注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
【長崎】石木ダム見学企画した教諭が文書訓告処分とした長崎市教委に対し処分不当の審査請求https://t.co/iaHDjMaH3q
— tokkouji (@tokkouji) November 9, 2021
“教諭側の代理人弁護士は「処分は県の公共事業を取り扱ったことによる報復的なもの」として審査請求が棄却された場合、訴訟を起こすとしています。”
子どもたちの感想、都合悪いの?
【石木ダム】「長崎市教委は処分取り消しを」小学校教諭が審査請求https://t.co/4ZXoEeJwMW
— tokkouji (@tokkouji) November 11, 2021
■教諭の判断で児童の作成物を外部に提供するのはこれまで慣行上許容され、ブログ掲載もプライバシーに配慮したものであり法令違反ではない
■社会科見学は"中立性"を配慮したもので、学校の理解も得ていた
処分をめぐる4つの不思議 : 石木川まもり隊 https://t.co/57iGTHLUqz
— tokkouji (@tokkouji) November 16, 2021
ダムのように50年も100年も存続する事業においては、次世代を担う子どもたちの声にも耳を傾けるべきです。考えるための材料や機会を与えようとした教師を処分するなど、あってはならないことです。
処分をめぐる4つの不思議 : 石木川まもり隊https://t.co/57iGTHLUqz
— tokkouji (@tokkouji) November 16, 2021
児童が書いたものは「社会科見学の感想文」です。
まだできてもいない「石木ダム見学」など、とんでもありません。
「『自然、平和、人権を考える』を趣旨とした川原地区での社会科見学」(毎日新聞)を行ったのです。
石木ダム予定地で先祖代々受け継がれてきた米作。
— まさのあつこ (@masanoatsuko) November 10, 2021
昭和30年代のダム計画の似非公益性を理由に、続行する司法手続を無視して強行に工事が進められています。
いわば生存権をかけた闘いの中、米作りが行われました。今年も買います。 https://t.co/JLIMCyMEOZ
石木ダムは複雑な問題ですよね、と言われましたが、全然複雑じゃないですよ。利権のために環境を破壊し住民の生活を侵害しつづけているだけです。50年近く踏ん張っているのは住民の根強い抵抗の力です。権力がでかいので利害関係者が多すぎて複雑にみせかけているだけです。
— ヨナタンおくだ (@jonathan_trotz) October 10, 2021
どうして造るの?
石木ダム建設の目的は、大きく2つあります。
佐世保市の水の確保
川棚川の洪水の防止
佐世保市の水が足りていないの?
佐世保市の主張
建設計画を見直すべき理由
建設の大きな理由とされている「水の確保」と「洪水の防止」が客観的根拠に乏しい
膨大な総工費と維持費を支払い続けるのは、子育てをしている世代とその子供たち
佐世保市の人口は年々減少→税収も年々減少→次の世代の負担が大きくなる
ダム建設予定地に暮らす、13世帯の住民の土地や家屋が強制的に奪われる
自然の生態系が破壊され、ホタルをはじめ100種類以上の生物の生息が危ぶまれている
ダムを作る石木川は、川幅が2-6mしかない小さな小さな小川
(現場を見た人はみな呆れる…)
ダムの前に、漏水対策が必要です
1日あたり、約4万4千人分の生活用水が地中に漏れています。
(中略)
佐世保市における水道管の老朽化による事故
2015年1月潮見町 160世帯断水
2015年4月天神町 2500世帯断水
2015年12月藤原町 500世帯断水 市民生活に大きな被害が及びました。
(以下略)
しかしそれはこじつけで、真相はダム建設を進めたい長崎県の「報復的な」処分と見られ、引率した先生は「教育行政が教育内容にまで介入することは不当行為なので今後一切やめていただきたい」と処分を不服とする審査請求を起こしました。
長崎県が進める石木川ダムとは、総工事費353億円を佐世保市民が負担する公共事業で「佐世保市の水の確保」と「川棚川の洪水防止」が目的とされています。ところが給水量が不足するという佐世保市の予測は実測を無視した有り得ないもので、洪水防止もダムが役立つという根拠はなく長崎県知事ですら「石木ダムなしで対処できる」と明言しています。莫大な負担を市民に押し付けてまでダムを作る理由が無いにも関わらず、ダム建設を理由に住民の土地家屋が取り上げられようとしています。
石木ダム工事差し止め訴訟では一審、二審とも住民側が敗訴しています。10/21福岡高裁の判決では「快適な生活を営む権利などの平穏生存権の内容が抽象的で不明確なため」認めないという、およそ法律家とは思えぬ行政におもねったものでした。土地家屋を強制的に取り上げられることが抽象的でしょうか。
川棚地域の様々な歴史や自然を知り、住民の方が直面するお話を聞くことは、教科書では学べない有意義な社会勉強になったはずです。長崎市教育委員会は、こうした学びの機会を正しく評価し、子ども達の学びを妨げない判断をしてほしい。メディアも住民の立場に立って、ぜひとも丁寧に報道してほしいと思いました。多くの人々の目が注がれますように。