注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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配信元)
ネット右翼だった父が亡くなってそろそろ三ヶ月。
— 💲鈴木大介 💲 (@Dyskens) 2019年7月25日
どうしても心を開けなかった息子は、いまその喪失にようやく涙できるようになりました。
書くのが本当に辛かった記事ですが、ご一読ください。https://t.co/9tHx6l3VNT
言葉にならない。でも、言葉にしなくちゃいけないのだろうと思う。
— さいき まこ@陽のあたる家 (@SaikiMako) 2019年7月25日
苦しみの中、この文章を書いてくれた鈴木さんに感謝。
亡き父は晩年なぜ「ネット右翼」になってしまったのか https://t.co/nuxueAoD3O
「#余命三年時事日記」に端を発する大量懲戒請求。佐々木亮弁護士、北周士弁護士が懲戒請求者6人を訴えた訴訟の判決があり、請求者1人につき、30万円×2弁護士=60万円の支払いが命じられました。https://t.co/Jr9UETEAtC #不当懲戒請求
— 弁護士ドットコムニュース (@bengo4topics) 2019年4月12日
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鈴木大介氏は、以前にパータ様が紹介して下さった「されど愛しきお妻様」という本の作者で、他にも一貫して弱い立場の人々の言葉を代弁するような著作活動をしてこられた方です。その方のお父様が、実は「ネット右翼」になってしまったことを、そして、お互いにそのことを話し合うことなくお父様が他界された「わだかまり」を辛い中から語っておられました。「地域福祉や住民のネットワーク作りに奔走し」「高潔さと愉快さを兼ね備えた思慮深い人物だった」はずの父が、晩年のガンの進行と軌を一にするように「ヘイト思想の猛毒に侵されていた」のは、なぜか。
以前に、「余命三年時事日記」を発端とした弁護士の大量懲戒請求事件があり、その請求者の多くがネットで嫌中嫌韓にのめり込みながらも、事態をよく把握していないまま請求を起こした高齢者であったことが伝えられていました。一体高齢者に何が起こっているのか、その答えのヒントになりそうな今回の鈴木氏の記事でした。
「父のことを好きではなかった」と言いつつも、鈴木氏は、お父様の生い立ちを思い出とともに追い、やがて父の抱えていた「大きな喪失感」に気づきます。それは、同じ昭和の高度成長期を支えてきた多くの日本人にも共通するものかもしれません。
「古き良きニッポン」、緑豊かな村落、気のおけない市井の人々との付き合い、贅沢はしなくとも満たされた文化。その美しかった「はずの」日本への喪失感は確かに多くの人々に共通しそうです。
しかしその喪失感を「何者かによって奪われた」という被害者意識に置き換え、ビジネスに利用した存在があることに、鈴木氏は気づきました。一生懸命生きてきたのに満たされない思いを抱えた高齢者が、その被害者感情をぶつけるためのヘイト出版物やコンテンツに取り込まれたのではないか。
ここで思い出したのは、先日のやすとみ歩氏の差別の本質を語る言葉でした。不幸な人は攻撃できる対象を探している、標的は何でも良い、というものでした。
もしも鈴木氏の気づきが的を射たものだとすると、、、人を切り裂くような言葉を吐く高齢者の本心に光を当てなければ。彼らの話をまずは聞くことから始めねばならないのかもしれません。日本人が育ててしまった闇は深い。