映画『たねと私の旅』で問われる、たねと私の旅!

 "たねと私の旅"という映画を観てきました。
グローバリズムの愚かさを告発するとともに、自然の恵みをおいしそうに伝える、とても食欲がそそられる映画でした。
 終了後には、農民連食品分析センターの八田さんと静岡の藤枝で農業をされている杵塚さんとの対談がありました。
 杵塚さんは現在妊娠9か月の妊婦さんで、ご夫婦で子育てをしながら静岡の山間部にてお茶、米、野菜などを栽培されています。狭いなりに山間部ならではのおいしい作物ができるものの、そうした技術をもった百姓はどんどん高齢化し、また技術を持っていても食っていけなくなっているという現実があるといいます。そうした中、杵塚さんたちは、都会の人を呼び込むようなイベントなどを通して、命の豊かさを伝えておられます。
 いただいた煎茶は甘みがあり、軽やかで、最初、水が特別なのかとおもったくらいでした。

 「食料を制するものは世界を制す」とするグローバリズムが、いかに狂っているか!おいしい映像を通して、そして実際においしいお茶をいただいて、命の豊かさを感じることのできた映画イベントでした。
 「私たちが選べば、世界は変えられる。」
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
『たねと私の旅』予告編
配信元)
————————————————————————
引用元)

————————————————————————
種子法廃止を問い直す 飯尾歩・論説委員が聞く
引用元)
(前略)
 山田 (中略..)「食料を制するものは世界を制す」と、レーガン大統領時代の農務長官も言っていますが、米国にとっては武器にも匹敵する最重要の“商品”です。モンサントのような多国籍企業は二十世紀の終わりごろから、日本のコメ市場に狙いを定めています。種子法廃止で「食料支配」への門戸は大きく開かれました。(中略)

そもそもこの国は、世界で最も遺伝子組み換え作物に寛容な国なんです。欧州連合(EU)やロシア、中国の習近平さんも「作らせない」と言いだしました。ロシアでは遺伝子組み換え作物の輸入も一切禁止されています。日本では遺伝子組み換えの農作物の栽培認可件数だけで三百件以上、当の米国よりはるかに多い。環太平洋連携協定(TPP)の批准後に承認件数を激増させました。(中略)
日本と米国は、世界の潮流に取り残された、かなり異質な国なんです。
(以下略)
————————————————————————
嬉しい話ですが ちょっぴり心配なことも。
引用元)
このままでいけば、年内に20の道県で種子条例が制定されることが明らかになってきました。

これで、種子法は廃止されても私たちはモンサントなどが用意しているF1、ゲノム編集、GMOなどの米、麦、大豆等の種子に頼らなくてもいいのです。

これまでのように私たちは伝統的な固定種のコシヒカリなどの美味しい安全な米、麦、大豆を食べることができるようになります。

これは正に、私たち地方からの市民による-タネは皆のもの- の素晴らしい運動の成果です。
 
種子法に代わる各都道府県の種子条例は、現在北海道、長野県など11の道県で制定されています。
(中略)
 
日本のタネを守る会代表 八木岡努JA 水戸組合長12月14日 〜15日 合宿で各都道府県の種子条例について意見交換会をすることに致しました。

各都道府県で 種子条例に関わる人たちに集まっていただいて、それぞれの道県の条例の特色など情報を共有できればと思います。
 
また 15日にはいよいよ自家増殖自家採種禁止法案が来年の通常国会に出されることが明らかになりましたので、ゲノム編集と自家増殖禁止の種苗法改定案についての勉強会も予定しています。
(以下略)
————————————————————————
「エシカル消費」とは
引用元)
そもそも「エシカル」とは英語で「倫理的な」という意味で、法律の縛りはないけれども多くの人が正しいと思うこと、または本来人間が持つ良心から発生した社会的規範を意味します。

そこから派生して、今では、人や社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動のことをさすようになりました。

特に「エシカル消費」は最近日本でも注目され始めています。
今の時代、どんな人も消費者であるという点から、エシカル消費(倫理的消費)という概念が注目されているのです。
(中略)

私たちは日々の暮らしの中から、買い物を通じて、世界が抱えている問題を解決に導く一端を担うことができるのです。
とても身近なアクションなので、今日から、明日から、誰にでもできる社会への貢献がエシカル消費です。

Comments are closed.