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建物への設置事例(2)
はじめに
前回に引き続き、シャンティ・フーラでの建物へのオルゴナイト設置事例をご紹介します。今回は、図面を完成させる上で必要な要素のひとつ「磁北」を出します。
STEP3. 磁北を出す
磁北を出すとは、図面上の建物の通り芯に対して、何度ずらした線を書き入れれば南北の方位ラインになるかを調べることです。
前章でも触れた通り、屋内では正確な磁北を出すことが難しいため、屋外で測定します。
1,通り芯に平行な線を屋外に写し出す
屋外で測定する上では、まず通り芯と平行な線を建物の外に写し出す必要があります。
上の写真のとおり、通り芯と平行な基礎面(左側の赤い線)を使って、右側の赤い線を地面に水糸などを使って写し出します。そして右側の赤い線の上でコンパスを使います。
平行な線を出すには下の図のように、AC=BDが同じ長さとなる直角三角形⊿ABC・⊿ABDを描くことで、基礎面と平行な線CDを地面の上に写し出せます。直角三角形を地面に描くには、3:4:5もしくは三平方の定理を使います。
今回、AC=BDは1mの距離を取りました。
2,測定用の台を線CDの上に準備する
上の図の中に1〜7の番号の付いた四角がありますが、これは磁北を測定するための「台」の置き場所です。
なぜこんな台を用いるかというと、地面の金属の影響を避けるためです。今回は、高さ75cmのワークレッグの上にベニヤ板を置きました。
このベニヤ板の一辺を、下げ振りを使って線CDに合わせました。
3,コンパスで磁北を調べる
台が準備できたら、次の図・写真のように、板の一辺に対して直交する線PRを板上に描きます。
点Rには水糸の端を止めておき、板の中央にコンパスを置きます。
あとは水糸を左右に動かして、水糸とコンパスの磁針とが平行になるような点Qを決めます。
なお、今回使ったコンパスは、盤面が透明なものです。このタイプのものの方が、より正確に水糸と磁針の向きを合わせることができます。
そして磁北の角度∠PQRを記録します。記録といっても、分度器で角度を測るのではなく、PQとPRの長さを記録します。
これを1回だけで終わらせず、同じ場所で2回測定。さらに台を別の場所に移動させ、できるだけ多くの記録を取ります。今回は、合計9回の記録を取り、それらの誤差が十分に小さいことを確認した上で、それらの平均値を正式な磁北角度として採用しました。
方位ラインの書き方
さて、PQとPRの長さが分かれば、これをそのまま使って図面上に方位ラインを書き入れることができます。
まだ中心の円錐型オルゴナイトの位置が決まっていないため、図面に正式な方位ラインを入れることはできないのですが、先に書き方のみ紹介します。
下図のように①②③④の4本の線を書くことで、8方位のラインを書くことができます。
①は上図のように長さPQとPRの比を使えば書くことができます。
②③④は、通り芯の左右方向をx軸、上下方向をy軸、方位ラインの交差点(中心)の座標 (x,y) を (0,0) とすると、次の通りです。
②…中心(0,0)と (PR-PQ,PR+PQ) を通る直線を書く。
③…中心(0,0)と (PR,PQ) を通る直線を書く。
④…中心(0,0)と (PR+PQ,PQ-PR) を通る直線を書く。
なお、角度がほしい場合は、逆正接関数(アークタンジェント)を使い atan(PR/PQ) とすれば出せます。計算にはこちらのサイトを使うと便利です。
しかし製図ソフトを使う場合は別にして、もし手書きで図面を作っているとすれば、通常の大きさの分度器ではせいぜい1度の精度でしか線を書くことができません。長さPQとPRを使って線を書くほうが高い精度を得られます。
おわりに
磁北の角度を出したところで、図面を完成させるにはもう一つの要素を決める必要があります。それが中心の円錐型オルゴナイトの位置です。次回はそれをどのようにして決め、図面に書き込むかを紹介します。
(シャンティ・フーラ スタッフ るぱぱ)
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本連載記事で紹介している電磁波対策は、あくまでシャンティ・フーラの独自の視点で実験を行い、その結果に基づいて提供している情報です。情報はできる限り正確に提供できるよう務めておりますが、活用にあたってはご自身の責任で行ってください。情報の使用により生じる損失・損害について当社は責を負いかねます。
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