注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
プーチン大統領は、ロシアは係争問題の解決で日本と作業する用意があるとの考えを表した。
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プーチン大統領は15日、シンガポール訪問を総括し、次のように語った-
「我々は、まさに1956年の宣言を基礎に私たちの日本のパートナーとの対話を再開した。これを我々に求めたのは私たちの日本のパートナーだ(中略) 我々は、本日までに形成されたことのすべては、第二次世界大戦後の作業結果でゆるぎないものとされた国際的な法的文書を基礎に形成されたと考えている。一方、ご存知のように、日本は問題を違う見方で捉えている。我々は、日本と作業する用意がある」。
モスクワで1956年10月19日、日本とソ連の戦争終結、外交及び領事関係回復に関する日ソ共同宣言に署名がなされた。
ソ連政府は、ソ日共同宣言第9項で、平和条約締結後にシコタン島とハボマイ群島を日本に引き渡すことで同意している。
ソ日共同宣言は、1956年12月8日に両国によって批准されたが、1960年に日米安全保障条約が締結されたのを受け、ソ連は島の引き渡しに関する義務を取り消した。
安倍首相はシンガポールで14日に行われたプーチン大統領との会談で、1956年の日ソ共同宣言に沿ってハボマイとシコタンが日本に引き渡された場合に米軍基地を島に置くことはないと伝えた。朝日新聞が、首相官邸筋の情報をもとに報じた。
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日米安保条約によると、米国は日本国内のどこにでも米軍基地を置くことができる。
2016年のプーチン大統領の訪日の1カ月半前に、同問題がロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と日本の谷内国家安全保障局長の会談で提起されたという。
なお朝日新聞は、日本外務省高官らは日本の同意なしに基地を置くことはできないと考えていると報じている。
また朝日新聞は、日本はロシアとの交渉と同時に、同問題に関する米国との交渉プロセスも開始していると報じている。
いったい何度同じ議論を繰り返せば気が済むのか。①四島返還など絶対にない。②二島返還の絶対条件は、アメリカの軍事主権がそこに及ばないこと。決められるのは日本ではなくアメリカ。③プーチンの口から、ついにその奇怪な戦後日本の姿が世界中に広く暴露されたということだhttps://t.co/pX2eGmJzBB
— 矢部宏治 (@yabekoji) November 15, 2018
1年前にその問題を解説したのが『知ってはいけない』の前書きです⬇。プーチンは現在の日米関係の実態を完全に理解している。だから9月の「現状のままで平和条約を結ぼう」という提言は、最後の礼節だったのだ。そのプロセスを正しく踏んで、今回の「暴露」がある。https://t.co/9iJ1VCD8pc
— 矢部宏治 (@yabekoji) November 15, 2018
そして僭越ながら、今回の『知ってはいけない2』でさらに研究が進み、地位協定の条文をいくら変えても全く意味がないことがわかった。問題の本質は、日米合同委員会での秘密合意が、地位協定の条文と同じ法的効力を持つとさだめた新安保条約の第6条にある。https://t.co/SxTZ90DnxR
— 矢部宏治 (@yabekoji) November 15, 2018
だから「基地問題」の解決に必要なのは、「地位協定改定」ではなく「安保再改定」。でもハードルが高すぎると恐れる必要はない。日本の要求は「在日米軍の行動を法的コントロールの下に置くこと」。密室ではなく、オープンな場所で議論したら拒否できるアメリカの指導者はいない。これは日本問題なのだ
— 矢部宏治 (@yabekoji) November 15, 2018
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あべぴょんは、“ハボマイとシコタンが日本に引き渡された場合に米軍基地を島に置くことはない”とプーチン大統領に伝えたとのことですが、日米安保条約があるため、米軍は日本全土を基地として使えるはずです。日本は都心上空の飛行ルートの変更さえ思うようにできないのに、こんなことをプーチン大統領に約束してしまっていいのでしょうか。
今回の件は、日米安保条約という不平等条約に向き合わざるを得ないので、その意味では面白い動きになってきたと思います。
しかし、どう考えても、あべぴょんの一存でこれほどの大きな問題を動かすことができるとは思えないので、実際には、背後で米国、ロシア、中国の合意済みではないかという気がします。
“続きはこちらから”をご覧になると、これがあべぴょんに対する地雷だと言う意味もよくわかると思います。トランプ大統領は、プーチン大統領と協力して、日本に巣くう戦争屋の排除に乗り出したと見ても、間違っていないのではないかと思います。