注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
COVID-19の危機の間、世界各国は、時には法律で、個人間に約1.5mの「社会的距離」を置くことを宣言しました。(中略)… これは、早歩き、ランニング、サイクリングなどの人の動きによって生じる潜在的な空気力学的影響を考慮していません。本研究では,1.5m 以上の距離にいる第一人者が第二人者の近くを移動すると,第二人者に液滴が移動する可能性があるかどうかを調査した。
(中略)
外風がないと仮定して(中略)… 2人目の人物の曝露量を評価した。その結果、歩行・走行時の先頭の人の液滴に対する後続の人の曝露が最も大きいのは、この後続の人が先頭の人の後ろに並んでいるとき、すなわちスリップストリーム内に配置されているときであることがわかった。この曝露量は、先行者と後続者の距離が減少するにつれて増加する。
(以下略)
【背を追う飛沫】ランニング中のソーシャルディスタンスは半径2mの「円形」でなく、背後に10mほど呼気飛沫が尾を引くそうです。横並びで1.5m離れれば大丈夫のようです。先週の公開されたプレプリントより→https://t.co/R0jEysVt8t(渡り鳥のようなV字編隊が吉!?) pic.twitter.com/DIvBwn2nTw
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) April 14, 2020
香水キツい人とか歩きタバコとかサラサラシャンプーの香りが素敵な人は後ろに10m位臭いの道が出来ているのでこの説に納得です。
— さちを (@higumashiba) April 15, 2020
鼻炎持ち故、シャンプーの香りがするサラサラヘアーの人がファサァッ!と髪をかき上げるとクシャミが止まらんので息止めて臭いの道を避けて通ります。
【ジョギングで気分が晴れるのは物理的理由】一歩一歩に頭部に衝撃Gが掛かり、脳脊髄液に流れが生じ、その剪断応力によって前頭葉のセロトニン2A受容体がリガンド非依存的に内在化されるからだそうです。先月の『i科学』誌より→ https://t.co/alZ18Blcxc (ネズミでの検証)
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) March 18, 2020
【継続は力】プロとして食っていける人と、ぜいぜい人にレッスンできる程度で留まっている人のちがいを調べたところ、結局、若い頃から10~20年間、毎日約4時間の努力を続けてこられたかどうかが大切だったことを示した論文 → https://t.co/pnPaB6QUao(レジャーの総時間は両者で差がないようです)
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) March 15, 2020
【知能vs体力】認知機能と身体能力はシーソーのように負に相関する傾向があります。学校の成績がよいのは認知機能の高い人ですが、きちんと最後までやりきって成功するのは身体派だそうです。今朝の『PNAS』誌より→https://t.co/lfDL4RRInc(あくまもで米国陸軍士官学校での調査です)
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) November 20, 2019
ジョギングでマスク着用は現実的でないと思いますが、後続の人が先頭の人の後ろに並んでいなければ大丈夫らしい。“横並びで1.5m離れれば大丈夫”ということで、大勢で走る場合も「渡り鳥のようなV字編隊」なら大丈夫ではないかというもの。
ジョギングで気分が晴れるのは、“頭部に衝撃Gが掛かり、脳脊髄液に流れが生じ”までは分かるのですが、それ以降の文章は、私には日本語ではありません。「どなたかアホにもわかる説明してもらえませんか」という書き込みに共感する地球人は多いのではないでしょうか。
実は、この「頭部に衝撃Gが掛かり、脳脊髄液に流れ」を生じさせ、自然な方向でスシュムナー・ナーディー(脊柱の中の微細な脈管)に気を通す「へっぴり虫体操」というのを考案いたしまして、私は毎晩寝る前に行っているのです。非常にチャーミングイな体操のようで、妻は寝る前の祈りが出来なくなるので、私が「へっぴり虫体操」をしている姿を見ないようにしているみたいです。
“認知機能と身体能力はシーソーのように負に相関する傾向”があると言うのは良く分かります。脳まで筋肉で出来ているような人が居ますよね。“筋肉を鍛えすぎると感受性は死ぬ”とまでは言いませんが、低くなるように思います。微細な感受性は、鍛えた筋肉ではなく、しなやかな筋肉が必要なように思います。
出来るだけ力は抜いて、気は抜かない。日常の自然な振る舞いを瞑想に変える。多くの人にとって太極拳を思い浮かべると、動く瞑想がどのようなものかが分かるかも知れません。