アーカイブ: 福島原発事故

沖縄で続く勉強会「矢ヶ崎先生ゆんたく学習会」は、福島原発事故から目を逸らさない 〜 2011年以降の日本の現状をデータで見る

 福島原発事故から目をそらさず、沖縄でずっと地道な勉強会を続けておられる「 矢ヶ崎先生ゆんたく学習会」という活動があるそうです。
今回、取り上げた動画はネット上で観られる直近のものですが、これまでの福島原発事故の影響の再確認や新たな情報もあり、放射能と腸内細菌の関係にも触れておられて興味深いです。
重要と思われる点を要約しました。
 矢ヶ崎先生は琉球大学名誉教授として(0:30〜)、物性物理学という専門の立場で広島長崎の原爆症認定集団訴訟で証言をされたり、2011年福島原発事故後、現地に直接入られ、政府の発表を鵜呑みにせず線量の調査をされたそうです。データの丁寧な検証から、2011年以降の日本が浮き彫りになります。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
第34回「矢ヶ崎先生ゆんたく学習会」日本人人口の異常激減
配信元)

「原発ダイバー」の存在を改めて知ろう 〜 「原発日誌(161)原子炉ダイバー」より

読者からの情報です。
この原発ダイバーの存在は、311の爆発以前知るよしもなかったです。
怒涛の知っておかねばという気持ちで、深堀りする中で出会ったものの、
事故から経過する中で、失念していました。

また、原発に関わる記事はブックマークしていても
消えてしまう、
主が危険感じて非公開にする、などが相次いだ時期もありました。

オリンピックと共に海外のオルタナティブなネットメディアが
また、日本の汚染を取り上げ始めているようです。

外圧だけに頼ってはいけないし
外圧さえ何とも思わない、トップ。

とりあえず
「知っておく」から
始めましょう。

ブログ主の最後の一行、
ぜひお読みください。
(DFR)
 2015年6月に時事ブログで取り上げた記事では、原発で「大量被曝する危険な仕事には外国人作業員が駆り出されている」ことが明らかにされていました。その中で核燃料プールに入る外国人ダイバーの存在も語られ、彼らは一回のダイブで200万円を得ること、200〜300ミリシーベルトの被曝をすることが証言されていました。
 しかしDFR様の感想同様、その時の衝撃は時とともに忘れていましたが、その現実が無くなったわけではないことを改めて思い出しました。
 投稿いただいた情報では、ブログの作者ご自身が柏崎刈羽原発で働き、ブラジル人の同僚から「原発ダイバー」の存在を聞いておられたそうです。
たとえ事故が無くても、原子炉の老朽化による点検、またはヒューマンエラーで原子炉内部にゴミを落としてしまうなど、人間が「猛烈な高濃度の放射能に晒される原子炉」に入って作業をすることが必須の前提とされているのが原発です。
 この記事は2014年のものですが、あれから出入国管理法が改正され今年2019年4月から外国人の受け入れが拡大されています。当時のブログでは「原発労働者の作業環境がいっそう過酷」になる恐れがあるばかりか、特定秘密保護法によって実態が隠蔽されることを危惧しておられました。現在、原発ダイバーに関する情報は古いものしか見当たりません。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
原発日誌(161)原子炉ダイバー
(前略)

(中略)老朽化していない原子炉においても定期検査などによる
工事中にヒューマンエラーにより
原子炉内部にあってはならないゴミを落下させる場合もあります

細い針金一本誤って原子炉内部に落下させても、
大災害を引き起こす要因になるからです。

これらの点検やゴミなど拾う作業に従事するのが
原子炉ダイバーと呼ばれる人たちです


もちろん、原子炉内部は猛烈な高濃度の放射能で汚染されています。
その中に入って作業するわけですから、
いかに防護服で身を守っているとはいえ
被曝は避けられないのがこの作業です
(中略)

ここから、問題なのですが、
今後、憲法改正などを含めた法律が改正され、施行されたら、原発労働者の作業環境がよりいっそう過酷になる恐れもあります。特定秘密保護法などで、これらの隠蔽の度合いも多くなると私は考えています。
そして、事故収束まで何十年とかかる
現在進行形の福島第一原発も当然この対象になると
思います。

日本においても世界においても
経済を推し進めるために無用の原発がこのような犠牲が伴って
良いものかどうか是非みなさんでお考えください。

はっきり言います。
「原発と人間らしい暮らしは両立できません。」


————————————————————————
「原発はズサンでウソだらけ」作業員3人、決意の重大証言! データを書き換え、ボヤを見逃し…
引用元)
核燃料プールに潜る外国人ダイバー

「(核燃料)プールに入る外国人ダイバーをよく見かけました。休憩所では会わないけど、現場に行くときにスレ違うんです。航路で全国をまわるんでしょう。船のカタログを見ていましたから。プールに入ると、200〜300ミリシーベルトの被曝をする。1回のダイブで200万円はもらえると仲間から聞きました」
(中略)

被曝制限量超えを嫌う下請け作業員が、高線量を知らせるアラーム・メーターをハズして仕事するのも日常的。なかには地下にモレた汚染水と思われる水を、「バケツを素手で持ってかき出せ」と元請けから指示された作業員もいる。
(以下略)

[YouTube] 北海道がんセンター名誉院長「健康被害が無いなんて大ウソですよ!」「風評被害じゃない!実害が出る!」

読者からの情報です。
この動画は、2018年8月31日に東京千代田区イイノホールにて、
福島原発・汚染水タンク撤去後の放射性物質トリチウムを含む処理水の取り扱いに関するものです。
北海道がんセンターの名誉院長の西尾正道氏は、トリチウムはDNAに取り込まれると述べていて、DNAがどのような変化を起こすのかというようなことも説明されています。
非常に重要なことなので、是非動画をご覧ください。
この動画は10分くらいですが、下に下げるとフルバージョンのリンクがあります。
IWJのチャンネルです。
(編集部注・フルバージョンはIWJ会員のみ視聴可能です。)
(里芋子)

 福島第一原発に貯まり続けているトリチウム汚染水の処分について、昨年8月末に経済産業省主催で説明・公聴会が行われました。国の有識者会議が一般からの意見を聞くという形で2日に渡り、福島と東京の3箇所で行われました。真剣に疑問をぶつけ、鋭い批判を持って参加された一般市民に対して、対応する委員会の方はひたすら聞き置くという態度で、有り体に言えばガス抜き予算だったのかと思われます。国内外で発表されている様々なトリチウム水の無害化技術があるにもかかわらず、それらを検討することもなく安価だからという理由で海洋放出という処理案を選択するのか、など頷ける意見もありました。IWJの動画は、その中でもトリチウムの危険性を放射線の専門家が説くという重要なものでした。どうしたことでしょう、経産省がアップしている同公聴会の動画には、西尾先生のシーンはありませんでした。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
「健康被害が無いなんて、大ウソですよ !! 」「風評被害じゃない!実害が出る !! 」反対論が圧倒~トリチウムを含む処理水の取扱いに関する説明、公聴会(東京会場) 2018.8.31
配信元)


(要約)
 311以降、みんな催眠術にかかっている。
イチから勉強してほしい。
トリチウムはなぜ悪いか。
猛毒トリチウム。
これまで知っている放射線は、当たった箇所に、ある確率で障害が出るというものだった。
トリチウムも放射線が出る。低いから安心というのは大ウソ。
トリチウムがなぜヤバイかというとDNAに取り込まれるからだ。
遺伝子を作る塩基そのものの化学構造式を変えてしまう。
しかも塩基を結びつけている水素結合力もなくなる

風評被害じゃないですよ、あなた方。実害が出るんです。ただ遅れて出てくるだけの話です。
人間としての見識を持ってください。
人類に対する緩慢な殺人行為ですよ。官僚として大ウソをつくな!

台風19号の直撃を受けたフクイチ、排気筒の倒壊は免れたものの、汚染水流出の不安に加えてフレコンバッグが浸水、流出

読者からの情報です。
正直に報道してくれた自治体。
もっと多くの場所で似た様な事象が発生していると
想像はできる。

相当な雨量が地下に染み入ったからこれが
F1(東京電力福島第一原子力発電所)を通り
太平洋へ。

回遊する海産物の汚染を想像しましょう。
(DFR)
 台風19号の予想進路上には福島第一原発がありました。311以降、応急処置のまま経年劣化した脆弱な施設が強風に耐えられるのか、また、これまでの台風の時と同様、地下水位の上昇により汚染水が流出するのではないか、さらに現在、解体作業が進行中の1号機2号機の排気筒が倒壊し高濃度の放射性物質が強風に乗って大量に飛散するのではないか、多くの不安を抱えつつ夜が明けました。
NHKのニュースでは、フクイチの「配管の水漏れ検知器の警報が鳴っている」と報じながら、同時に「放射性物質が漏れ出す異常は確認されていない」と断じており意味不明です。それに対して、ロイター通信では「放射能汚染水感知器の異常な測定値の検出が続き、汚染雨水も含め放射能汚染水が海洋に漏出されたことは疑いない」と報じています。結果的にNHKの「異常」を報じたようなものでした。
 そして13日、福島県田川市では除染廃棄物をつめたフレコンバッグの仮置場が浸水し、川に流出したと報じられました。野ざらしのまま台風対策などは取られておらず、流出は「想定内だった」状況です。空気中の飛散だけでなく、河川の下流域の汚染も一層深刻です。途方に暮れる思いですが、除染利権にとっては、再び「宝の山」ということでしょうか。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
除染廃棄物が川に流出=大雨で仮置き場から-福島
引用元)
福島県田村市は13日、東京電力福島第1原発事故の除染廃棄物を袋に入れて保管する市内の仮置き場が浸水し、袋が川に流出したと発表した。約2700袋が保管されており、市は流出した袋の数を調べている。
(中略)
 市によると、大雨で水路があふれ、仮置き場の袋が古道川に流れ出たという。これまでに汚染された草木などを詰めた10袋を回収した。シートで袋を覆うなどの対策は取っていなかったという。
————————————————————————
配信元)









外務省がHPで、ソウル、福島、東京などの放射線量を公表 〜 ソウルと福島が同程度の数値とされるが韓国は世界最大級の花崗岩地帯で自然放射線が多い、福島は原発由来の放射能汚染でしかも測定が不明確

 外務省が、韓国の日本大使館HPで、東京・福島市・いわき市・ソウル市の放射線量を掲載し始めました。データは国や自治体が公表したもので、例えば24日午後0時のものでは、ソウル0.11μSv、新宿0.036μSv、福島市は0.132μSv、いわき市は0.060μSvという数字が並んでいます。ソウルと福島の数値にあまり差がないことを示し「福島市の放射能汚染は問題ない、ソウルと同程度だ」と受け取れるものになっています。事実、データ公表は「東京電力福島第1原発事故以降の放射能汚染に対する懸念を払拭するのが狙い」とあります。この数値が信頼できるものであれば幸いですが、ネット上では即座に「デタラメ」「ごまかし」の声が上がっていました。中でも東海アマさんは、この外務省の公表が「韓国政府による放射能汚染問題告発への意趣返し」と見て、データを疑問視されています。
 東海アマさんによると、正確な数値を得ることは簡単ではなく、実際にいろんなタイプのガンマ線測定器を使用し、その性質や正確さを比較すると、出てくる数値は決して一定ではないようです。その測定器の特性によっては現実の汚染度を見誤ることになりかねません。とりわけ十分な測定時間は重要で、1分程度の測定時間では全く信用できないと断言されます。以前にモニタリングポストが設置ミスなどにより実際よりも1割低い数値が出ると問題になったこともありました。隠蔽体質の国の測定がまず怪しい。
 次に、重要なこととして「花崗岩地帯は、東京のローム土壌に比べて空間線量が高い」のだそうです。日本でも広島や岡山はじめ全国の花崗岩地帯はカリウム40の線量が高く出るそうです。しかしカリウム40は生物が何億年もかけて排泄能力を獲得してきたので、健康には問題ない。線量の高いとされたソウルは、世界最大級の花崗岩地帯で、そもそもこうした自然放射線を大量に含んでいると考えられます。この高い線量にセシウムやテルルが含まれていれば、初めて原発由来の「放射能汚染」と判断できますが、外務省はそこまで責任を持って調査してくれたのか。
韓国の原発事故に厳しい指摘をされてきた東海アマさんの考察であればこそ、説得力があります。
 そして最も重要なのは、福島や東京の線量が本当に事故以前と同等に低いのか、という点です。放射能汚染土を移動させて、そこを測定すれば、無論低い線量は得られるし、また除染を行なっていない土地でも事故後8年の間に、セシウムは土壌の中を10〜20cmも沈降してしまい、土の遮蔽によって数値が下がったように見えるのだそうです。しかしセシウムやストロンチウムが消えて無くなったわけではなく、その土壌でできた作物を通して内部被曝を起こします。
 日本政府は、国際機関が手を尽くして調査しても大丈夫と言える数値を公表しているのか?
ましていわんやデータ隠蔽、改ざん、紛失を世界に向かってやっていないだろうね?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
外務省がHPで福島、ソウルなどの放射線量掲載 韓国内での懸念払拭へ
引用元)
外務省が在韓国日本大使館のホームページで、東京や福島、韓国・ソウルなど4都市の放射線量の掲載を始めたことが25日、わかった。両国内の放射線量に差がないことを示し、東京電力福島第1原発事故以降の放射能汚染に対する懸念を払拭するのが狙い。原則として毎日更新し、韓国語でも閲覧できる。
(以下略)
————————————————————————
環境放射線測定の誤解
引用元)

(前略)
日本政府は、韓国政府による放射能汚染問題告発への意趣返しとして、在韓日本大使館のHPにて、ソウルの環境放射線量の継続的測定と公表を始めた
(中略)
 これによれば、ソウル市内の環境放射線量(ガンマ線)は、0.1マイクロシーベルト毎時を超えているが、東京は0.036マイクロ毎時になっている。これは事故前の値に近い平常値である。

 つまり、「ソウルの放射線量は、日本よりも、はるかに高いじゃないか」と言いたいわけだが、環境放射線の測定については、日本政府は、ずいぶんひどい誤魔化しを常態化させているので、注意を喚起するために書くことにする。

» 続きはこちらから
1 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22