まだまだ謎の多いシリアでの政変 / 及川幸久氏「この5年間ぐらいは、シリア内戦というのは実際には行われてなくて、安定化していた…それはシリア領内にあるロシア軍が安定化させていた」 / ウクライナへの支援に終止符を打つ代わりに、今後はイスラエルと共にこのシリア地域に紛争の場所を移すことが狙い

竹下雅敏氏からの情報です。
 “続きはこちらから”のアーロン大塚氏の引用ツイートには、「アサドが国外退去後に、録画された別れの挨拶と、おそらくは悲惨な出来事の説明を予定通り放送しなかった理由を説明できる方は、ご連絡ください。」とあります。
 またアーロン大塚氏は、“アサドの亡命は計画亡命なのか? 何故シリア軍は抵抗しなかったのであろう? シリア内で誰が裏切ったのであろう? 何故ロシアも、イランも、シリアを助けなかったのであろう?”とツイートしています。 私もこのことが分からないので、このシリアでの政変を追いかけているのです。
 涙ながらに訴えるシリア人女性は、「アサド大統領はシリアを守ってきた。反体制派はそれを一晩でイスラエルに売り渡した。私たちはいま祖国を失った。何もかもグレーター・イスラエルのために失った。」と嘆いています。
 冒頭の動画で及川幸久氏は、ロシア国営テレビの討論番組で話されていた内容を紹介しています。“実際に戦闘が行われたわけじゃなくて、政府軍の方が自滅したんだという話なんですね。シリア軍が敗走していった理由は何か? 兵士たちが不満を抱いていたからだと。何に対して? アサドに対してです。それは、まず給料が払われていなかった。食料も提供されていなかった。極貧で不十分な食料供給により飢えに苦しみ、戦闘経験もない腐敗した将軍たちに率いられていた。(4分20秒)”と言っています。
 しかし、Syrian Girlさんは「シリア軍は逃げたのではなく、撤退命令を受けたのだ。」とツイートし、「我々はホムスから撤退するよう命令された。我々は裏切られたのだ」と話す兵士の動画を挙げています。
 さらに及川幸久氏は、“この5年間ぐらいは、シリア内戦というのは実際には行われてなくて、安定化していたわけですね。膠着状態だったわけです。反対勢力はそれぞれいるんですけど、しかしバランスが取れていた。なぜなのか? それはシリア領内にあるロシア軍が安定化させていたっていうのが事実だったわけです。シリアの街ごとの治安維持、これをロシア軍がイスラム過激化の集団や一般市民と直接会って交渉して、それによって治安維持が可能になってたわけです(6分25秒)。…シリア領土内のロシア軍なんですが、ロシアは今でもロシア軍がシリアに駐留し続ける、そういう方針だそうです。ロシア軍が駐留し続けるためにロシアはHTS、反政府軍やその他の政治勢力とすでに話し合っているという風に言われています。だから、このHTSが11月27日から反撃を始めたわけですよね。普通だったらシリア軍と戦い、そのバックにはロシア軍がいると。強大な勢力と戦わなきゃいけなかったわけですけど、実際にはそうじゃなかった。もうその前からロシア軍とは話し合っているんですね。(8分38秒)”と説明しています。
 12月8日の記事で、“アメリカ・イスラエルは当然として、イラン・カタール・サウジアラビア・ヨルダン・エジプト・イラク・トルコ・ロシアの首脳陣、そしてバシャール・アル・アサドも今回の政変を事前に承認していたように思えます”とコメントしましたが、その理由とも言える説明が二つ目の動画の2分から5分52秒にあります。
 テレグラムチャンネル「フロリダのサーニャ」さんによれば、これがトランプ氏の今後のビジネスであり、つまりウクライナへの支援に終止符を打つ代わりに、今後はイスラエルと共にこのシリア地域に紛争の場所を移すことが狙いだ(5分36秒)とあります。
 私もこの通りだと思うのですが、この事は政変に同意した国が中東でのハルマゲドンを想定しているということになります。
 最後の記事を見ると、まさにハルマゲドンを誘発させる準備をトランプの側近たちが行っているのが分かります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【シリア情勢続報】プーチンはアサドを見捨てていた【及川幸久】
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【時事ネタ】シリアとウクライナ〜12/14 土曜版です🫡‼️
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※全文はツイッターをクリックしてご覧ください

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ヨルダン川西岸の名称を「ユダヤ・サマリア」に変更しようとする米の工作
転載元)
ヨルダン川西岸の名称を「ユダヤ・サマリア」に変更しようとする米の工作
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
(中略)
ここ数週間、トランプ氏の側近らの間では、イスラエルの占領・拡張主義計画への支持が中心的な話題となっており、彼らはそれについてさまざまな角度から発言しています。その最たるものが、パレスチナ・ヨルダン川西岸のイスラエル占領地域への併合です。

共和党のトム・コットン上院議員は最近の発言で、ヨルダン川西岸の名称変更を提案しました。コットン氏は、米国のすべての公式文書においてヨルダン川西岸をユダヤ名の「ユダヤ・サマリア」と表記するよう求めました。

これに先立ち、マイク・ハッカビー次期駐イスラエル大使も、「トランプ新政権は、ヨルダン川西岸の併合および、この地域に対するイスラエルの主権行使というネタニヤフ政権の計画の全てを支持する用意がある」と表明しています。
(中略)
こうした中、イスラエルのスモトリッチ財務相は「米新政権とともに、ガザ地区・ヨルダン川西岸の民政を廃止する絶好の機会が訪れるよう期待する」と表明しました。
(中略)
ハマスはこれについて「入植地拡大政策および、ヨルダン川西岸の市町村に対する入植者の侵略はシオニストにとって非常に危険である。なぜならパレスチナ国民は自らの抵抗や忍耐力でシオニストの併合計画を打ち破るだろうからである」と強調しています。
(以下略)

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