㉝アルフレッド・デ・ザイアス氏はベネズエラに派遣された最初の国連人権問題調査官で、彼は21年間に渡って現地で綿密な調査を行い、その間、13もの報告書を国連人権委員会に提出しました。しかし、それら13の報告書はすべて、あからさまに無視されたのです。 pic.twitter.com/pHOvX3erZ2
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㉞私は、アルフレッドにインタビューし、その訳を尋ねてみることにしました。」
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㉟アルフレッド・デ・ザイアス:「もし、あなたがガザやイエメンやシリアやスーダンやソマリアで起きている人道的危機を知っていて、そして、その意味で人道的危機という言葉を使うのだとしたなら、ベネズエラではいかなる人道的危機を起きていないことになるでしょう。 pic.twitter.com/ZPp78Bjw9d
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㊻確かに、今現在の危機は、アメリカの要請でサウジアラビアが石油を増産し、故意に価格を下げているために起きていることですが、実は石油価格の一時的下落などはベネズエラにとっては何の問題でもない、本来なら、まったく打撃にもならない些細なことに過ぎないのです。
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㊼ベネズエラほど豊かな国であるならば、簡単に対処できることなのです。国が保有するとてつもない天然資源を担保にお金を借りたいと思えば貸し手はいくらでもいるはずですし、第一、いくらでも好きなだけ自分で売ればいいし、買いたいものがあれば何でも買えばいい。しかし、実際にはそれができない。
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㊽どうしてでしょうか?アメリカ政府が財務省を通じて各国銀行に強力な圧力をかけて、ベネズエラの資産を凍結させているからです。」 pic.twitter.com/4eIqhHmmlB
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83. 「このクーデターが具体的にどのように国際法違反なのか、ふたたび、ザイアス氏に聞いてみましょう。」 pic.twitter.com/ihhnGgIumc
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84. アルフレッド・デ・ザイアス:「国際法は、他国の内政にあからさまに干渉するアメリカ合衆国によって、長年にわたって違反され続けています。じつはその点に関して、国連憲章はまったく誤解の這入る隙間もないほどはっきりと明確に規定しているのです。 pic.twitter.com/PBt2ARN5si
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86. あくまでも決定権はその国の人々にあるが決定すべきものだということを明記しているのです。そして、もちろん、それこそが本来の民主主義のあるべき姿なのです。さらに第2条第3項では、紛争は平和的に、また交渉によって解決されねばならないと明記しています。
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103. アビィ・マーティン:「まさに典型的なアメリカのレジーム・チェンジのシナリオ一巻というところですね。これを<民主主義の再興>という嘘のレトリックをもとに書き直すとすると、どういう感じになるのでしょうか?ここに最も一般的に用いられているレトリックの一つをVoxの例で紹介します。」
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104: 解説(Vox):『マドゥローの政治的野望が明らかになったのは2015年12月のことでした。大統領に選出されてから2年後、野党連合が反政府諸勢力による円卓会議を呼びかけたところ、ナショナル・アセンブリーの議席3分の2を野党のMUDが獲得することとなりました。 pic.twitter.com/Ngt5sG2DdM
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105. 解説(Vox):これに危機を感じたマドゥローは巻き返しとして、すばやく最高裁判所の判事数名を罷免し、その後釜に自分に忠実な判事を指名するという暴挙に出ます。 pic.twitter.com/Ls9h69vddH
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106. 解説(Vox):2016年5月、(マドゥローの傀儡となった)最高裁判所は野党優勢のナショナル・アッセンブリーの権威を剥奪。 pic.twitter.com/NCvpyKmJcs
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107. 解説(Vox):そして、同年7月、マドゥローは選挙を実施して新しくナショナル・コンスティチュエント・アッセンブリーを設立します。 pic.twitter.com/OHuV8lxyQe
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108. 解説(Vox):これはベネズエラの憲法改正の権威を持つ議会とされ、本質的にナショナル・アッセンブリーに取って代わるものとなったのです。このようにして、マドゥローは、ベネズエラの政治から反対勢力を一掃したのです。』 pic.twitter.com/Sb8naTPkga
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109. アビィ・マーティン:「このVoxの解説の中で、真実に当たるものはただの一つもありません。それでは、Voxが説明の中で都合よく排除した事実をここで一つずつ取り上げてみましょう。 pic.twitter.com/ceM3wM3zig
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110. まず、第一に、マドゥローは最高裁判所判事を自分の支持者ですり替えるようなことを一切やっていません。ベネズエラの憲法が規定する通り、2015年はもともと13名の最高裁判所判事再指名の年にあたっていただけであり、職務を実行したに過ぎません。
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111. また、そこで新しく指名された最高裁判所判事を承認することが、憲法に定められたナショナル・アッセンブリーの仕事の一つなのです。 pic.twitter.com/WC2cY3yhye
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112. ところが、ナショナル・アッセンブリーがしたことといえば、最高裁判所の判事の中で自分たちの利益にかなう判事のみを承認したことでした。これがこの国で実際に起きている事実です。
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113. 二番目に、マドゥローはナショナル・アッセンブリーから権威を剥奪していません。野党がナショナル・アッセンブリーで過半数を得たことで2016年は、チャベス政権が誕生した1999年以来、野党が何らかの形で政治的パワーを得た最初の年となりました。 pic.twitter.com/DU8IiO5Ltr
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116. アルフレッド・デ・ザイアス:「私たちは皆、<法の支配>を信条としているはずです。私たちは皆、<三権分立>を信条としているはずです。権力を分立することで独裁を防ぐためです。ところが、このナショナル・アッセンブリーはこれを無視しました。 pic.twitter.com/wQoDZ9vEoA
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117. 2015年に過半数を獲得するやいなや、議会内クーデターを実行し、マドゥローに敵対したのです。その計画は、ラ・サリーダ(ザ・出口)と呼ばれました。彼らはそれを完全に超法規的行為として実行しました。その時、ナショナル・アッセンブリーには重大な問題がありました。
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118. つまり、3人の、少なくとも3人のナショナル・アッセンブリーの代議士が不正選挙行為を犯して当選していたことがわかったのです。
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119. それははっきりと証明され、抗議の声が国民からも上がったので、その事実を重く見た最高裁判所は、ベネズエラ国憲法に則り、ナショナル・アッセンブリーに対し、やり直し選挙の命令を出しました。ところがナショナル・アッセンブリーは頑強にそれを拒んだのです。
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120. 最高裁の命令をあからさまに無視し、再選挙をやらなかったのです。これが、ナショナル・アッセンブリーが法廷侮辱罪に問われた理由です。
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121. ですから、それ以来、ナショナル・アッセンブリーがたとえ何をやろうとも、ベネズエラ国憲法に規定された通り、そこには何らの合法性は認められないことになったのです。
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123. アビィ・マーティン:「このような過程で新たに生まれたナショナル・コンスティチュエント・アッセンブリーですが、マスメディアは奇妙な用語を使って一斉にこれを非難しています。それは<自己クーデター>だと言うのです。 pic.twitter.com/G6IT9BNv3A
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124. 私は、実際にベネズエラに行きました。それは、ちょうどコンスティチュエント・アッセンブリー議会選挙の直前のことで、ベネズエラの至る所で大小の集会が開かれていました。マドゥロー支持者だけでなく、そこでは野党側との胸襟を開いた平和的対話が呼びかけられていました。 pic.twitter.com/oWFrNTCSFA
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125. そしてそれは完全に合憲的なのです。第347条は、コンスティチュエント・アッセンブリーの創設を認めています。ナショナル・コンスティチュエント・アッセンブリーの選挙は、広範な国民参加の民主的過程の一つであり、そこではすべての有権者が立候補する権利を平等に認められており、 pic.twitter.com/TofqhJ9bpj
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126. もちろん、野党側からも自由に立候補することができます。ただ、自由に立候補できるだけでなく、政府は野党側から多くの立候補者が立つことを高く奨励してさえいるのです。その時、ベネズエラで800万人以上の有権者がこの選挙に参加しました。 pic.twitter.com/zhppW2DfvW
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127. ところが、最高裁から違憲と判断されたナショナル・アッセンブリーはこの選挙をボイコットしたのです。そして、その選挙で民主的に選出されたコンスティチュエント・アッセンブリーの存在もボイコットしたのです。 pic.twitter.com/Jchnshjm97
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128. しかもそのやり方はあからさまに暴力的なものでした。選挙期間中、野党側の民兵によって少なくとも2人のチャベス支持の候補者が暗殺され、選挙当日には200もの投票所が襲撃され、市民10人が殺されました。 pic.twitter.com/MMuqdVVR54
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129. ですからとうぜん、選挙の結果は、当選したすべての候補が社会主義者のみとなったわけです。なぜなら、野党側が憲法に定められたその選挙を拒否し、結果として社会主義者のみがそれに参加することとなったからです。 pic.twitter.com/lc4pB21fvN
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130. そして候補者の中から数百万人の有権者の投票によって民主的にコンスティチュエント・アッセンブリーの議員が選出されたのです。あなたがそれについて賛成であろうと反対であろうとかまいません。しかし、一つ確かなことは、これらの一連の動きはすべて憲法に則った合憲行為だということです。 pic.twitter.com/UJgSILVf24
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極めて重要な動画だと思います。できれば、引用元で全てのツイートをご覧ください。ベネズエラ報道の嘘が暴かれています。
ザイアス氏は、ベネズエラの現在の危機が石油価格の低下によって始まったことは事実だが、その本質は、アメリカ政府が各国銀行に強力な圧力をかけて、ベネズエラの資産を凍結させているためだと言っています。ツイートの49~53ではその具体例が書かれています。例えば、“2008年5月には、人工透析の器具購入のための7億ドルが凍結された”と書かれています。チャベス政権の時代から、ベネズエラ資産の凍結が行われていたことがわかります。
また、マドゥロ政権に正当性がないとする大方のメディアの主張は、“真実に当たるものはただの1つもない”として、具体的にベネズエラで何が起こっていたのかを詳しく説明してくれています。これを見ると、大手メディアのマドゥロ政権批判がデマだとはっきりわかります。
ツイートの92~98では、グアイド氏の出自について語られており、彼は反政府側のストリート・バイオレンスの組織がルーツだということです。
マドゥロ大統領に対する批判として、治安警察隊が武力で市民に対し無差別弾圧を行っているというのがありますが、これも完全なデマであることがツイートの148~153で示されています。
冒頭のツイートにあるように、ザイアス氏はベネズエラに派遣され、21年間にわたって現地で綿密な調査を行い、13もの報告書を国連人権委員会に提出した人物です。そのザイアス氏が、マドゥロ政権を批判するメディアの報道を完全なデマだとし、具体的な事実を列挙し、そうした報道が事実とどう異なるのかを説明しているのです。
田中龍作ジャーナルでは、現地からベネズエラの状況を報告していますが、残念ながら、アメリカのマドゥロ政権転覆工作の実働部隊であるグアイド派の導きで、ベネズエラを見て来ているのです。しかも、わずかな期間です。
田中龍作ジャーナルのベネズエラ報告と、このアビィ・マーティンさんの動画の内容のどちらが正しいのかを判断するのは、皆さんです。私の感覚からは、時事ブログで常々言っているように、前者は、善良であるが故に騙されやすく、知らず知らずのうちに悪に加担している人たちがいるという、まさにその典型の例だと思います。