イラン国会のラーリージャーニー議長が、シリアに対する軍事介入の影響は、侵略者自身に及ぶことになるだろうとしました。
ラーリージャーニー議長は22日日曜、アルアーラムチャンネルのインタビューに応じ、「一部の国が国連安保理を通じてシリアに軍事介入を行うと脅迫したことは、他国にもこの措置を繰り返す許可を与えたことになり、それは戦火を侵略者自身にまで飛び火させることになる」と語りました。
ラーリージャーニー議長は、地域や地域外の一部の国がシリアに軍事的な介入を行った場合のイランの立場について、「もし、ある国が国連安保理の枠外でシリアを攻撃しようとすれば、これは、他国も同様のことを行う許可があることを意味する。
シリアへの軍事介入は、シリア国民に平穏を取り戻すことはなく、かえって、同国は大国の戦いの場所となり、大きな被害を蒙るのはシリアの人々である」と述べました。
また、シリア攻撃に向けたシオニスト政権イスラエルの脅迫が実行される可能性はない」とし、「イスラエルが攻撃を行った場合、イスラム教徒の義務は完全に明らかである」と表明しました。
さらに、シリアの情勢は、エジプトやチュニジアとは異なると強調し、「シリアは、イスラエルに対抗する陣営に入っているが、もちろん、改革も必要としている」としました。
ラーリージャーニー議長は、「シリア政権の打倒を求める者は、真の改革を追求しておらず、状況を利用することで抵抗の陣営を崩壊させようとしている」と述べました。
シリアで、昨年3月から、テログループが、アメリカ、カタール、サウジアラビア、トルコの支援により、シリアの各都市に情勢不安を引き起こし、人々や治安部隊を殺害することで、同国での暴力の元凶は、シリア政府であると見せ、外国によるシリアへの軍事介入の土台を整えようとしています。