今年3回目となる南北首脳会談が始まる 〜 米朝非核化交渉へ向けて期待される韓国「チーフ・ネゴシエイター」

 今年3回目になる南北首脳会談が始まりました。
空港から迎賓館への道中、こっそり両首脳が一台のオープンカーに乗り換え、カーパレードを披露するサプライズの演出が市民を沸かせたようです。また金委員長は「発展した国に比べたらみすぼらしいかもしれないが」と謙遜しながら、北朝鮮としての最大限の歓待を準備し、今回の会談への期待を伝えたそうです。
 今回、文大統領が目指すのは「南北間の軍事的な緊張緩和」だと述べています。これは「事実上の終戦宣言」になりうる目的そのものであると同時に、これをきっかけに、韓国が仲介役となって米朝非核化交渉を前進させることも期待されています。トランプ大統領は文大統領に対して、米朝双方を代表する交渉人になって欲しいと要請したそうです。過去何度も米朝非核化合意が結ばれては破綻した前例を踏まえ、韓国が調整役に立つことは非常に実効性がありそうです。文大統領にとっては「タフな交渉」と見られていますが、アジアの一員として頼もしく感じます。
(このように書きながら、よそ様のリーダーがつくづく羨ましい、、)
 ところで、こうした情勢の中、わざわざ今、北朝鮮からグアムに向けた弾道ミサイル発射に対応する「イージス・アショア」を巨費で導入する日本政府は、国民の目から見ても、アジア各国からしても邪魔でしかない、とこのことを言いたかったまのじでした。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)






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[特集:南北首脳会談(下)] 南北で一足早く「終戦」なるか…米朝非核化交渉に韓国参加も
引用元)
徐台教/ソウル在住ジャーナリスト。「コリアン・ポリティクス」編集長

(前略)
文大統領は今回の首脳会談に臨む姿勢として13日、「今の段階で最も重要なのは南北間の軍事的な緊張、または軍事的衝突の可能性、あるいは戦争の脅威といったものを完全に終息させることだと考える」と明かした。

(中略)
韓国としては、南北関係を一歩進めることで北朝鮮側の信頼を担保し、それをもって米側に譲歩する余地を提供する「信頼の仲介」を行いたいところだ。

(中略)

4日の米韓首脳の電話会談の中でトランプ大統領は文在寅大統領に対し、「文大統領が北朝鮮と米国の両方を代表する交渉人、チーフ・ネゴシエイター(chief negotiator)となって、その役割を果たして欲しい」と要請したという。

韓国政府は「攻め」の姿勢を崩していないが、プレッシャーは並々ならぬものがあるだろう。

(中略)

「非核化共同事業」に進むことができるか

こうした、南北→米朝への広がりの基盤を作る点と共に、韓国が今回の南北首脳会談で成し遂げたい大切な点は、米朝の非核化についてより直接的な関わりを持つことだ

(中略)
いずれにせよ、今回の首脳会談により、南北の緊張緩和がより進むことになるのは間違いなさそうだ。
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グアム狙うミサイル 地上イージス「迎撃可能」
引用元)
(前略)
集団的自衛権の行使が想定されるケースとして、北朝鮮が昨年八月に予告した米領グアム島周辺への弾道ミサイル発射に対応するため、日本政府が導入を決めた地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」が迎撃に使われる可能性があることが新たに分かった。
(以下略)

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