが変わり2~3日で見事に収納しました。

でも、このモードになると子どもに丁寧に向き合うことができません。そのツケはすぐに回ります。再会したおもちゃで遊び始めて片付けを邪魔したり、お互いが不満を抱えて小競り合いが起こります。

私はそれを見ながら娘に親としての態度を注意することもできます。9種の娘は私の一言ですべてを察します。そして何が大切なのかもわかっています。山のように仕事があるから優先順位をひたすらこなしているのです。毎晩、寝る前には同じお布団で絵本を読んだりお話をしたりしてツケを返していました。だから黙ってフォローあるのみです。


その片付けが終わった途端、熱を出したのです。子ども達は2~3日もすれば熱が下がり元気になっていったのですが、娘は熱が下がりません。それどころかだんだん食欲もなくなり起き上がれなくなりました。頭痛と吐き気も。1週間動けない日が続いて、さすがに心配になってきました。

ちょうど私が子育て真最中の時、子ども達の夏風邪のウイルスを貰い、こじらせて髄膜炎になった事を思い出しました。1か月の強制入院になりましたが、この時の症状と似ています。赤ちゃんと一緒に寝ておっぱいをあげるのが精いっぱい。病院に行った方がいいのか迷いながら様子を見ました。

でも、私が居てよかったと思いました。生活のめどが立ってホッとしたのもあるでしょう。体が強制的に休めと言っているのです。思い切り休ませたい!そして私が寝込むわけにはいかないので、ウイルスさんに「私は熱を出すわけにはいきません。毎日の除霊浄化を頑張りますからお引き取りください」とお願いしました(笑)

さあ!5種の腕の見せ所です。どっからでもかかってこい!と思いながらも夜になると夫にひそかにメールして「疲れた~。娘が心配!」「孫が、このおかずは嫌だ!と文句ばかり言う」など、弱音を書き込みました。

夫も家で自炊です。友達に手伝いを頼んでいたので少し安心していたのですが、お母さんが亡くなったとのことで来られない時期があり、夫も仕事しながら頑張っていました。メールでおかずを教え合ったり、お互いの思いを書いたり、たまにはテレビ電話をして励まし合いました。会いたいなあ~。会ったら絶対、こちらの人のようにハグしよう!と思いました(笑)



Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は8人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
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