注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(中略)
佐々木亮、北周士の両弁護士(東京弁護士会)も法的措置を予定する。(中略)北弁護士も「(佐々木弁護士への懲戒請求は)根拠がなく、損害賠償が認められるべきだ」と投稿し、多数の請求を受けた。
(中略)
ある掲示板には懲戒請求者とみられる人物が「(ネット情報で)俺の連絡先が通知されないと信じて請求した。裏切られた」「裁判とめるにはどうしたらよいのか」などと不安を書き込んでいる。
(中略)懲戒請求では請求者の実名や住所が当該弁護士に伝えられる。佐々木弁護士は「匿名で請求できると勘違いしている人もいるようだ。素直に謝ってきた人もいた。軽い気持ちでやったという印象を受けた」と話す。
弁護士の懲戒請求をめぐっては、あるブログが発端になって、神原弁護士以外にも、大量におこなわれていることが問題になっている。このブログは、朝鮮学校への補助金交付などを求める各弁護士会の声明に反発したもので、懲戒請求のテンプレートを配布していた。
(以下略)
先日、私が591名から #不当懲戒請求 されました(全件懲戒しない決定済)。
— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) 2018年5月9日
懲戒請求理由は、佐々木亮弁護士@ssk_ryoへの不当懲戒請求に対する私のツイートが、「共謀による脅迫罪」になるという、懲戒理由とはなり得ないもの。これは私の弁護士としての活動に対する悪質な業務妨害です。
懲戒理由とされた私のtweetは、佐々木弁護士のtweetに対する返信で「なんで懲戒請求されてるのか、ほんと謎です。酷い話だ。」と書いたもの。それだけ。
— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) 2018年5月9日
懲戒請求者にはきちんと責任をとってもらいます。
私は、懲戒請求者をこのまま放置するつもりは毛頭ありません。
私は、不当懲戒請求に放置することが、弁護士として間違った対応だとは全く思いません。懲戒請求だけで対応に苦慮し、日常業務を圧迫され、依頼者利益や経営環境も影響が懸念されます。
— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) 2018年5月9日
幸い私は対抗できる環境にあるので、不当懲戒請求をされ困っている他の方の為にも行動することにします。
今後、佐々木・北周士弁護士@noooooooorthと連携し解決を目指す予定です。
— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) 2018年5月9日
民事訴訟・刑事告訴を視野にいれますが(懲戒請求者全員の住所氏名は既に把握)、当面は民事訴訟提訴前の和解希望者について、真摯な謝罪意思を前提に、和解にも応じる意向です。
#不当懲戒請求 の件、ささき先生と一緒にやろうと思ったのはもちろんささき先生が一番の被害者であるということが大きいんだけれども、もう一つ「ウヨvsサヨ」みたいな思想対決だと思われる要素は減らしたいということもある。これは思想への対応ではなく懲戒制度そのものに対する挑戦だと思ったので。
— ノースライム (@noooooooorth) 2018年5月7日
ネトウヨは、なんでノースライム先生とか嶋﨑さんとか、ぜったい怒らせちゃいけない人たちをターゲットにしてしまったのだろう。笑
— ささきりょう (@ssk_ryo) 2018年5月9日
嶋崎弁護士たちは共にブラック企業などと闘っている仲間。ブラック企業台頭で、労働者の賃金未払い事件や権利擁護に多忙なんだから、無駄な時間をとらせないでほしい。この事務対応によって、何人の相談者が不利益を受けるか考えたら、懲戒請求者たちは相当の賠償をするべき。 https://t.co/hHsI27k0Um
— 藤田孝典 (@fujitatakanori) 2018年5月9日
同じ労弁仲間なのに、佐々木さんを擁護した嶋崎さんは懲戒請求され、義憤で擁護した北弁護士も懲戒請求され、私は無視されたら、私は薄情者みたいですね。。。 https://t.co/CrwJvvYLYa
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) 2018年5月9日
朝鮮学校への補助金縮小を招いた2016年の国の通知に対し、各地の弁護士会が批判声明を出しました。それに対して意見を異にする正体不明の人物が、ネット上で弁護士達への懲戒請求を煽り、そのための書式も公開していた様です。それに賛同した1000人以上の人が全国の複数の弁護士への懲戒請求を起こしたという流れです。
弁護士への懲戒請求は誰でも可能で、調査の結果、弁護士に非行があれば当然処分されます。
しかしこの度の大量懲戒請求は「気に入らない主張や活動をする弁護士への営業妨害や嫌がらせ」の可能性が高く、佐々木弁護士初め、槍玉に上がった弁護士は、直ちに請求者達への賠償請求訴訟を起こすことになりました。
そこで慌てたのが請求者達でした。手続上、請求者の氏名住所等、必要な情報は弁護士に知らされますが、ネット上の非難と同様の感覚でいた者にとっては寝耳に水だったらしく、提訴を受け、該当裁判所まで出頭し、そして恐らく敗訴するため多額の賠償請求を求められることに気づいて、急きょ和解案に応じるケースが相次ぎました。おかしなことに、当の扇動した本人は懲戒請求をしていないらしい。
和解に応じた場合でも、弁護士1人に対し5万円程度の慰謝料は請求される様ですが(仮に10人の弁護士に懲戒請求を乱発していたら最低でも50万円!)、この金額は安すぎるらしく「先生方、優しい」との声も上がっていました。
ネット上、匿名で何を言っても許される世界だと思っていた人々が、思いがけず白日の元に晒されることになった事件、なんだか神の計らいの様な気がしてなりません。