この2年、サウジアラビアは、シリアのテログループの最大の支援国の一つとなっています。
サウジアラビアの国王は、カタールのドーハで開かれた
第24回アラブ連盟首脳会合に声明を寄せ、シリア危機の拡大と地域の治安へのそのマイナスの影響について
警告を発しました。この声明は、シリア政府は、外交的な解決策を手にするための努力を行き詰らせようとしていると主張し、
数々の証拠から、サウジラビアはカタールやトルコと協力することで、CIAの支援により、シリア危機の拡大において多くの役割を担っていることがわかっている、としました。
シリアの反体制派グループやテロリストは、2年前から、サウジアラビア、カタール、トルコ、そしてアメリカからの資金や武器の支援を受けることで、同国であらゆる犯罪に手を染めてきました。
アメリカの新聞ニューヨークタイムズは、最近、CIAが昨年、シリアの反体制派への3500トンの武器の移送を支援していたことを明らかにしました。空港の管制塔や各国の高官とのインタビュー、反体制派の司令官の表明に基づく文書によれば、昨年全部で160個になる軍需品を含むシリア反体制派への軍事支援が、ヨルダン、サウジアラビア、カタールから、トルコのアンカラの近郊にある空港に移送され、そこからシリアの反体制派やテロリストの手に渡ったことを物語っています。CIAとアメリカも、この大量の武器の移送において、基本的な役割を果たしています。
実際、テロリストや暴徒、反体制派への軍需品の移送は、アメリカのゴーサインによって行われているということができるでしょう。こうした動きの一方で、
最近、シリアの反体制派が民間人に対して化学兵器を使用したという報道が伝えられています。一体、これらの禁止兵器をテロリストはどこから入手したでしょうか?
過去2年間、暴徒や反体制派に惜しみない支援を行ってきたこれらの国々は、今回も禁止兵器をシリアのテロリストに供与することで、シリアの暴力を拡大しようとする暴徒の犯罪に加担しました。アメリカは、サウジアラビア、カタール、トルコといった地域の同盟国と共に、シリアで、自らの望む変化を生じさせようとしています。
西側はこの方向で、あらゆる挑発行為を行っています。これに関して、サウジアラビとカタールは、トルコと共に、アメリカがシリアで点火した炎を煽っています。
熟考に値するのは、自ら、シリアで扇動行為を行い、明らかに同国のテロリストを武装させているサウジアラビアが、シリアでの危機継続に懸念を示しているということです。こうした中、
サウジアラビアは、自ら、シリアで危機を生じさせている当事国です。あらゆる資料によれば、シリアは陰謀に巻き込まれており、
その陰謀はアメリカによって計画され、サウジアラビアやカタール、トルコがその計画の実行においてアメリカの道具と化しています。この陰謀は
アメリカの利益になるだけであり、遅かれ早かれ、アメリカの政策に追従している国々を巻き込んでいくでしょう。