「逮捕後公開」を条件に籠池氏が明かしたこと…小学校の認可申請を森友学園が取り下げた理由 〜真相を明らかにする選択をした籠池夫妻〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 すでに編集長が今日の記事として取り上げていますが、籠池前理事長のインタビュー記事が東洋経済オンラインに出ています。極めて重要なインタビューなので、すでに取り上げられた部分以外のところを要約しました。
 インタビューは5月に行われたらしく、この中で、小学校の認可申請を森友学園が取り下げた理由について語っています。籠池前理事長によれば、酒井弁護士から、“3つの契約書の問題とか…所々の問題について今取り下げたら全部チャラになる”という趣旨の、政治的な取引を持ちかけられたというのです。これは予測した通りです。
 籠池前理事長が、“もしも政権側と手を握って”いれば、“国策捜査はなかった”わけです。いずれ、籠池一家は救済されるという段取りだったわけです。ところが、事態はその方向に進みませんでした。籠池前理事長は、昭恵夫人を通して安倍首相から100万円の寄付があったことを、暴露してしまったわけです。これが、あべぴょんの怒りを買ったのは明らかで、突如、籠池氏の証人喚問が決まるという展開になりました。あべぴょんのこの短絡的な行動はブーメランになり、結果的に安倍政権の凋落を招くきっかけになってしまいました。
 こうした経緯から、籠池夫妻がいずれ逮捕されること、しかも常識では考えられないくらいに重い罪になるだろうということは、容易に予測出来ます。
 インタビューを読むと、籠池氏は、結局逮捕という結果になった自らの選択を、全く後悔していないようです。“真実を知って頂きたかった”という氏の言葉は、本当だと思います。
 この事件を自分の身に起こったこととして想像してみてください。権力に逆らえば全てを失い、破産となり、いずれ逮捕される事は明白でした。この状況下で真相を明らかにする選択を、一体どれくらいの人が出来るでしょう。この意味で、籠池夫妻は、実に強烈なキャラクターの持ち主と言うだけではなくて、真に“純粋な人”だと言えます。腐った世の中において、稀な人たちだと言えるでしょう。
 いつか、日本がもっとましな世の中になったとき、そのきっかけとなったのが、この籠池夫妻だったということになるのではないでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「逮捕後公開」を条件に籠池氏が明かしたこと ついに大阪地検特捜部が籠池前理事長を逮捕
引用元)
野中 大樹 :週刊誌 記者

(前略) 

森友学園問題は、籠池氏本人の逮捕という形で幕が引かれようとしている。

(中略) 

籠池氏に司直の手がのびようとしていた5月某日、大阪府内のホテルの一室で籠池氏は複数社の記者のインタビューに応じた。

(中略) 

――籠池さんの宿願であった「瑞穂の國 記念小學院」の認可申請を、3月10日、急きょ取り下げた。裏ではどんなことが起きていたのか。

(当時の弁護士で、北浜法律事務所の)酒井康生弁護士が「取り下げないと藤原工業が潰れてしまう」と言ってきたんです。(中略)…それプラスね、3通の契約書の問題とかその他の私にふりかかっている諸々の問題について、今(認可申請を)取り下げたら全部チャラになるという趣旨のことを言われたんです。なんとなく、ピンとくるでしょう?

――政治的な取り引きを持ちかけられたということか。

はい、弁護士が僕に。そういう話だった。

(中略) 

――具体的に、指南していたのは近畿財務局の池田靖統括管理官か。

 そう。

(中略) 

――最後、逮捕される前に言っておきたいことは?

まずひとつはね、疑いを持って僕を見てほしくないと思っているんです。(中略)…もしも政権側と手を握っておったら、ここまではこなかったのかなあという気持ちもある。3月10日に認可申請を取り下げたところで、この話をすべて終わらせておけば国策捜査はなかったと思う。2年くらいしたら「籠池君よくやったな、助けてあげるよ」という話になったんだと思うんです。

(中略) 

――100万円の話を明かしたことで結果的に政権と手を握る選択肢を取らなかったわけだが、その判断をどう受け止めているか。

僕は(中略)…国民の方々に真実を知っていただきたかっただけ。今、歴史的にうごめいているものがある。自分の目でしっかり事実を確認して、次の世代のために良い社会国家を作っていってほしいという、その一点だけです。

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籠池「逮捕直前」最後の咆哮:安倍政権「凋落」ならば本望だ!
引用元)
「安倍(晋三首相)さんの正体が見えてきた。(自民党総裁の)3選はとても無理だし、あの人にやらせたら大変なことになる。私は逮捕されるが、そのことで国民が、安倍政権をますます見放すことになれば本望だ

7月上旬、大阪市内のホテルで行った2時間以上に及ぶインタビューの最後を、籠池泰典・森友学園前理事長(64)は、こう締めくくった。
実際、そうなった。

(中略) 

大阪地検特捜部は7月27日の1回目に続いて7月31日、2回目の任意聴取を行い、そのまま籠池前理事長と妻の諄子(じゅんこ)容疑者(60)夫妻を逮捕した。

(中略) 

「濁流のなかの当事者だから、すべてが見えてきた」(籠池容疑者)という。

神風が吹いた、と言って過言ではないほど小学校の認可と建設は順調に進んだ。ところが、それに関与した人たちが、今年の2月下旬以降、掌返しで離反していき、その結果、中断に追い込まれてしまった。誰が、そう仕向けたのか。財務省理財局や大阪府の松井一郎知事を動かせるだけの力を持っているのは、安倍さんしかいない」(同)

(中略) 

大阪地検特捜部は、官邸の意向を受けて捜査着手。「ワルは籠池」を前提に立証する国策捜査とは言え、籠池容疑者らによるごまかしの証拠は、数々残されていた。「小學院開設のための無理の積み重ね」と言えなくもないが、そんな身勝手な理屈が通るわけもなく、逮捕の流れは変えられなかった。

(中略) 

籠池は葬り、加計は助ける――。その違いが、安倍政権と安倍首相個人との手前勝手な「距離感」「都合」でしかないことに国民は気付いている。

(中略) 

支持率低下は、国民を舐めきった国会運営を含めた安倍「一強」政権への大ブーイングである。

(以下略) 

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