ぴょんぴょんの「95%のカラクリ」 ~ワクチン有効率は、どうやって生まれたか

 先日の時事ブログ、「イタリアの50歳以上ワクチン義務化を受けて」で上げられた動画は、現地の切迫感を伝えてくれる良い動画でした。
 その動画主mihoさんが、分子腫瘍学研究所 (ミラノ)の研究者、荒川央(あらかわひろし)さんのブログを推薦していたので、さっそく覗いてみました。
 ご専門の分子生物学の視点から、ワクチンについて解りやすく説明しておられ、改めて、ワクチンの危険性を再認識しました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「95%のカラクリ」 ~ワクチン有効率は、どうやって生まれたか

「世の中には3種類の嘘がある: 嘘、大嘘、そして統計だ」


どうしよう? どうしよう? どうしよう?

なんだ? オタオタして?

彼女のお父さんから、「家に来い」って呼ばれた。

なになに? そろそろ、プロポーズしろってか?


そんなんじゃないよ。
ぼくも彼女もワクチンは打たないって決めてるんだけど、お父さんはどうしても「打て!」ってうるさいんだよ。

そら、大変だな。

それで彼女、お父さんに、ぼくの話を聞けばワクチンの怖さがわかるって言ったらしい。

ほお、おめえ、ずいぶん信頼されてんじゃねえか。

だけど、よりによってワクチンの話題だよ。
お父さんの前にいるだけでビビるっていうのに。
それに、ぼくが彼女に話したことなんて、時事ブログとかくろちゃんから聞いたことの受け売りだから、お父さんを前にして、自分の口でちゃんと説明できるのか・・
はあ〜 自信ない。

よし! いっしょに作戦を立てよう。

ありがとう! そう言ってくれると思ってたよ。
とにかく、お父さんは「ワクチンの有効率は95%だから」の一点張りらしい。

ムリもねえな。
厚生労働省のwebサイトに、当然のように書いてあるからな。
「新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。ワクチンを受けた人が受けていない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということが分かっています。(発症予防効果は約95%と報告されています。)」(厚労省

そこを、どうやって責めたらいいのか。

なら、荒川央(あらかわ ひろし)氏の「嘘と統計:数字のトリック」と、「ワクチン有効率95%は本当か?:マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から」が参考になりそうだ。

「嘘、大嘘、そして統計」?

このセリフは、19世紀のイギリス首相ベンジャミン・ディズレーリの言葉で、
「世の中には3種類の嘘がある: 嘘、大嘘、そして統計だ」(There are three kinds of lies: lies, damned lies, and statistics)。(Wiki

ベンジャミン・ディズレーリ
Wikimedia_Commons[Public Domain]

嘘よりも大嘘、大嘘よりも統計がもっとウソってこと?


ワクチンの有効率の計算のしかた


そうゆうこと。
ファイザーのワクチンの有効率が、なんで95%になったのか。
それは、計算のしかたを見ればわかる。

ファイザーの試験結果、2回のワクチン接種をした「ワクチン群:21,720人」のうち、PCR陽性になったのは8人だった。
じゃあ、「ワクチン群」でPCR陰性だったのは何人だ?

21,720 - 8 = 21,712人。

ということは、PCR陰性者は「ワクチン群」全体の何%だ?

21,712人を、全体の21,720人で割ると0.9996、つまり 99.96%。

つまり、「ワクチン群」では、99.96%がPCR陰性だった。

それじゃ、やっぱ、「ワクチン、スゴイ」ってことになるじゃん!

まあ、待て、待て、結論を急ぐな。
一方、ワクチンではないプラセボを接種した「プラセボ群:21,720人」のうち、PCR陽性になったのは162人だった。
「プラセボ群」で、PCR陰性だったのは何人だ?

21,720 - 162 = 21,558人。

ということは、PCR陰性者は「プラセボ群」全体の何%だ?

・・・ 99.25%。

つまり、PCR陰性者の割合は「ワクチン群」で99.96%、「プラセボ群」で99.25% という結果だった。

「ワクチン群」「プラセボ群」で、たった0.71%の差しかない?!
たった0.71%の差のために、怪しいワクチンを打つ必要がどこにあるんだ?

じゃあ、さっきの「新型コロナワクチンは有効率約95%」の話。
「95%」はどこから来たのか。
そして、その数字は何を意味しているのか?

「100人の人にワクチンを打ったら、95人が感染しなかった」でしょ?

チッチッチッ、おめえは「有効率」を知らねえな。
この図を見ろ。
Medical

たとえば、Aという感染症がある。
ワクチン接種していない100人のうち、50人がAにかかったとする。
一方、Aのワクチンを接種した100人のうち、Aにかかったのは5人だった。
ワクチン接種群は、接種していない群と比べて、感染者数が45人少ない。
本来なら50人かかるところが、ワクチンのおかげで5人ですんだ。
減少の割合を計算すると、[( 50 - 5 ) ÷ 50 ]× 100 = 90% 減ったことになる。
つまり、ワクチンを打つことによって、ワクチンを打たなかったら発病した人数が、何%減ったかを表す数字を「有効率」という。
Medical Note

なんだか、わかりにくいね。

じゃあ、ファイザーの試験結果を当てはめてみよう。
ワクチン接種で、感染者が162人から8人に減った。
有効率はどうなる?
[( 162 - 8 ) ÷ 162 ]× 100 = 95%。


出ました、95%!
ワクチンを打たなかったら発病した人数が、ワクチンを打つことによって95%減りましたってことだね。


さあ、こっからが本題だ。
世界五大医学雑誌のひとつ、BMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)の副編集長Peter Doshiは、「95%」をさらに学術的に分析した論文を書いた。
Doshiは言う、ファイザーの報告によると、「ワクチン群」と「プラセボ群」のPCR陽性者は、8人対162人。
しかし、この中には、PCR陰性なのに症状のあった「疑い例」は入れられていない。


たしかに、そういう人たちが入ってない。

ファイザー報告書によると、PCR陰性なのにコロナが疑われた例は、
「ワクチン群」で1,594人、「プラセボ群」で1,816人だった。


そんなにいっぱいいたの?
「ワクチン群」の「疑い例」が1,594人てことは、PCR陽性者8人の20倍!

そこでDoshiが計算してみると、PCR陽性陰性に関わらず、ワクチンでコロナ症状の出なかった割合、つまり有効率は19%という計算になった。

95%じゃなくて、たったの19%?!

規制当局が設定した認可のための50%の効果基準をはるかに下回っています。」(note
つまり、これじゃ認可が下りないってこと。

う〜ん、となると、本来なら、有効率19%で認可が下りないワクチンを、95%に仕立てて、無理やり認可をもらったことになるね。
でも、なんかまだスッキリわからないなあ。


よーし、別の論文を参考に、もう一度、洗い直してみよう。
ファイザーの試験報告で、不自然な点は3つ。

1)PCR陽性者が少なすぎる。
「ワクチン群:21720人」のうち8人、「プラセボ群:21720人」のうち162人。
2)PCR陰性でもコロナの症状がある「疑い例」が、陽性者に比べて非常に多い。
「ワクチン群」で1594人、PCR陽性者の200倍。
「プラセボ群」では1816人、PCR陽性者の11倍。
3)ワクチン接種7日以内に発生した「疑い例」も、これだけいる。
「ワクチン群」で409人。
「プラセボ群」で287人。

うんうん、ここまでわかる。
つまり、ファイザーの出した「有効率」は、コロナの症状が出ている人も、PCR陰性というだけで、統計から抜いたんだね。

そこが、PCR検査の落とし穴だ。
PCR検査は、検査手法やキット、Ct値次第で陽性/陰性が容易に変わる。
偽陽性、偽陰性なんてざらだし、症状がなくても陽性なら「コロナウィルス感染者」、症状があっても陰性なら「非感染者」になる。

「これはコロナ感染の判定を専らPCRに頼っている事が問題なのかもしれません。」(note


PCRも、当てにならないのか。

では、計算をし直してみよう。
PCR陰性でもコロナの症状がある「疑い例」を、「コロナ陽性者」に入れたらどうなるか?

「ワクチン群」  8 + 1,594 = 1,602人
「プラセボ群」 162 + 1,816 = 1,978人
「ワクチン群」と「プラセボ群」の「コロナ陽性者」の差は 1,978 - 1,602 = 376人


「ワクチンの有効率」は?

2群の差、376人を「プラセボ群」の「コロナ陽性者」数1,978人で割ればいい。
 376 ÷ 1978 × 100 = 19.0%!

19.0%?! Doshiの論文の 19.0%が出たね、納得!
たった19%の有効率を、95%だと偽っていたなんて、笑わせるね。

だが、おめえの彼女のおやっさんみたいに、それを信じてワクチンを打ったヤツらもいるということは、これは詐欺、犯罪と言っていいんじゃねえか?

ホントだね、早くお父さんに聞かせてあげたい。

今の説明で十分と思うが、理屈っぽいヤツなら、こう突っ込むかもしれない。
「疑い例」の中には、ワクチン接種7日以内に発症したのも入ってる。
ワクチンの効果が間に合わずに、感染したのかもしれない。
「疑い例」に入れるのはおかしいと。


なら、ワクチン接種7日以内に発症した「疑い例」を、計算から除いて計算したら?

「コロナ陽性者」から、ワクチン接種7日以内に発症した「ワクチン群」409例、「プラセボ群」287例をそれぞれ差し引くと、こうなる。
「ワクチン群」  8 + 1,594 - 409 = 1,193人
「プラセボ群」 162 + 1,816 - 287 = 1,691人
よって、「ワクチン有効率」は、
[( 1,691 - 1,193 ) ÷ 1,691 ]× 100 = 29.4%


それでも 29.4%! とても95%には及ばない。

結論!
症状があるものを「コロナ感染」と仮定して、厳しく計算すると「有効率」19.0%。
甘く計算しても、29.4%。
「いずれにしても規制当局が設定した認可のための50%の効果基準をはるかに下回っています。」
note


95%なんて、ウソっぱちだった。
これじゃ、即効、認可取り消しだね。

そうだ、わかったろ。
PCR陽性者だけを取り上げた、そこがトリックだったんだよ。
パワーポイントでも作って、おやじさんにわかりやすく説明してやるんだな。

できるかな〜?

「お嬢さんを、ください!」よりは、ハードル低いぞ。

うわあ、、プレッシャー与えないでよ。
今度はPCR検査のこと、教えてよ。

そいつはまたいつか、な。
おやっさんに、「95%」がウソだってのを理解してもらえたら、説明してやろう。

よおし! がんばるぞ〜!!
お父さんに会うのが、楽しみになってきた。


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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