プーチン率いるロシア:アングロ-アメリカン枢軸と彼らの「新世界秩序」への完璧な阻止 [前編] 〜 ロシアのウクライナ侵攻の背景

読者の方からの情報です。
偏向的な部分もあるとお感じなる方もおられるかと思いますが
基本的には、読者の皆様にもとても参考になると思います。

しかし、非常に長い文章で、20ページ近くになります。
話が飛んだり分かりにくい部分もあります。

創造デザイン学会さんでも取り上げておられますが、
残念ながら、見出しのみが書かれています。

内容や著者の意図を伝えるには、短すぎる。
内容的にはとても参考になるもの、勿体無い、と感じました。

そこで、私なりに全文翻訳した上で、要約したものをお送りします。
(Sho-Momo)
 というわけで、Sho-Momo様にはソ連崩壊から俯瞰するロシアとプーチン大統領の長編記事を翻訳の上、分かりやすく要約までしていただきました。日本ではまずお目にかからない記事です。著作権の範囲内で前後編2回に分けて公開します。
 これまで私たちが目にしてきた情報でいわゆる西側、NATOとくくってきたものが、この記事では見慣れない「アングロ-アメリカン枢軸(AAA)」と記されています。世界権力のピラミッドの頂点に立つ者たち、西側銀行家連合などの意味を持たせてあるようです。彼らの手足となるCIAや政治家、ロシア・オリガルヒなどが登場します。確かにプーチン氏への肩入れを感じる記事ですが、ソ連崩壊の真相は西側銀行家連合による「周到に用意された」「新自由主義化の目的の」「制御解体」だったという認識は重要です。当時は冷戦のための軍備負担で経済破綻したという解説が流布されていましたが、元記事では、ベルリンの壁崩壊とソ連崩壊に至る「制御解体」にはCIAが直接関与し、同時にメディアを駆使して自身の関与を徹底的に隠蔽したと述べています。事実はソ連邦の共産主義支配から抜け出す唯一の方法が、略奪的資本主義支配への移行で、その過程でソ連の膨大な自然資産、産業基盤、国家資産が奪われました。エリツィンの役割は膨大な資産が奪われることを承知の上でAAAとロシア・オリガルヒの間に立つ役割を認識していたと言います。
 そして「ロシアを守ってくれ」というエリツィンの遺志を継いだプーチンは、その期待通りオリガルヒを刑務所か亡命に追いやり、国民の利益を優先させることを成し遂げました。プーチンが「銀行家、実業家、有力なオリガルヒよりもロシアとその国民の利益を優先させた」ことは、AAAにとってまさかの究極の裏切りに他ならず、なるほどこの頃ニュースでプーチンが独裁者だと散々こき下ろされたことを覚えていますが、煮え湯を飲まされたオリガルヒ達には我慢ならない大統領だったのですね。ロシアを追われたオリガルヒ達は「CIA、MI6、MOSSAD犯罪組織に、完璧な保護を求め」、そこから巻き返しを図っていました。
 ソ連崩壊がAAAのコーディネートによるクーデターであったように、キエフのクーデターも、今のウクライナ侵攻も「CIAが米国とイスラエルのためにコーディネートしたクーデター」だとしています。しかもオリガルヒを使った傀儡支配で、馬渕睦夫元大使が「黒幕はジョージ・ソロス、ドニプロペタロクスクの州知事がクロモリスキーというオリガルヒだった」と解説されている内容とも一致します。
 そして、前編の最後にもう一つの異なる視点を提示しています。ウクライナはアシュケナージ系ユダヤ本来の故郷であり、イスラエルのシオニスト指導部はウクライナに戻る動きを「極めて静かに」進めている、というものです。「巨大な火薬庫」と成り果てた現在のイスラエル国家を見限り、最後の拠り所としてウクライナを選んだとあります。
 後編ではこのユダヤ国家の詳細と、そしてこの記事の冒頭にある「なぜAAAはプーチンを恐れ、倒そうとするのか」という問いの答えが歴史とともに語られる真意が明かされています。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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プーチン率いるロシア:アングロ-アメリカン枢軸と彼らの「新世界秩序」への完璧な阻止
引用元)
【原文は長文のため、以下要約したものです。意味を損なわない範囲で、前後の流れの調整や、意訳した箇所もあります。】

 秘密の歴史が明らかになった - プーチンは事前に計画されたソビエト連邦崩壊後に重要な役割を果たした。
 なぜ、アングロ-アメリカン枢軸(Anglo-American Axis:AAA)は、これほどまでにプーチンを恐れ、彼を倒そうとするのか?


(中略)
 その疑問に答えるには、「ソ連邦の計画的な崩壊」の隠された歴史と背景を正しく理解しなくてはならない。そこで初めて、今日のプーチンの行動や発言の大きな意味が理解できる。 (中略)

ベルリンの壁崩壊に続く、ソ連邦の崩壊を画策する前に、超極秘の取り引きがあった


 ベルリンの壁崩壊とその後のソ連邦の崩壊は、西側銀行家連合による新自由主義化の目的で行われたもので、周到に計画された制御解体だった。主流メディアが洗脳してきた自然発生的な出来事ではない。
(中略)
 実際にボタンを押したのは、銀行家と政治家、投資ブローカーと権力者たちであった。

 ソ連解体全体が、彼らの極秘会議の成果だった。ソ連と東欧諸国を計画的に制御崩壊させるために必要な、ビジネス、商業、銀行、投資の側面について、極めて綿密に計画された

 銀行家らは、資産・天然資源を強奪して監督する目的で、悪名高きロシア・オリガルヒを選任した。この権力移行プロセスの初期段階は、世間の目から極秘裏に行われた。

 1989年までには、ソ連邦の共産主義支配を望む人々から、腐敗した略奪的資本主義により膨大な自然資産、産業基盤、その他あらゆる国家資産を直接支配しようとする人々へ、権力が移行した

 実は、このプロセスこそが、名目上のソビエト共産主義の約75年間を通して、ソ連邦の運命を秘密裏に支配してきた者たちからの解放が「許される」唯一の方法だった


この世紀の詐欺には、CIAが、直接関与していた



CIA(別名The Company)は、アングロサクソン-アメリカン枢軸の国際協定を厳守させるという直接的な責任を負っている。この種の契約の履行は、常にCIAの主要任務である。
 この、ベルリンの壁崩壊とソ連崩壊に至る制御解体に、CIAが直接関与した。実質的なレバーを引き、ボタンを押したのがCIAだった
 CIAは、米国民と全世界が「本当に」惨敗したと洗脳する悪意の報道を行った。ワシントンDCの劇場地区で上演される様々な政治ドラマを利用して、彼らの計画とアメリカの関与を隠蔽した。

 しかし、最終的には、CIAのロシアに関する長期的評価と戦略的分析が外れることになった
この歴史的かつ前代未聞の崩壊についての、彼らの予測に失敗したのだ。

 結局、最終的に騙されたのはCIAだ。ロシア側に西側銀行家の計画や詐欺の内容をロシアに情報提供していたCIA工作員の内部告発者がいた。


エリツィンは知っていた: 銀行家の『自由な資本主義』を認めることが、ベルリンの壁崩壊を画策した西側勢力から、ロシアが最終的に自由になるための鍵 - 彼の遺志を継ぐには、プーチンが最適の器だった!



 オリガルヒが国家ぐるみのロシア国富強奪の正当な手続きを踏むことサインするために、ミハイル・ゴルバチョフやボリス・エリツィンなどの指導者がフロントマンとして選任された。しかし、彼らや側近は、計画の詳細には全く関知していない。「悪魔との取引」が行われていることは、陰ながら承知していた

 エリツィンが大統領に就任した時期は、オリガルヒの全強奪劇が展開される時期だった。水面下では、ロシアの愛国者、民族主義者、忠実な政治家、政府関係者の極秘グループが、「その時期が来たら….」すべてを取り戻すために、強い結束を固めていた。プーチンが大統領になれば、ロシアは「守られる」ことをエリツィンは知っていた

 ここで重要なポイントは、エリツィンが継承したロシアは、完全に腐敗したオリガルヒが約束したものだったということだ。 つまり、先にも述べたように、共産主義からの解放は、ロシアのオリガルヒが、国の資産(天然資源、工業プラント、その他あらゆるもの)を盗むことが「許される」ことによって初めて実現した、という理解が必要だ。だからこそ、エリツィンは、彼のキャリアの最後にあたり、歴史的な過ち、特にロシアの富を悪名高いオリガルヒに組織的に移したことに関する過ちを、素直に認めたのだ。

 ボリス・エリツィン(と彼の秘密の愛国者たち)がプーチンを首相に選んだのは、彼らに偉大な先見の明があったことを、今や歴史が教えてくれている。 大統領の立場で、エリツィンがプーチンに向けた最後の言葉は、「ロシアの世話をしてくれ(Take care of Russia) 」であった。 これは、「ロシアを守ってくれ (Protect Russia)」とも訳されている。 エリツィンの遺志を継ぐには、プーチンが最適の器だった
(中略)

もちろん、エリツィンの願いを叶えることは、無頼漢のオリガルヒが、刑務所入りか亡命することを意味した


 このように、共産主義(ソ連型 共産主義)は、ロシアの富への自由なアクセスを、オリガルヒに認める場合に「のみ」終了すべきものであった。 彼らは当分の間、そうすることになった。

 「ボリス・エリツィン、そして特に、その後のウラジーミル・プーチンが、オリガルヒ全員を騙した」ことを、ほとんどの人は知らない

 エリツィンは、 極めて愛国的で自己犠牲的なロシアの指導者だった。国家が彼らの略奪的な爪から解放されるためには、西側指導者(そして、彼らのオリガルヒの代理人)とうまくやらなければならないことを理解していた。とりわけ、プーチンへの移行をスムーズに行い、良質の敵への寝返り(double-cross)の重荷を背負わせるという点で、彼は最高の仕事をした

 エリツィンの願いを叶えることは、無頼漢のオリガルヒが、刑務所入りか亡命することを意味した。欧米諸国の反応や脅しにもかかわらず、プーチンは、まさにこれを実行に移した。彼は、いかなることがあろうと、略奪的な資本家がロシアを破壊することを許さないだろう。 「国家安全保障」を盾に、ロシア国民から奪われたものを取り戻すために、必要な法的手続きと政府の手続きをすべて意図的に開始した。 この特定の手法は、特にAAAが好んで使ってきたもので、非常に効果的かつ絶対確実なる手法だ。彼らは、これを、何世紀にもわたり、大小さまざまな国を乗っ取るために同じ口実として使ってきた。

 ゆえに、ロシアの大統領が、彼らと同じ手法で自国を守ろうとすることに、西側諸国は、非常に大きな衝撃を受けた。 プーチンが銀行家、実業家、有力なオリガルヒよりもロシアとその国民の利益を優先させたことは、究極の裏切り行為と見なされた。 彼の行動は、「壁の崩壊」を交渉した真の権力者たちによる裏取引に逆行するものだったからだ。

これで理由が見えてきた! なぜ、ロシアのオリガルヒが、ロンドン、テルアビブ、ニューヨークに逃げ込んだのか?



 オリガルヒは、ロシアの起訴から自らの身を守るための最善の方法として、AAAの奥深くに潜むCIA、MI6、MOSSAD犯罪組織に、完璧な保護を求めた。元大統領で、今は亡きユコス石油のミハイル・コドルコフスキーでさえ、新ロシア革命のために「古き良きアメリカ」で過ごした。ロシア人政治家・元チェス世界チャンピオンの、ゲイリー・カスパロフもプーチンの「重大な危険性」を絶え間なく説いている。

 ところが、この西側のカモたちは、誰も、「現在は、1917年ではない」ことを理解していない。「プーチンはロマノフ帝国のニコライではない」ことも理解していない。また、強力な主権国家のロシアを目指すプーチンのマスタープランに沿った高度な力によって、海外の多くのオリガルヒ仲間や国内の政治的手先が、悲惨な運命に見舞われていることも知らない。

 もはや現在、クレムリンの意志を遂行すべく、ロシアの国家権力は不可逆的に強化されているのだ。ゆえに、彼らがプーチンに指一本触れることはできない

ウクライナは、CIAが米国とイスラエルのためにコーディネートした、もう一つのクーデターだ



 近年のキエフのクーデターと現在進行中のウクライナ革命は、ロシアの歴史的な軌道の中で執行されているものだCIAが米国とイスラエルのためにコーディネートしたクーデターであり、ソ連崩壊と同様の、もう一つの崩壊計画の事例である。 
 また、興味深いことに、現在の、地政学的なチェス盤上で展開されているダイナミックな世界の動きを見て驚くのが、西側のロシア弱体化の戦略と意図が、あからさまに透けて見えることだ。
 ウクライナにおいても、米・英・イスラエルとつながりのあるシオニスト・オリガルヒが、当国の主要な指導者の地位、および、オブラストとして知られる全州の知事に任命されてきた。ここでも再び、ソ連崩壊時に使われたのと同様の脚本に従って、オリガルヒがウクライナの富を完全支配するという、AAAの戦略が執行されているのだ。

「ウクライナ内にユダヤの本来の故郷を取り戻す」という、イスラエルの計画が進行中


 ほとんどの人は知らないことだが、「ウクライナ内にユダヤの本来の故郷を取り戻す」という、現代のイスラエル国家(MSI)による計画が進行している

 東部ウクライナは、かつてのハザール王国の一部で、ユダヤ教を公式国教としていた地域だ。ユダヤ教信奉者たちが、現在のアシュケナージ系ユダヤ人(Ashkenazi Jewry)を構成している。 彼らアシュケナジム(Ashkenazim)は、何世紀にもわたり、ロシア全土、東欧、中欧、西欧のあらゆる地域に移住し、ユーラシア大陸で最も豊かで政治的にも強大な宗教集団に発展した。
 イスラエル(MSI)は、世界中のアシュケナージ系ユダヤ人から権力と富を得た「シオニスト運動」によって形成された。しかし、MSIの実験はうまくいっていない

 今や、ロシアやウクライナから移住してきたユダヤ人だけでなく、ヨーロッパを逃れた多くのユダヤ人たちも、第2次大戦前の迫害、そして戦後の混乱から現在までの長い不安定な状況の中で、「自分たちがフライパンから火の中に飛び込んでしまった」ことを理解している。

 さらに、多くのユダヤ人が、2つの世界大戦で受けた「文化的なPTSD」(心的外傷後ストレス障害)が、実は、故意に押し付けられたものだということを理解した。イスラム教徒・アラブ人は同胞のパレスチナが白昼堂々と眼前で盗まれるのを見ている。その危険な異国の砂漠に、ユダヤ人が自ら移住するように洗脳された結果で生じたトラウマだったのだ。

ウクライナ:「ユダヤ人の再移住(repopulate)の地」として、シオニスト指導部が選択した最後の拠り所。一方で、イスラエルは本質的な自身の運命を封印した



 「ヨーロッパのイスラエル(European Israel)」にとっては、当然、そのような迫撃砲やミサイルの攻撃範囲から完全に外れた「大陸」の方が快適だ。 そこで、シオニスト指導部は、新たな最後の拠り所としてウクライナを選んだ

現イスラエル国家の堂々たるアパルトヘイト体制は、いかなる文明世界でも容認できるものではない。徹底的なならず者・犯罪国家であることを自ら示し、前例も比類もない国際的なパリア(カースト社会の不可触民)としての不名誉な地位を確立している。

 特に最近のガザの破壊を鑑みるに、イスラエルは本質的にその運命を封印してきていることが分かる。その結果、中東は、イスラエルが幾度となくレッドラインを超過するたびに、即時爆発が可能な「巨大な」火薬庫に変質している。 普通人なら、こういう不安定な環境からは遠ざかりたい。こうして、アシュケナージ系ユダヤ人の、祖先の故郷であるウクライナに戻る動きが、極めて静かに進行している、というわけだ。

(次回に続く)

機械翻訳:DeepL pro
翻訳チェック・修正、要約:by Sho-Momo

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