アメリカが国として長年行ってきたことは非常にえげつないです。正直、知れば知るほど嫌気が差します。ですが、政治家の中にもとても良心的な方がいます。今日はお口直しということで、大変勇気ある女性をご紹介したいと思います。
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アメリカで議員になるということ
9.11事件の追及
シンシア・アン・マキニー博士という女性を御存知でしょうか。9.11のことを調べたことのある方なら耳にされたことがあるかもしれません。9.11市民委員会の委員の一人で、2006年の予算委員会ではラムズフェルドに怯むことなく、ペンタゴンの使途不明金(※9.11の前日に発表されたが事件でうやむやになった)を追求した方です。
2012年の9.11を検証するクアラルンプールでの集まりにおいて、マキニー博士はアメリカ政府が各国に戦争を仕掛けていることも証言しています:
「ディック・チェイニーは次の世代、戦争が起こることを話していました。そして60もの国家を標的とするリストを作成しました。ウェスリー・クラーク将軍は5年間でイラク、スーダン、ソマリア、リビア、シリア、レバノン、そしてイランの7箇国に対して戦争をするというペンタゴンの計画を教えてくれました。シリアは現在進行中です。レバノンとイランだけがまだ残っています。でももうすぐ彼らの番も巡ってくるでしょう」
経歴
マキニー博士は、1955年ジョージア州生まれ。黒人差別が伝統的に根強いとされる南部アメリカ出身です。確かどこかの動画で自分の父親は、州で初めて警官として採用された黒人の一人だと話していたような。後にはジョージア州の州議会議員にもなられた方で、その父親から政治の在り方を幼い頃から教えてもらったそうです。
学生時代は米国の外交政策を研究し、大学院で修士まで修めています。80年代後半からは、ジョージア州議会で議員となり、
そして1992年からは、アメリカの下院議員を6期務めました。黒人女性がジョージア州から選出されたのは初という快挙です(おまけに選挙区は、かつてジョージア州のKKKの本拠地だったそうな)。ジンバブエへの懲罰法案に反対票を投じるなど、ここでも米国の独善に立ち向かっています。2007年には民主党を離れ、緑の党の大統領候補として翌年出馬しました。
その後はNATOのリビア空爆について監視員の一団を率いて現地での検証を行い、『リビアに対する違法な戦争』という本を編纂したり、こちらの動画によると、2015年にはベネズエラの主権を行使するために故ウゴ・チャベス大統領が直面した問題を論じて、博士号を取得しています。
簡単にまとめると、米国の不正に長年異を唱えて世界中を回った、とても見識の広い方なのです。
AIPACという親イスラエルのロビー団体
2015年のザ・リッチー・アレン・ショーで話していましたが、ロビー運動を展開する団体の中で一番酷いのがAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)。まだマキニー博士が初当選もしていなかった選挙期間中から「私はイスラエルを支援します」という誓約書を送り付けて、署名を迫ったそうです。軍事的優位性や、エルサレムが首都だとか、様々な条項が入った文書です。せめて就任して、きちんと調べてから回答させて欲しいと保留したそうです。
傍から見ると常識的な対応かと思いますが、ワシントンD.C.の常識ではなかったようで、そこから嫌がらせが始まりました。名称が女性団体だろうと環境団体だろうと平和団体だろうと、イスラエルのロビーが全てをコントロールしているのです。どこかの団体の推薦だの支援だのを取り付けようと思うと、まず第一に「あの誓約書に署名したのか」との確認が来ます。つまりそれが通過儀礼な訣で、署名していなければ相手にもされません。
彼女が調べたところ、シカゴ選出のオーガスタス・アレクサンダー・“ガス”・サベージ議員は自身の経験を議院記録に残していました。それによると、政治プロセスの全側面は、親イスラエルのロビーの関係者によってコントロールないしは影響を受けているとのことです。彼の反対陣営に巨額の資金援助をしている団体名は、例えば「ニュージャージー州のガーデン・クラブ」かもしれません。シカゴの陣営に他州の団体が一体何故、と実態を追及していくと中味は一緒なわけです。
マキニー博士も似た経験を何度もしているようです。アメリカ全土から彼女の反対陣営に資金が投入されました。しかもそれを扇動している手紙には「彼女はイスラエルにフレンドリーじゃない」だの書いてあるのです。ジョージア州中に出された手紙の一つは「事務所を訊ねれば、彼女は私たちに叮嚀に対応してくれる。いつも選挙区民と会ってくれる。私たちの問題にもきちんと投票してくれる。彼女が私たちを代表することに何の文句の付け所もない――イスラエルの件を除いては。そしてその(たった一つの)理由がために、自分は彼女を支持しないし、皆様も支持しないで欲しい」といった内容だったそうです。
また、色んな人が資金援助をしてやると言っては近付いて来ます。それ自体は大変有り難い申し出です。例えばとあるコメディアンが話を持ち掛けて、2、3週間もの間、資金集めの計画に付き合わされる訣ですよ。或いはアル・ゴアの妻とのイベントが持ち上がります。もう招待状まで発送した時点で主催者が質問します。「例の誓約書は署名されました?」と。そこでどの話もおじゃんです。
「私がAIPACの凋落を望む10の理由」等を読むと腹立ってきますが、ガザの占領を推し進め、イランとの対話を遮断し、まぁやりたい放題の連中です。なのにAIPACがここまで権力を振るっていることを、殆どの国民は知りません。だからこそ彼らは好き勝手出来るのです、とマキニー博士が指摘していました。正に「ありのままに知ること」が正義への第一歩なのですね。
カバールの利益かアメリカの国益か
マキニー博士はジョーダン・セイザー氏のインタビューでは、国会議員で生涯続けられるようにしてやるとの申し出を受けたことも告白しています。ニューズウィークやタイムズ紙の表紙も飾らせてやると。
その条件はスーダンの大使館前で逮捕されて、スーダンを糺弾すること。マイケル・ジャクソンも同じことを提示されたそうです(逮捕後、著名なアメリカの弁護士によって救出される筋書きでした)。二人ともそのような茶番に関わることを断りました。明確に関連付けてはいませんが、その後から彼の幼児虐待疑惑が持ち上がったと言っています。
その他の議員の例として同じ動画で上げていたのがロバート・ウィリアム・ネイです。イランと戦争したいカバールにとっては大変都合の悪いことに、彼はイランに住んでいた経験があり、議員となってからもアメリカとイランの架け橋でした。マキニー博士曰く、アメリカや世界を裏で操る”ディープ・ステート”のお家芸「分断して統治せよ」はこの橋を断ち切ることから開始されます。話し合いなんかされたら、戦争出来ないのです。
当時ネイ議員(共和党)は下院の運営委員会委員長でもあり、首都ワシントンの通信を監視する携帯電話のシステムをどこの企業と契約するかの決定権限を持っていました。アメリカの企業が最良の提案をしてきたのに、アメリカの政治家として致命傷となる“反ユダヤ的だ”との烙印をAIPAC等に押されかけたネイは、イスラエル企業を承認してしまったのです。こちらの記事に詳細に書かれていますが、イスラエルの手先であるジャック・エイブラモフというロビイストに嵌められ、ネイは最後には投獄までされてしまいました。エイブラモフは豪華旅行などで下手をすれば100名を超える議員を堕落させたというのに、捕まった議員はネイ一人だけでした。
また、マキニー博士の同僚だったカート・ウェルダン議員(共和党)も、エイブル・デンジャーの情報提供を受けて、9.11のイスラエルとFBIの関与を追及すると宣言したところ、選挙の時期にFBIにのガサ入れを受け、議席を失いました。
マキニー博士自身、選挙で負けた後(どうやら自動投票機の操作のようです)、ジョージア州の裁判で不正選挙の検証すら門前払いされてしまいました。このようにイスラエルより、まずアメリカの利益を優先しようとすると、共和党であろうが民主党であろうが政治家生命を断たれてしまうのです。
詳細は不明なのですが、博士が現在アメリカ国内で生活出来なくなったのもカバールを怒らせたからのようです。バングラデシュで教育に携わっているとか。それで博士号取得とかにも取り組んだのでしょうかね、めげない肝っ玉母さんです。
現状
Help #UNRIG come to your hometown for a MeetUp! https://t.co/sCJIzKspDF pic.twitter.com/ZXkzufkaSB
— Cynthia McKinney PhD (@cynthiamckinney) 2017年7月9日
現在マキニー博士は、元CIAのロバート・ディヴィッド・スティール氏と共に#UNRIGという不正選挙に反対する市民運動を展開しています。議会が夏休み中は議員が選挙区に戻ります。その間に各選挙区民の地道な説得によって、議員を贈収賄や脅迫から解き放つ法案に賛同してもらって、秋には選挙法改正に持ち込みたいようです。二人はこれを「廉潔さへの誓約書」と呼んでおり、先日のプーチン大統領が話した政治家として最も重要な資質と通じるものがあります。
但し、サラ・ウェストール女史によると、7月に入って#UNRIGのクラウンドファンディング口座とMeetUpのプラットフォームが閉鎖されました。マキニー博士を帰国させ、スティール氏と全国を回る計画が頓挫させられかけています(募金の方は復活したようです)。
「分断して統治せよ(※ワザと対抗軸を作り出して戦わせて、一般大衆を目先の闘争に惹き付け、漁夫の利をせしめる)」は国内でもあらゆるレベルで展開されています。先ほど紹介した動画でマキニー博士自身も指摘していますが、性別や人種や思想信条宗教で悉く対立を煽りたいのです。オルタナ左翼の黒人女性とオルタナ右翼の白人男性が仲良く運動されると困る訣ですね。マキニー博士は、まさにディープ・ステートの目の上のたんこぶの一つ。今後の活躍が期待されます。
文・Yutika