[BBCニュース 他]「西側は我々を見捨てた」 シリア反体制派の指揮官語る / シリア大使 病院を空爆したのは米主導の有志連合 / サウジアラビアが政治的な敗北を強調 〜破壊された2つ病院はISISの拠点、ロシア軍と米軍は協調してダーイッシュ(IS)の掃討作戦を行っている〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 冒頭の記事は、シリアの反体制派勢力の指揮官が“西側が反体制派を見捨てた”と語ったとのこと。実は、2月10日に米軍による空爆で、シリアにある2つの病院が破壊されています。そのうちの1つは「国境なき医師団」のものですが、2つともISISの拠点だったようです。確かにフルフォード氏の発言通り、ロシア軍と米軍は協調してダーイッシュ(IS)の掃討作戦を行っているようです。
 サウジアラビア、トルコが窮地に陥っていることは記事を見ると明らかで、すでに米国に見捨てられていると思われます。彼らが仮にシリアに侵攻し、開戦になった場合、おそらくロシアは秘密兵器を使うでしょう。NATOの艦隊も完全に無力化されると思われます。結果起こるのは、サウジアラビア、トルコ、NATOの解体です。
 スプートニクによると、サウジアラビアとロシアは “原油生産量を凍結することで合意”したとのこと。結果原油価格が上昇しています。どうも、サウジアラビアは降伏したように見えます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「西側は我々を見捨てた」 シリア反体制派の指揮官語る
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本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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シリア大使 病院を空爆したのは米主導の有志連合
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© REUTERS/ Ammar Abdallah

© REUTERS/ Ammar Abdallah



シリアのリヤド・ハッダド駐ロシア大使は、米国主導の有志連合が、シリア北西部イドリブにある「国境なき医師団」の病院を空爆したと発表した。

大使は、「破壊された病院だが、実際のところ、この病院を破壊したのは米空軍だ。ロシア航空宇宙軍は、これとは何の関係もない」と述べた。

2月15日、シリアの2つの病院に対する攻撃にロシア機が関与している可能性があるとの情報が流れた。一つは、シリア北部アレッポにある病院、2つ目はイドリブにある「国境なき医師団」の病院。

トルコのダウトオール首相は、アレッポの病院を攻撃したとしてロシアを非難し、「国境なき医師団」のメゴ・テルジアン会長は、イドリブの病院について、攻撃したのはシリア政府軍あるいはロシア機だと主張した。

アレッポの病院が空爆を受けた結果、14人が死亡、イドリブの病院では医療関係者と患者を含む7人が死亡したほか、さらに8人が行方不明となっている。

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サウジアラビアが政治的な敗北を強調
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ドイツの新聞が、サウジアラビアは政治的な点で敗者であり、財政赤字が、この国を爆発寸前の状況に追い込んでいるとしました。

タスニーム通信によりますと、ドイツの週刊誌シュピーゲルは、15日月曜、もしこのような状況が続けば、サウジアラビアは最大でも5年後には財政をまかなうことができなくなり、サウード一族と取り引きしているヨーロッパの企業も、それを行う理由が見出せなくなっているとしました。

シュピーゲルは、サウジアラビアでのシーア派聖職者ナムル師(ニムル師)をはじめとする最近の処刑の波に触れ、「サウジアラビアでの人権侵害については、これまで以上にヨーロッパの世論の耳に届いている」ととしました。

さらに、サウジアラビアは政治的な点で敗者であり、前例のない原油価格の下落により、財政赤字がこの国を爆発寸前の状況に追い込んでいると強調しました。


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トルコは「ダーイシュ(IS)」を守るためにシリア情勢に介入する意向―シリア駐ロシア大使
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© AFP 2016/ Adem Altan

© AFP 2016/ Adem Altan



シリアのリヤド・ハッダド駐ロシア大使は、トルコはテロ組織「ダーイシュ(IS、イスラム国)」を守るためにシリア情勢に介入する意向だとの見方を表した。

大使はテレビ局「ロシア24」のインタビューで、「トルコは現在、自国の国境を、数百人のテロリスト、数百人の戦闘員に通過させている。サウジアラビアは、シリア指導部の退陣について毎日声明を表している」と述べ、さらに次のように語った-

彼らは『ダーイシュ(IS)』を攻撃するためにシリアに入ると言っているが、実際のところ彼らはISを守るためにシリア問題へ介入しようとしている。なぜならロシアの攻撃は非常に有効な性質を有しているため、テロリズムは精神的に深刻な損失を受けたからだ」。

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米国務省にクルド人攻撃を非難され、トルコが猛烈な抵抗
転載元より抜粋)
米国務省キルビー報道官がトルコに対し、シリアで活動するクルド民主統一党に砲撃を行なわぬよう公式的な声明を出したことを受け、トルコは米国政権に対し、断固とした抵抗を示した。

トルコ外務省のタンジュ・ブリギチ報道官は声明を表したなかで、「米国はトルコをテロ組織と同等に並べようとする試みを我々は戸惑いを持って受け止めている。トルコ側の行為はテロとの戦いを目指したものだ。トルコはキルビー報道官の声明を厳しく非難し、我々は断固とした抵抗を米政権に示す」と語っている。

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