愛知県碧南市の市長選で、旧統一教会の4期現職市長を破って当選した女性候補 〜 市民が正しく知れば統一教会の組織票を跳ね返し、市民のための候補を選べる

 4月21日に投開票のあった愛知県碧南市の市長選が目を引きました。2008年から4期16年、ずっと無投票で市長だった現職を破り、元市議の女性が当選しました。敗れた現職、禰宜田政信氏は「19歳で世界平和統一家庭連合に入信、1982年合同結婚式に参加、文鮮明の指名により韓国人女性と結婚、天寶入籍の審査に合格し高位の信者である『天寶家庭』に選出」されていたバリバリの統一教会の経歴を持つ人物でした。この経歴について現職は「個人の政治活動の一環で、公務上の関係は一切ない」「信教の自由」という理由で説明を避けていたようです。
 当選した小池友妃子氏は、この点をうやむやにせず「(教団との関わりについて)禰宜田氏が説明責任を果たさないのは誠実さに欠ける」「不安を抱える市民が増えている」と訴えて争点としました。そして小池氏自身の公約は「給食費の完全無償化や奨学金返金支援制度の創設」などを掲げて当選を果たしました。
 日本の政治を乗っ取ろうとする旧統一教会は国政だけでなく地方議会でも深刻です。選挙は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と関係があった人間を厳しくチェックし、排除するチャンスとなります。そのためにはメディアが正しく報道することが重要です。有権者が実態を知れば、統一教会の組織票を跳ね返して、まともな候補を当選させることができることを示した選挙戦だったと思いました。特に私たちは"明石市"を知ることで、地方の政治は市民生活そのものだと気づきました。無様な箱モノだけが増えて目の前の行政サービスはどんどん劣化していく地方は多いと思います。碧南市をお手本に、自分達の希望を実現する候補者を選びたい。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)


————————————————————————
愛知・碧南市長選、現職敗れる 旧統一教会問題「影響あった」
引用元)
(前略)
 過去3回無投票が続き16年ぶりとなった選挙戦は、現職と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係も争点となる異例の展開となる中、市民は市政刷新を選んだ

 禰宜田氏は、旧統一教会の関連団体の役職を歴任してきたことが2年前に明らかになった。これについて本人は「個人の政治活動の一環で、公務上の関係は一切ない」と説明。教団との個人的な関係については「信教の自由」などを理由にコメントを避けてきた。こうした姿勢を小池氏ら新人2氏が問題視し、禰宜田氏に説明責任を求めたことから、旧統一協会問題は争点の一つになっていた

 小池氏は「(教団との関わりについて)禰宜田氏が説明責任を果たさないのは誠実さに欠ける」「不安を抱える市民が増えている」と主張。選挙戦では、給食費の完全無償化や奨学金返金支援制度の創設など、子育てや教育分野を重点政策に掲げ、子育て世代や無党派層を中心に支持を広げた
(以下略)

Comments are closed.