コーザル体(原因体)の「識」である阿頼耶識が存在する3.5次元の諸原理について

竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの解説シリーズの21回目です。前回の記事では、大乗仏教の「唯識(ゆいしき)」を取り上げました。
 “阿頼耶識(あらやしき)という根本の識があり、他の識と相互作用して我々が「世界」であると思っているものも生み出している”というのが唯識思想ですが、明らかに誤りです。唯識思想の八種の「識」は、肉体(狭義)の表層を7つに細分した時の5~7層と、3.6次元以上の個人を超えた界層が考慮されていません。
 今回は、コーザル体(原因体)の「識」である阿頼耶識が存在する3.5次元を詳しく見て見ましょう。前回の記事の図の3.5次元には、例えば1層にジーヴァ(個我)と心素(チッタ)があります。しかし、3.5次元の7つの層のそれぞれをさらに7つに細分すると、この2つの原理は異なる位置にあるのです。
 “続きはこちらから”の2つのイラストをご覧ください。ブラフマランドラにある微細体と心臓部にある歓喜鞘(原因体)が描かれています。「微細体」とはメンタル体(理智鞘)とアストラル体(意思鞘)の複合体です。これに対し「幽体(リンガ・シャリーラ)」はメンタル体、アストラル体、エーテル体(生気鞘)の複合体なので注意しましょう。 
 転生に入り肉体(狭義)を持つ人間の場合、原因体、幽体、肉体(広義)の3つが独立して動くのですが、肉体の死に関しては、微細体と原因体が一つになって肉体から抜け出すのです。すなわち、エーテル体と肉体(広義)のライトボディ、プラズマ体は死後に再構成されるのです。この意味で、インドの宗教では「微細体」を不滅の身体と考えています。
 「3.5次元の諸原理」の図のジーヴァ(個我)の下にある心素(チッタ)、我執(アハンカーラ)、微細生気、微細根本自性、絶対者ブラフマンの5つがジーヴァ(個我)を包むコーザル体を構成する5原理です。ここでの微細根本自性、絶対者ブラフマンは、3.9次元にある自性(プラクリティ)、ブラフマンの「模像」です。
 また、「幽体」は理智(ブッディ)、意思(マナス)、五微細知覚器官、五微細運動器官、五唯、五大の22原理で構成されます。「聖なる科学 スワミ・スリ・ユクテスワ著 森北出版」には、“十五の電気的属性と、二つの磁極(マナスとブッディ)が、幽体(リンガ・シャリーラ)を構成する”と書かれていますが、これは誤りです。
 なお、「魂の科学」の22図では、コーザル体の中心にあるジーヴァ(個我)を「真我」と表現しています。ユクテスワの先の著書では「プルシャ」になっています。これは3.9次元にあるプルシャ(神我)の「模像」です。
(竹下雅敏)
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3.5次元の諸原理

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引用元)
"プラフマランドラにある微細体と心臓部にある原因体との対比"
・ブラフマランドラにおいては、5微細元素球の内部に意思球、理智球、それに10感覚器官の各球体が視えます。
・心臓部には、歓喜鞘の球体が視えます。

"心臓内にある6つの光球"
心臓内では以下に述べるような6つの輝く光球が霊視されます。
(1)他の5つの光球全体に浸透する形で存在している白色の光球は、絶対者ブラフマンです。
(2)この黄色の光球は微細根本自性です。
(3)このバラ色をした光球は微細生気球です。
(4)この青色がかった緑色をした光球は我執球です。
(5)この白色をして光を放射しているのは心素球です。
(6)白色の心素球内にあって、まばゆいばかりに光り輝く微細な光球が真我です。

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