注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(中略)
森雅子法相は、黒川氏の処分が公表された後の22日の会見で、黒川氏が訓告処分になった経緯について「内閣と様々協議を行った。この過程でいろいろな意見を申し上げたが、最終的には任命権者である内閣において決定された」と説明。「内閣で決定がなされたものを、私が検事総長に『こういった処分が相当であるのではないか』と申し上げた」と述べた。
一方、安倍晋三首相は25日の記者会見で、「法務省から検察庁に訓告が相当と考える旨を伝え、検事総長も訓告が相当と判断して処分した」と述べるにとどめた。
(以下略)
菅官房長官と森法務大臣の、山添質問に答える度にどんどん墓穴掘っていってる感じが凄い
— emil@ちょっと最近疲れてきた (@emil418) May 25, 2020
(5/25山添拓議員・参院決算委員会) pic.twitter.com/hPEFjIpHWB
はー、衆法務委、共産藤野質疑 決定的
— buu (@buu34) May 26, 2020
懲戒処分を発動できるのは任命権者の内閣のみ
懲戒しない、と決められるのは、内閣のみ
法務省と検事総長が「懲戒しない」と決めたとしたら
法律違反
黒川前検事長の処分について野党合同ヒアリング。検事長の任命権者である内閣側の出席者なし。森法務大臣は「内閣と協議した」と答弁しているが、内閣のどの幹部とどのような協議をしたのか?内閣官房の出席者がいないことが多くを物語る。 pic.twitter.com/PehcZILzvY
— 藤野保史 (@FujinoFujinooo) May 26, 2020
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25日参院決算委員会での山添拓議員の質問に答えた菅官房長官や森法相の答弁は奇怪でした。菅官房長官は「法務省と内閣との協議など承知していない、森法相から結論だけを聞いた」という他人事で果ては「内閣として(懲戒処分について)判断をしてない」とまで答弁しています。一方の森法相は内閣との協議は認めつつ内閣の判断には曖昧な答弁に終始していました。本来であれば常習賭博は刑事罰に加えて懲戒処分が当然であるのに、内閣が懲戒処分をしない、訓告で良いと判断した検討結果を示せとの質問には菅官房長官は「法務省と検事総長の決定の報告を受けただけ」「内閣としての調査は必要なし」と答え、内閣の任命権者としての責任を放棄する態度でした。
この黒川氏の処分問題は幾重にも事前の違法があるため、議論が複雑です。野党議員は、そもそも黒川検事長勤務延長が違法、無効であるという立場ですが、黒川氏処分の「誰が、どういう理由で決定したのか」の事実関係はウヤムヤにできない新たなウソと犯罪を孕んでいます。
26日の参院法務委員会で後藤祐一議員や藤野保史議員は、法務省の調査が黒川氏の証言のみで終わり、異なる証言をしている記者達への聞き取りすらしていないことを追求し、再調査を求めています。
意欲的な番組を発信している「Choose Life Project」では、そもそもの黒川検事長勤務延長の閣議決定が戦後の検察の独立を脅かすだけでなく憲法にも背くものであったことを振り返ります。18:50からのほんの2分で発端となった違法な閣議決定の経過が分かります。
また、法務委員会2:43:35からのほんの2分、藤野保史議員の質疑は法務省の官僚が煙に巻こうとするのも鮮やかに捌いて追求しています。