竹下雅敏氏からの情報です。
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配信元)
NATO(アメリカ)がロシアと戦争して絶対に勝てない理由
マーク・スレボダ/ ザ・リアル・ポリティック
Demilitarizing NATO
/The Real Politick with Mark Sleboda (全訳) pic.twitter.com/7La6HS3vwC— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
①はい、マーク・スレボダです。ザ・リアル・ポリティックの時間がやってきました。多くの人々が認めるように、ウクライナ紛争も9カ月目に入って、まるで第一次世界大戦を彷彿させる全面的消耗戦争の様相を呈してきました。 pic.twitter.com/tszumLttsu— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
②第一次世界大戦は、夥しい数の要塞構築と何万キロに及ぶ塹壕堀、そして大規模な砲術戦で特徴づけられる古典的消耗戦争でした。ところが、現在戦われているロシア・ウクライナ戦争がまさにあの時代に舞い戻ったかのような消耗戦争になっているのです。 pic.twitter.com/qgb9lghsCu— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
③さて、消耗戦争の勝敗を決める決定的要素は何でしょうか?素人なら、伝説的天才軍師が編み出す奇抜な戦術というロマンチックな事を考えるかもしれませんが、現実の戦争を研究する専門家の考えはまるで違います。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
④人々の目にこの戦争がどのように映るにせよ、勝敗の鍵は一にも二にもリアルなロジスティック、その国の軍事産業の総生産力にあるのです。わかりやすく言うと、つまりどれだけたくさんの弾薬を生産できるかという事です。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑤しかも、ここで言っているのは、いわゆるカッコいいハイテク兵器のことではありません。意外なほどに古典的な、そして地味なコンベンショナルな砲弾、つまり、あの大砲の弾(タマ)のことを言っているのです。 pic.twitter.com/5zjPdogQl4— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑥ロシアは、明示してきた特別軍事作戦の目的の一つ「非軍事化」を達成するために、来る月もまた来る月もキエフ政権の軍事産業拠点を叩き、その生産力を破壊してきました。 pic.twitter.com/reNdshpoZt— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑦すでにこの6月の時点で、キエフ政権の高官たちは152ミリ砲用砲弾が、他の全ての兵器と同様に、在庫切れになってしまったと嘆いていたのです。もちろん在庫切れの理由はロシア軍がそれを徹底的に破壊したからですが、ロシア軍は同時にウクライナの再生産能力も破壊していました。 pic.twitter.com/fSiqYG7pfy— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑧つまり、その時からウクライナは西側の供給に完全に依存しなければならなくなっていたのです。NATOスタンダード155ミリ砲砲弾と105ミリ砲砲弾がウクライナ軍の正規の砲弾になってしまったというわけです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑨ウクライナ軍事情報局副長官ヴァディム・スカビツスキーがザ・ガーディアン紙に語ったところによると、
「戦争はますます消耗砲弾戦の様相を帯びてきた。畢竟、前線において勝敗を分つものは砲弾の物理的量である。そして、まさにその点において我々は負けているのである。」 pic.twitter.com/6ClPwPwJNE— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑩我々は現在、西側からの供給に完全に依存しなければならなくなった。我々が1発撃つ間に、ロシア軍は10~15発撃っている。それにもかかわらず、西側の友人たちが供給してくれるのは我々が必要とする砲弾のわずか1/10に過ぎないのだ」
と、西側の供給不足に不満を訴えました。 pic.twitter.com/4QvMp2trR5— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑪ウクライナが撃つ砲弾の数は1日あたり約5,000-6,000発ですが、それに対し、ロシア軍は約60,000発で、つまり10倍強です。動画の初めに私が言ったように、この戦争の本質が消耗砲術戦争であることを誰もが理解しています。つまり、この戦争はロシアが1:10で勝っていると実は皆が認識しているのです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑫さらにここに至って、キエフ政権の命綱である西側供給元に砲弾の深刻な在庫切れが起きていることがわかってきました。
ペンタゴンの高官がCNNに次のように語りました。 pic.twitter.com/whgI3NVd4T— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑬「9ヶ月間にわたって激しい砲撃戦を続けてきた結果、かなりの武器システムにおいて在庫切れが起きている。アメリカ合衆国がウクライナに供給できる余剰兵器が既に底をついたということだ。」 pic.twitter.com/cnRdzitl29— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑭アメリカ軍もアメリカの軍事産業も、この種のオールドファッションな地上戦に必要な砲弾の量産体制を全く準備していなかったのです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑮何十年にもわたってアメリカは見かけだけ派手なハイテク兵器開発ショーや対テロ用兵器開発に莫大な投資をしてきましたが、基本中の基本である砲弾の生産をおざなりにしてきたのでした。 pic.twitter.com/kjYyRs7hJA— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑯激しい砲弾戦をリアルに生き抜き、最終的勝利に至るために絶対必要なものが大量の砲弾なのですが、その絶対に必要なものをアメリカはおざなりにしてきたのです。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑰ネオコンの古ダヌキでジ・アメリカン・エンタープライズ・インスティチュートのフレデリック・ケイガンがフォーレイン・ポリシー・マガジンのインタビューに
※Frederick Kagan pic.twitter.com/unw2fVJl5M— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑱「NATOには、このような戦争を戦う計画が元々なかったのだ。つまり、長期に及ぶ極度に緊張した激しい砲撃戦や戦車戦、銃弾戦を全く予定していなかったのだ。こんな戦争は全く念頭になかった。」
と答えています。 pic.twitter.com/h8wleoWCYK— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑲現在のアメリカ合衆国の155m砲用砲弾の年間生産数は約30,000発です。これは現在ウクライナ軍が5日で消費している量です。ロシア軍はこれを半日で使ってしまいます。アメリカが丸一年かかって生産する砲弾をロシアは半日で使ってしまうのだと、私は言っているのです。 pic.twitter.com/UEjXrCP1HM— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
⑳ところが、アメリカの軍事産業が言うことには、「量生システムの構築には数年を要するでしょう。ただし、そこに十分な利益の補償が長期にわたって確保されなければ、会社はそれを始めないでしょう。契約の前に、まずおカネを見せてください」だそうです。 pic.twitter.com/XyAkQd96Qb— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉑わかりやすく言うと、つまり、アメリカはやらない。やれないということなのです。軍事産業の生産ラインは簡単には変更できないのです。そもそもアメリカには、今、経済は戦争モードにあるという自覚がありません。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉒「私たちは、民主主義を守る偉大な銃弾にならなければならない。(WE MUST BE THE GREAT ARSENAL OF DEMOCRACY.)」というF.D.R.の有名な言葉は今はすっかり廃れてしまったというわけです。 pic.twitter.com/9uIw1g6OoT— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉓深刻な砲弾不足に死に物狂いになったバイデン政権は、なりふり構わず韓国に泣きついてそこから155m砲弾・100,000発をかろうじてかき集めてきました。しかし、それはウクライナ軍にとってはわずか20日分の砲弾に過ぎません。 pic.twitter.com/Yh77vYgLqu— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉔地球の裏側まで行って鍋底に穴が開くほど掻き取ってしまった後、アメリカはいったいどうするつもりなのでしょうか。 pic.twitter.com/60O8c7yBjD— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉕それどころではありません。ウクライナを支援して自分の武器庫をすっかり空っぽにしてしまったNATOは最低限の自衛さえできない状況に現在、自分自身が陥っています。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉖同様に、アメリカは、ロシアがすでに破壊したHIMERSの補填分としてさらに18基のHIMERSシステムを送ると秘密でウクライナに約束しましたが、これはあくまでも契約だけの話です。その18基を生産してウクライナに届くまで数年はかかることがわかったからです。 pic.twitter.com/v44kmu5gHo— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉗そういうわけですから、ウクライナ支援は、量においても質においても衰退の一途を辿っているのです。西側が全体の供給量を全部合わせても、現在、ウクライナ軍が使っている砲弾の量、ロシアが破壊している砲弾の量にとうてい追いつきません。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉘今、NATOの幹部たちが毎日のように集まり心配顔を突き合わせて相談していることは、自分のところの倉庫が空っぽなのにどうやってウクライナに送ればいいのだろうということばかりです。 pic.twitter.com/OpDaREg5KW— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉙しかし、そうした現実の圧倒的絶望とは裏腹にやたら威勢が良いのは、西側のメディアです。
●ロシアは砲弾をすっかり使い果たした。
●あれもこれも使い果たした。
●ロシア軍の士気は低い。
●プーチンは風前の灯だ。
などなどなど… pic.twitter.com/fEiHiSDYSQ— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉚特別軍事作戦開始からずっと今日に至るまで、現実と全く正反対のことを毎日声も高らかに歌い上げています。メディアの言うことが本当なら、ロシアはとっくに負けているはずですが、事実は、ロシアのミサイルは大量に飛び、砲弾は大量に命中しているのです。 pic.twitter.com/F6HxrOfXgj— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉛真実は、ロシアには冷戦時代からのソビエト製ミサイルや砲弾の大量の在庫があるだけでなく、ロシアの軍事産業はこの種の激しい地上砲弾戦を想定してトップギアで生産しているということです。それがロシアの戦争であり、ロシアが想定する戦争だからです。 pic.twitter.com/baeei0mVaw— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉜ロシアは、戦争が長期化することを十分に予想して、そのロジスティック構築に抜かりがありませんでした。しかし、その事実はNATOやキエフ政権にとっては悪夢以外の何物でもないでしょうね。— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉝こうしてクレムリンは、轢き臼がゆっくりと回転するように確実にキエフ政権を非軍事化しつつあります。しかし、ロシアは単にキエフ政権だけでなく、NATO(アメリカ)をも非軍事化しつつあるのです。
(了) pic.twitter.com/QTFHbt381S— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
㉞オリジナル動画:https://t.co/mVinr559AQ— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) December 9, 2022
マーク・ミリー米統合参謀本部議長は、「軍事的に見ると、ロシア軍を物理的にウクライナから追い出すと言うのは非常に難しい」と述べ、“勢力があるうちに交渉をするのが有利”だと、ウクライナに早めの交渉を勧めたわけですが、ダグラス・マクレガー元大佐は、“ミリー氏は「ゲームはほぼ終わっているため、合意してほしい」とほのめかしている”との見方を示しています。
一連のツイートは、「NATO(アメリカ)がロシアと戦争して絶対に勝てない理由」を、これ以上にない程、分り易く説明しています。
米国軍需製品メーカー「レイセオン」のグレッグ・ヘイズCEOは、“スティンガー(対空ミサイル)は13年分、ジャベリン(対戦車ミサイル)は5年分を使い切った。問題は、どうやって補給して在庫を補充するかだ”と言っていますが、「9ヶ月間にわたって激しい砲撃戦を続けてきた結果…アメリカ合衆国がウクライナに供給できる余剰兵器が既に底をついた」という状況です。
「消耗戦争の勝敗を決める決定的要素は…その国の軍事産業の総生産力にあるのです。…つまりどれだけたくさんの弾薬を生産できるかという事です」という観点から見ると、“ウクライナが撃つ砲弾の数は1日あたり約5000~6000発、ロシア軍は約60000発…つまり、この戦争はロシアが1:10で勝っていると実は皆が認識している”と言うことです。
「ウクライナを支援して自分の武器庫をすっかり空っぽにしてしまったNATOは最低限の自衛さえできない状況に現在、自分自身が陥っています」ということですが、ウクライナに提供された武器の大半は、闇市場でテロ組織に渡っていると見られています。
イスラムのテロ組織に武器が渡り、“NATOは最低限の自衛さえできない状況”というのは大丈夫なのでしょうか。ロシアが手を出さなくても、ヨーロッパはテロ組織に破壊され、アメリカは内戦で滅びるという心配はないのでしょうか。
「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏は、“自分が間違っていればいいのですが、最悪の場合、アメリカ国内で内戦が起きると思います。それは暴落では済まない”と言っています。
NATOの場合、自業自得の感が強いのですが、日本が憲法を改正してNATOの仲間になると、ゼレンスキーを支援するアホな指導者のもとで、間違いなく国が亡びることになるでしょう。